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6424号 続・鮒谷が好んでエッセイを読む理由


■昨日は、

 私(鮒谷)が好んでエッセイを
 読む理由について


 【一人称で語られているからこそ、

  筆者の生々しく具体的な体験を通して、
  価値ある教訓が記憶に粘りつく】


 ところに魅力があるから、
 そんな話をいたしました。

 今日も続けます。



■実は私(鮒谷)がエッセイを好んで
 読む意味はもう一つあります。


 大量のエッセイに触れているうちに、

 属人的な体験が汎用性や実用性のある
 教訓へと昇華されていく、

 そんな論理展開(文章の流れ)の勘所を
 身体で掴めるようになるのです。



■別の言葉で表すなら、

 自らの見聞きしてきた体験を
 教訓を含んだ語り口調で記述する、

 そんな文体を身体が覚えるように
 なるのです。



■世に

 「文章の書き方本」

 がたくさん流通していますし、
 私(鮒谷)も読んできましたが、


 個人的には、こうした本は
 本を読みつけていない人が、

 促成栽培的に最低限の文章力を
 身につけるために読むと役立つ本である、

 と思っています。



■ただ、理想的には、

 幼少の頃から大量の本に触れて
 文章を体に染み込ませる、

 ことではないかと考えています。


 もちろん、いまさら幼少の頃に
 戻れないわけですから、次善の策として

 「文章の書き方本」

 を読んで、短時間で一定のクオリティの
 文章を書けるようになる、

 という方法はありでしょう。



■でも、それは当然ながら

 「付け焼き刃な対症療法」

 に過ぎず、

 即効性はあっても
 本質的な解決策ではありません。



■なにも文章執筆に限った話ではなく、

 すぐに身につけられるものは
 そこまで価値あるものではない、

 と言えるでしょう。

 (なにしろ、その程度までは誰でも
  やろうと思ったらできるのだから)



■そえゆえ願うらくは、

 幼いときからたくさんの書物に触れて
 文章執筆の基本所作を身体で覚え、

 その上で

 「文章の書き方本」

 を読むことによって
 抜け漏れのチェックをする、

 という方法がよいのではないかと
 思われます。


 (特に子どもの教育にあたっては
  そうした環境を与えることが
  大事なような気がします)



■それはともかくとして、

 ある程度の質・量のエッセイ的な文章を
 書けるようになるためには、

 相当量の一人称で語られた活字に
 触れる必要がありますが、


 一旦、突き抜けた境地
 (=呼吸するように文章が書ける世界)

 に出られると、

 日々、大量の価値を創出できるようになり、
 重宝されるようにもなるでしょう。



■自身の体験から、教訓を引き出し、
 言語化して自己の中に格納することを

 「体験の経験化する」

 と記したことがあります。



■この

 「体験の経験化」

 を呼吸するがごとくに
 超速で行えるようになると、

 教訓(有効と思われる意思決定基準)を
 量産することができるし、


 その集積は

 「自分に最適化された教科書編纂」

 へとつながっていくはずです。



■今でも好んでエッセイを
 読み続けているのは、こうした

 「身体技法、あるいは身体知」

 を獲得し、錆びさせず、
 さらには磨きをかけるため、

 でもあります。



■ちなみにここまでの文章も、

 私(鮒谷)の超・個人的体験に基づき
 引き出した教訓を一人称で語っている文章、

 であることは、

 ここまでお読みになられたあなたは
 もう、お分かりのことでしょう。



■こうした文章を自在に、そして大量に
 編み続けられる状態を保つためにも、

 他者のエッセイの大量摂取を行い、
 日々、感覚を衰えさせないように、

 修練を重ねてきたつもりです。



■ということで、

 今日も、数日前に、
 コンサル&年間プログラムクライアントの
 中田さんからの教えてもらった、

 色川武大のエッセイ『うらおもて人生録』

 からの引用を。


 (ここから)
 -----------------------


 大事なことというものは、

 簡単に損得の形になって
 現れてこないもので、

 そう思う必要があるんだよ。


 矛盾しているように見えるけれども、

 そこのところを
 きっちりと掴んでいくのが、

 大きな人間になるひとつのコツだよ。


 速効性のあるようなこととは、
 まったく別なんだ。

 そうして、速効性のあることは
 成人してから覚えたっておそくはないよ。


 かりに、心臓が一番大切だって、
 誰かがいうとするだろう。

 けれども、心臓だけあれば
 いいってもんじゃない。

 肺もあるし、消化器官もあるし、
 肝臓や腎臓や神経や血管や脳髄や、
 いろいろなものがある。


 それらの一つ一つをちゃんと
 マスターしていって、

 自分の特徴や適性に当てはめて
 保持していくわけだからね。

 つまり、その基本のひとつなんで、
 だから心臓をきたえることは大切だが、

 それだけでどうなるってものでもないんだ。


 俺の経験ではね、速効性は
 期待できないけれども、ずっとあとで、
 大人になってから存外なところで、

 ひょいと力になってくれることが
 あるんだね。

 たとえば、ピンチになったり、
 ヤケになりかかったりしたときに。


 俺は子供のときも、成人してからも、
 列からハミ出てばかりいたからね、

 しょっちゅう、ピンチの連続だったな。

 苦労した、というのとも少しちがう。


 自己流で、一匹狼で生きているから、
 安定するわけがない。

 死にたい、なんて気分のところを
 とっくに通過して、よし、死のう、
 という状態が何度もあった。


 そこまでいかなくても、
 あ、もうこりゃ駄目だ、どうにもならん、
 てえときも多くてね、

 腰が抜けたように横たわったときだったり、
 めめしく涙ばかり流れてきたり。

 それから、大病して気が落ち込んだり。


 そんなふうに眼に見えたピンチの
 ときばかりじゃなくて、

 のん気な顔をしているときでも、
 俺なんかいつもピンチと隣り合わせだからね。


 ひとつ曲がると、もうダメだ、
 という気が頭をもたげるし、

 そうなるともがいても駄目で、
 あの気分になるのが一番怖い。


 ところがこれまでなんとか
 そこを切り抜けられてきたのは、
 子供のときからやってきた貯金なんだな。

 どこでつながりがあるのかわからないが、
 どうもそうらしい。


 (色川武大『うらおもて人生録』
  p38-39より引用)


 -----------------------
 (ここまで)


 以上はギャンブルの秘訣のみならず、
 人生の秘訣として語られている内容。



■口幅ったい言い方をいたしますが、

 私(鮒谷)が提供してきた
 各種音源もまた、


 -----------------------


 かりに、心臓が一番大切だって、
 誰かがいうとするだろう。

 けれども、心臓だけあれば
 いいってもんじゃない。

 肺もあるし、消化器官もあるし、
 肝臓や腎臓や神経や血管や脳髄や、
 いろいろなものがある。


 それらの一つ一つをちゃんと
 マスターしていって、

 自分の特徴や適性に当てはめて
 保持していくわけだからね。

 つまり、その基本のひとつなんで、
 だから心臓をきたえることは大切だが、

 それだけでどうなるってものでもないんだ。


 俺の経験ではね、速効性は
 期待できないけれども、ずっとあとで、
 大人になってから存外なところで、

 ひょいと力になってくれることが
 あるんだね。


 (中略)


 ところがこれまでなんとか
 そこを切り抜けられてきたのは、
 子供のときからやってきた貯金なんだな。

 どこでつながりがあるのかわからないが、
 どうもそうらしい。


 -----------------------


 といわれている中の

 「貯金」

 に該当するコンテンツである、

 と思っています。



■そんな膨大な音源コンテンツ山脈の
 一山を占めるところの

 【鉄火場音源】

 もまた、このタイミングでお聴き頂ければ
 あなたの人生において

 「貯金」

 として思わぬところで
 役に立つかもしれません。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■人生、ここ一番のチャンスを掴んだり、    ピンチを脱するときには、    即効性がないと思っていた、過去の経験や    学びが思いがけず役に立ってくれた、    といったことが(不思議なことには)    けっこうな頻度で起こるものである。   ■即効性ばかりを追いかけるのもいいが、    ときには何の役に立つのかも分からない    ような    「とりあえずやっておくか     (読んでおくか、聴いておくか)」    と思いながら取り組んだことが    大きな跳躍や救済をもたらしてくれる、    そんなことがあるのだから、    そうしたものはそうしたものとして    平時から一定の投資を行っておくべき、    だと思われる。

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