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6211号 仁和寺にある法師、、、(徒然草 第五十二段)


■先日、時間を見つけて

 『NHK「100分de名著」ブックス
  兼好法師 徒然草』

 を読んでいたのですが、


 その中に、

 「仁和寺にある法師」

 から始まる、

 あの有名な言葉(第五十二段)が
 紹介されていました。


 (ここから)
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 仁和寺にある法師、年よるまで
 石清水を拝まざりければ、心うく覚えて、

 或る時思ひ立ちて、
 ただひとりかちよりまうでけり。


 極楽寺、高良などを拝みて、
 かばかりと心得て帰りにけり。


 さてかたへの人にあひて、

 「年頃思ひつることはたし侍りぬ。
  聞きしにも過ぎて尊くこそおはしけれ。

  そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、
  何事かありけむ。

  ゆかしかりしかど、神へ参るこそ
  本意なれと思ひて、山までは見ず」

 とぞいひける。


 すこしのことにも、
 先達はあらまほしきことなり。


 (『徒然草』第五二段)


 -----------------------
 (ここまで)



■口語訳として、同著に
 紹介されていたのが以下の言葉。


 (ここから)
 -----------------------


 仁和寺にいる法師が、年をとるまで
 石清水八幡宮を拝んだことがなかったので、

 嘆かわしく思って、ある時思い立って、
 ただ一人徒歩で参詣したそうだ。


 麓の神宮寺の極楽寺と
 摂社の高良大明神だけを拝んで、

 これだけのものと思い込んで
 帰ってしまった。


 それで仲間にむかって、

 「長年思っていたことを果たしました。
  聞きしにまさって尊くございました。

  それにしても、参詣していた人びとが
  みな山へ登っていたのは、
  何事があったのだろうか。

  知りたかったけれど、
  神へお参りするのが目的だと思って、
  山のほうまでは見なかったのです」

 といったそうだ。

 わずかなことにも、
 その道の案内人はいてほしいものである。


 -----------------------
 (ここまで)



■せっかく石清水八幡宮まで
 赴いたのに、

 一番の目的地であるべき
 山の上の本社には訪れず、

 麓の寺と摂社にだけ参って
 参ったつもりになっているという、

 まさに漫画みたいな話です。



■こうした話が紹介された後

 「すこしのことにも、
  先達はあらまほしきことなり」

 の言葉が登場するのですが、


 このような流れから、

 どんなことであれ、自分一人で
 全てを理解することはできない、

 (知らないことは分からない)

 だからこそ、
 水先案内人が必要である、

 という教えが
 説かれているわけです。



■この話を通して連想した言葉に

 「蛇の道は蛇」

 というものがありますが、


 知っている人にとっては
 常識であっても、

 そうでない人にとっては
 まるで不案内、

 ということは
 日常的にあるものです。



■そして、すべての人は

 「ある(ごく一部の)分野においては
  精通していても、

  別の(ほとんどの)分野においては
  ド素人か素人同然」

 なのです。

 世の中には無数の専門分野が
 あるのですから当然です。



■こうした理(ことわり)を知らず、

 すべてを自分で学ぼう、理解しよう
 (そしてそれができる)

 というところからして、すでに

 「人生を生きる上での
  ボタンの掛け違い」

 が生じていることに
 気がつけるかどうかが、


 「人生を機嫌よく生きていけるか
  否かの分水嶺」

 となることは、

 案外に知られていないように
 感じられます。



■私(鮒谷)は、


 ある時期にこうした構造を理解して、

 知らない、分からないことは
 素直に認める、


 恥ずかしがらず、
 知ったかぶりもせず、

 謙虚に、素直に、その道を
 専門とする方から教わる、

 そんな姿勢を保つよう、
 努めてきたつもりです。



■その姿勢に対して、

 あえてインパクトある、
 象徴的な造語として造った言葉、

 それが

 【重課金無双】

 という言葉であると
 ご理解いただけましたら幸いです。



■各人それぞれが専門分野を持ち、

 互いに相手の専門分野にリスペクトして
 協業するとか、学び合う、

 そんな姿勢でいることによって
 学びが最も最適化されることとなる、

 (合理的、効率的に、
  互いの学びを加速させられる)

 と考えています。



■もちろん私(鮒谷)も、

 自分が専門とする分野においての
 各種コンテンツを、

 たとえばこうしてメルマガ、あるいは
 音源やコンサル等の手段を通して、

 お伝えしておりますが、


 伝えているのは、あくまで自分の
 専門分野についての話だけであり、

 その他の分野においては
 必要に応じて課金しながら、

 他のプロフェッショナルから
 学ぶ姿勢は忘れないようにしたい、

 そのように考え、
 実践してきました。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!



 【今日のピークパフォーマンス方程式】

  ■学ぶべき人から学ばなければ、
   (自己流の解釈をしていると)

   専門の人からすれば思いもよらぬような
   勘違いや誤りを犯してしまうことがある。

  ■取り返しのつくことであればまだしも、

   もし二度と取り返せないことであったと
   したら泣くに泣けないではないか。

  ■そうならぬための
   「転ばぬ先の杖」として、

   必要に応じて専門家を活用することは、
   合理的な手段であると言えるだろう。

  ■それぞれがそれぞれの専門を磨き、
   それぞれがそれぞれを頼る、

   この姿勢が学びの世界における全体最適化
   を推し進めることとなるのである。

  ■こんな風に俯瞰して捉えると、

   すべてを自分一人で理解しようとするのが
   いかに愚かなことであるか、

   よく分かるのではないだろうか。


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