■ここしばらく「習慣」についての 話をしてきましたが 「習慣=(良い)習慣」 という文脈で記してきたので、 習慣と聞くと良い習慣をイメージ される方も多いかもしれませんが、 実際には、 悪い習慣もあるわけです。 ■過度の飲酒習慣や暴飲暴食、 お菓子好き、ギャンブル習慣、 動画視聴習慣やSNS依存、 先送り習慣、二度寝習慣など、 (挙げればいくらでもありますが これくらいで) これらは、いつとはなしに染み付いて 離れなくなった(悪)習慣です。 ■私たちの生活は、およそ、 一般に身につけると良いと 思われている習慣と、 身につけないほうが良いと 思われている悪習慣、 この二つによって形成されている、 といって間違いないでしょう。 ■確かに、ここぞ、 というときには、 意志の力を発動していることも ないわけではありませんが、 日常生活における ほとんどの時間&行動は、 呼吸するように、無意識に行っている (良&悪)習慣によって、 構成されているわけです。 ■つまり、 【私たちの運命は習慣化された 行動によって規定されている】 といってよさそうです。 実のところ、我々は、 何かを意識して行っている 時間よりも、 無意識に決定したことを なぞって生きている時間の方が、 圧倒的に多いものだからです。 ■とするならば、 気合いも根性も用いずに 無自覚に行っている行動習慣が、 人生を良い方向に進めてくれる ものであったとすれば、 そうした習慣こそ大事にすべきであり、 一つづつ積み増していきたいもの。 ■たとえば、読書習慣などは、まさに その最たるものかもしれません。 空き時間があれば呼吸するように 本を読む習慣を身につけた人と、 必死で努力しても読み進められない人 (読書習慣のない人)、 長い歳月で見たときに両者の差は とてつもないものとなるはずです。 ■ここで話は大きく変わりますが、 コロナ以降、筋トレをしていて 気づいたことがあります。 それは、ひとたび、 トレーニング習慣が身につき、 多少なりとも筋肉質の体に なってくれば、 せっかく身につけたその習慣と 筋肉が失われないようにするために、 運動&節制を心がけるように なるものです。 ■ところが、 「筋トレ?なにそれ?」 と思っていた それ以前の私(鮒谷)は、 そんなことは考えたことも ありませんでした。 ■そもそもトレーニングする習慣がなく、 失うことが悲しくなるような 筋肉もありませんから、 習慣が失われる心配もなく、意識して 節制することもありませんでした。 ※それでも標準体型、体格を キープできていたので、なお、 気にする必要がなかったのです。 ■ところが今となっては、 毎日、体組成計に乗っては 一喜一憂して、 運動はするは、摂取する タンパク質や脂質、糖質について、 大いに気になるようになりました。 ■つまり、ここ半年の一連の取り組み (体作り)を通して、 良い習慣 (と、そこから得られる結果)は、 さらなる良い習慣形成を 意識するようになり、 しかもせっかく手に入れた成果を 落とさぬことにも意識するようになる、 ということを体を通して 知らされることとなりました。 ■同時に知らされたことは、 悪い習慣は、 その行為はよろしくない、 という自覚が生まれにくく、 さらなる堕落を招き、 しかもそこには罪悪感や背徳感や、 やってしまった後悔も発生せず、 なんなら 「毒をくらわば皿まで精神」 と言っても良いかもしれない、 なるようになるだろう、 何か問題が出てきたら、 そのときに改善策を検討しよう、 という精神状態が生まれるようにすら なるのです。 ■こうして、 良い習慣を身につけている人と 悪い習慣が身についた人の間では、 さらに良くなっていこうとするのか、 徐々に悪くなっているのに、最悪状態に なるまで成り行きに任せるのか、 の違いとなって現れるのでしょう。 ■少なくとも私(鮒谷)は、 トレーニング開始前までは 健康管理において、 まさにこの「悪い事例」のほうに 該当しており、 ただ幸いなことには、 悪習慣の結果が顕在化する前に 改善を図ることができたので (それもこれも、パーソナルトレーナーの 中野茂徳さんのお力添えのおかげです) 事が大きくなる前に (=健康が失われる前に) こうしたことに 気づくことができました。 ■話を戻しますが、 こうしたメカニズムが 理解できるようになるほどに、 良い習慣を継続的に インストールする習慣 (習慣化を習慣化する習慣) を身につけたいという思いは ますます募る一方となります。 ■私たちの人生も生活もビジネスも、 良くなるのには時間がかかり、 悪くなるのはあっという間、 だからこそ、 逓増する習慣や仕組み化を心がけ、 悪くなる隙を作らないのが、 長い目で見たときに、 堅実、かつ安定、安全、逓増の 人生を過ごすための唯一の道、 となるのではないでしょうか。 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!【今日のピークパフォーマンス方程式】 ■私たちの人生は習慣によって形作られて いる。 ■習慣に身を委ねることによって、 努力を自覚せず、素晴らしい世界に連れて 行ってもらえるのだとするならば、 最優先で、その状態を作り出すことに 力を尽くすべきではないか。 ■まさに、急がば回れ、なのである。 ■欲しいものを手に入れるために 努力するのではなく、 欲しいものを手に入れる努力をしなくても 手に入る状態を作るように努力する、 こちらの努力のほうがはるかに大切だ。
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6320号 欲しいものを手に入れる努力をしなくても、手に入る状態となるように努力する
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