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6394号 写真集『田中角栄全記録』が鮒谷の人生を決定づけた


■今日も事務所撤収作業中でした。


 18年かけて収集してきた、

 少なく見積もっても
 4,5千冊はあるであろう蔵書とも、

 とうとう今日でお別れとなりました。

 (業者さんに引き取ってもらいました)



■愛蔵写真集もたくさんあったけれども

 (AKBはないw

  ほとんど空、雲、海、山、田園、その他風景や
  ビル、ダム、工場、電車、飛行機、

  明治以降、戦時中から高度成長期あたり
  までの時代の雰囲気を捉えたもの、

  海外名所や奇観系、
  あとは詩集的なもの)


 この際、手元に残したのは、

 カメラマン山本皓一さんの手になる
 『田中角栄全記録』

 (と、土門拳の『筑豊のこどもたち』)

 だけ。これだけは手放せない。



■ちなみに『田中角栄全記録』の
 初版発行日は、1985年1月30日。

 なんというタイミング。
 創政会発足のちょうど一週間前。



■角栄全盛期(キングメーカー時代含む)と
 その後の造反劇の顛末を知る者であれば、

 ロッキード裁判の渦中にありつつ、

 精力みなぎる演説姿や満面に笑みを
 浮かべて目白邸に陳情客を迎える姿、


 あるいは田中派大幹部を集めての
 賑やかな新年会を捉えた一枚一枚のカットに、

 かえって哀しみを見出すに違いない。



■出てくる登場人物のほとんどは
 既に鬼籍に入っているが、

 木曜クラブの面々が随所に登場。

 それぞれの出自、背景、
 入り組んだ人間関係に想像を巡らせば、

 ゆうに数時間は眺め続けられる。



■田中角栄の信奉者でも、ファンでもない。

 ただ当時、裏日本と呼ばれていた新潟の、
 雪深い田舎の貧しい馬喰の倅が上京し、

 一代で位人臣を極めた、そんな大正生まれの
 男の栄枯盛衰物語に惹きつけられ、

 未だ強い関心を持たずには
 いられないだけ。



■戦中戦後の動乱を駆け抜け、

 功成り名遂げた人物の
 哀しき最期に思いを致しつつ、

 頁を繰っていくうちに「邯鄲の夢」の
 故事が思い起こされる。

 人生はなんと
 儚く、淋しく、虚しいものよ。



■一冊の写真集が一人の人間の生きる
 方向を決定づけることがある。


 大阪梅田のかっぱ横丁(古本屋街)にて
 この写真集と出会い、世の無常を悟り、

 人生において権力を求める、頂を目指す、
 群れを作る、あるいは群れに所属するのは
 やめようと決意した、

 そんな20代半ばの頃の話。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■一冊の写真集が人生の方向を規定づける、    といったことがあるものだ。   ■ただ漫然と写真を眺めるのではなく    背景や文脈を理解した上で見ると、    それまで全く見えなかったものが見えて    くるのは絵画の世界と同じである。   ■有用性の追求によって手に入れられる    「意図した効能」ではない、    自由奔放な心の振る舞いと行動から    導かれた無用の用的「予期せぬ効能」が、    あなたや私の人生の方向を決定づける、    そんなことがあるのである。

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