■いつも思うのですが、 見たことも会ったこともない人間から 数万ないし数十万円の商品をネットで買うとか、 普通に考えたら 正気の沙汰ではありません。 ■もちろん、 販売者が氏素性のはっきりした 間違いないであろう大会社の商品、 であれば、 分からないでもありません。 ■しかし、 得体のしれない法人の、 得体のしれない代表者、 が販売している商品やサービスを 非対面で購入するのは、 これだけネットを介した購買が 一般的になったとはいっても、 やはり不安が募ります。 ■にもかかわらず、 得体のしれない法人の、 得体のしれない代表者、 の典型である私(鮒谷)が、 およそ二週間に一本のペースで、 ご提供している音源は、 決して安いものではないにも関わらず、 現在、リリースするたびに、 (最初のキャンペーン段階だけで) 最低でも数百名以上、 多いときには(以下略......)の方が、 音源をお求めくださいます。 ■さらにはそれ以降、 何年間にもわたって販売数が 積み上がっていくこととなります。 お求め下さる皆さまの 少なくとも過半数は、 私(鮒谷)と面識がなく、 セミナー等にお越し下さったこともなく、 一般的な常識で考えたら 尋常ならざる出来事かもしれません。 にもかかわらず、これは 現実に起こっていること。 ■また個別コンサルも、 通常、1時間12万円(+税)で ご提供していますが、 単発、あるいは複数枠(割引あり)で お会いしたこともない方から、 ネット経由でいきなり申し込まれることも しばしば(というか頻繁に)あります。 ■2時間×全6回、の個別コンサルだと 「88万円+税」ですから、 100万近くのサービスを ネット通販でお求め下さっている、 ということになりそうです。 これも通常、想像しにくいことが 現実に起きているということです。 ■もちろん確かに、 たとえ得体のしれない 販売者であっても売れていく商品も、 ないわけではありません。 たとえば昭和末期~平成初期くらいに 流行った(?)、 エロ本に掲載されていた インチキ通販なんかがまさにそう。 ■女性名義で 「私の恥ずかしい写真を送ります」 「毛深い裸のビデオあります」 「汗みどろで絡み合う裸体写真です」 「ア○コの写真、見たくないですか」 「私のマ〇コを見てください」 「オ〇〇コの写真、売ります」 といった広告文が 掲載されているのです。 ■劣情に支配された愚かな男どもは この広告をみて、 スケベ心から喜び勇んで、 指定された口座にカネを振り込みます。 すると送られてくるのは、 たしかに恥ずかしいかもしれない 「オール1の通信簿」や 「ツルッツルの禿頭」 の写真。 ■間違いなく、 「私の恥ずかしい写真を送ります」 という宣伝文句通りの写真が 送られてきたわけですから 「出るとこに出ようやないか!」 などと吠えるわけにもいきません。 ■同様に、毛深い裸は、 可愛らしいネコの全身写真。 汗みどろで絡み合う裸体は 相撲の取り組みの写真。 ■ア○コの写真は、 あんこのクローズアップ写真。 私のマ○コ、見てください、 と謳われた写真は、 どこの誰か分からぬ人物の、 眼(まなこ)のクローズアップ写真。 ■オ○○コの写真は、 もうお分かりでしょう、 みんな大好き「おしるこ」の クローズアップ写真です。 ■売る方も買う方も、 どっちもどっちですね(笑) 長らく、こうした広告が 掲載され続けていたということは、 それだけ効果的な広告文であったと いうこと。 男の劣情に働きかけるアプローチは、 購入者の不安や心配を軽々と 乗り越えさせるものなのです。 ■こうした訴求方法を私(鮒谷)も 取り入れたいところではあるのですが、 残念ながら、提供している商品は いたって真面目な(?)音源ですし、 「敵ながらあっぱれ、 騙された方もニッコリ」 みたいな、 頓智で売るといった真似は できません。 ■いや、騙された人がみな、 ニッコリしていたかどうかは 知りませんが、 少なくとも私(鮒谷)はニッコリ、 ホッコリしましたよ(怒) ■それはさておき、 こうしたアプローチを取ることが できない真っ当な事業者は、 商品やサービスの質で 販売したいところですが、 それだけではなかなか 伝わるものも伝わらず、 そのハードルを乗り越えるためには 商品説明に際して 「気を入れる以外にない」 のではと思います。 ■私(鮒谷)は、 得体のしれない事業者が 「音源」 などという、 曖昧模糊とした、手で触れることも できない商品を販売する、 という時点で、二重三重の 高いハードルを越えるためには 「気を入れて、配信するしかない」 と思い、長年、こうして メルマガを書き続けてきました。 ■絶対に、流して書いたりは しないのです。 毎回、毎回、一球入魂の精神で 発信しています。 ただ、毎日、メルマガを書くくらいなら 誰にでもできますが、 気を入れて書く、 しかも毎日欠かさず、 というのは やってみれば分かりますが、 なかなかに大変です。 ■とはいえ、 内容や品質はともかくとして、 少なくとも熱情は伝わってくる、 この姿勢は売り手としては、 これはめちゃくちゃ大事です。 とくに起業当初などはそう。 ■起業なんて、 振り向く必要のない人を こちら側に振り向かせ、 その上さらに、 カネを払いたくない人に 財布を開き、カネを支払わせる、 という無理ゲーに近い営みです。 ■でも、それをやり切れなければ、 確実に起業に失敗します。 気が入っていない、 気が乗っていない、 根気のない人、 そんな人が起業を試みても うまくいくはずがありません。 ■売ろうとしている商品やサービスに 対する気持ちが入っておらず、 さらには伝えよう、伝えたいという 気合いや元気、根気も伝わってこない、 そんな起業志望者があったとして、 その人から、 命の次に大切なカネを支払い、何かを 買おうとする人があるでしょうか。 少なくとも私(鮒谷)は、そんな人から 何かを買いたいとは思いません。 ■気を入れて、 毎日を生き、周囲と接し、 それを続けていくうちに 多くの人を巻き込めるようになる、 これが起業の王道です。 ■そしてこれは起業に限った話では ありません。 世の中には 「渦を巻く人」と「渦を巻かれる人」の 二通りの人しかいませんが、 あなたがもし、人生において 「渦を巻く人」 になりたいのなら、 気のコントロールは必須、 と言えるでしょう。 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!【今日のピークパフォーマンス方程式】 ■リーダーシップの欠如とは周囲を巻き込む (渦を巻く)力の欠如。 ■気の入っていない人、気の抜けた人、 気乗りしていない人、根気のない人、 こうした人が事をなす、といったことは 普通に考えてもありえないだろう。 ■人生をより良いものにしたければ「気」を 自在にコントロールできるようになる 必要があるということだ。
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6243号 汗みどろで絡み合う裸体写真を欲しがる人
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