■いまさら話の中身には触れませんが 有名な 「ウサギと亀の話」 がありますよね。 私(鮒谷)は、あの話を 【習慣の力】 を伝えるための寓話ではないかと (勝手に)解釈しています。 ■あの話では、ウサギは 圧倒的なスピードを持つ 「強者」 として描かれています。 対する亀は、歩けども、歩けども 遅々として進まぬ 「弱者」 扱いですよね。 ■我々が生きている人間界もまた、 残念ながら、彼の世界と同様に 【強者と弱者が 同じ空間に共にいる世界】 です。 ■強き者は、 そのパワーやエネルギーや スピードを用いて、 思う存分に「無双」すれば よいのでしょうけれども、 私(鮒谷)のような 何をやらせてもダメな人間は、 この世において、そんなプレイを 行うことはできません。 ■できることがあるとすれば、 ただ、亀の如くに毎日、少しづつ、 倦まず弛まず、のろのろ歩き続けるのみ。 けれども、これまた残念なことには 弱者は気合いも根性もないので 「亀の如くに毎日、少しづつ、 倦まず弛まず、歩き続ける」 といった簡単なことさえ、 まともにできないのです。 これが弱者の弱者たる所以(泣) ■そんな私のような者(弱者中の弱者)に とって唯一、光があるとすれば、 【習慣を味方につけて、 気合いも根性もなくても 歩き続けられる体になる】 ことのみ。 この道だけが強者に勝てる 唯一の道だと理解しています。 ■ここでのポイントは 「気合いも根性もなくても」 というところで、 ひとたび良い習慣を 手に入れられれば、 この状態をキープしたまま、 頑張らずに毎日、前に進めるし、 それに伴って、 だんだん良くなっていくのです。 ■自然体で積み重ねていく、 これが弱者に許された 無二といってよい必勝パターン、 といって良いでしょう。 ■パワーもエネルギーもスピードも 兼ね備えた強者が、 さらに踏ん張りを効かせれば 当初は弱者に勝ち目はありませんが、 幸いなことには(!?) 強者もやがて老いていきます。 ■あれほどのパワーやエネルギーや スピードを誇った強者も、 やがて、それを発動するための 気合いや気力や根性が失われ、 徐々に持てる力を 発揮できなくなるのです。 頑張りのみで前に進んでいた人は あるときから 「老いが抵抗勢力となる」 のでしょう。 ■それに引き換え、弱者の亀(!)は、 「習慣」という素晴らしい武器を 手にしていますから、 老いと、それに伴うパワー、エネルギー、 スピードの衰えと無関係に、 習慣化された行動を 愚直に繰り返すだけですから、 やがて(強者と比較して相対的に) 加速していき、 いつしか強者を 追い抜いていくのです。 つまり、老いをむしろ 味方につけられる、 ということになりそうです。 ■齢を重ねるごとに 相対的に加速していく、 という例として 真っ先に思い出すのは 「東大寺本坊の襖絵」 の制作をされた 日本画家の小泉淳作先生のこと。 ■80歳を過ぎて、この絵 <東大寺本坊襖絵> を完成されたんですよ。 画像小さくて分かりにくいかもしれませんが 凄すぎて言葉も出ません。 <東大寺本坊のふすま絵奉納式 動画> ■制作途上のことや、 その写真は 『我れの名はシイラカンス 三億年を生きるものなり』 という本に詳しいので ご興味ある方はぜひお読み下さい。 この本によると小泉先生の前半生は、 なかなか日の目を見ない、 報いられない、 そんな毎日が続いていたようです。 ■小泉先生のような方を亀に例えるのは 甚だ失礼なのは承知していますが、 それでもなお 特に上記の本を読まれると 「愚直に(=習慣化して)取り組み 時間を味方につける」 ことによって、 信じられないほどの作品を現実世界に 召喚できると理解できるはず。 ■私たちも若い (=今、この瞬間が これからの人生で一番若い) うちに、 老いをむしろ味方につけられる良い習慣を 手に入れるために力を尽くすべし、 と思わずにはいられません。 ■一つ一つの良習慣を 出来るだけ前倒しして身につけ、 良い習慣で生活を埋め尽くされ、 それが自然体となれば、 いつしか豊かで幸せな老後が 訪れるのではないでしょうか。 ■私(鮒谷)は、自身について 「まごうことなき弱者である」 と自己分析していますが、 いち早く、その(悲しい)現実に 気づけたからこそ習慣化に舵を切れた、 という意味において、 今となっては むしろ弱者で良かった、 とすら思ってます。 ■おかげさまで、 既に習慣の力 (慣性の力、と言っても良い) によって、 現状、少なくとも自覚の上では ほとんど努力している実感もなく、 毎日を淡々と生きているだけで それなりの成果を出せるようになった、 と認識しています。 ■毎日、それなりに長文のメルマガを 執筆&配信するのも苦にならない、 というよりも、むしろ楽しい。 表に公開することのにない 日記を書くこともまた、苦にならない、 というよりも、むしろ楽しい。 ■月に二回、セミナーを開催して、 合計十数時間、話をし続けているのも、 それをコンテンツ化して ご案内しているのも、 毎日、空き時間はほぼ全て 活字を追い続け、 あるいは、 来る日も来る日も、ひたすら 個別コンサルが続くのも、 一日、一時間ないし一時間半程度の トレーニングをするのも、 節制して栄養管理に これ努めているのも、 すべて皆、苦にならない、 というよりも、むしろ楽しい。 ■習慣化されていて、 やっているだけで 事後的に結果が積み上がっていく、 と分かっているから 【苦しみはなく、 あるのはただ楽しみのみ】 そんな世界を生きられているのだと 思います。 ■ちなみに上に挙げた日常習慣だけで おそらくは 【可処分時間の7~8割程度】 は使っているはずです。 この時間、努力してやっている、 という気持ちは一切なく、 それでいてやったら やっただけの分、 前に進んでいく確実な実感が あるのですから、本当に幸せなこと。 ■これが習慣化の力であり、それは 【持たざる者(=弱者=亀)にとっての 無二の味方】 となってくれるはず。 ■そんな私(鮒谷)のような 弱者=鈍亀は、 【人生の行き先を決定づける、 亀の頭(=習慣)の極大化に全集中】 するのが、 人生を快く楽しく 生きるための道だと思っています。 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!【今日のピークパフォーマンス方程式】 ■弱者が突破口を開くには「習慣」を味方に つけるより他にない。 ■強者は持ち前のパワーやエネルギーや スピードで、 前半、ブイブイ言わせて大活躍するが、 老いと共に、それらをフルに活かす為の、 気合いや根性が入らなくなり、失速する。 ■対する弱者の原動力は良くも悪くも 「習慣」しかなく、 老化の影響をほとんど受けずに、ただ 長年の習慣として淡々として続けるのみ。 ■それゆえ強者と比較して(相対的に) 徐々にスピードを増していき、 やがて必ず強者を追い越す日が訪れる。 ■その日の訪れを楽しみにして、私たちは 亀の頭を磨き、育て続けるのみである。
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6313号 全集中!亀の頭
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