■前回のメルマガで、 その昔、私(鮒谷)が NHKの地域スタッフとして、 頑張っていた(それなりに成果を出していた) 話を書いたのですが、 それを読まれた方 (年間プログラム音源版に 参加下さっている早川さん) より、以下のご質問をもらいました。 (ここから) ----------------------- セカンドステージ 鮒谷様 いつも大変お世話になっております! 株式会社サンライズの早川でございます。 いつも年間プログラムの音源楽しみに 聴かせていただいております。 なかなか感想が送れず、 ちゃんと聞いているのかなと 思われているかもしれませんが(笑) 1.5倍速で ヘビロテで聴いております。 特に年間プログラムが 2回配信になってからは、 鮒谷さんの話を2倍聴けると言うことで 非常にお得感を感じております。 (中略) さて、ここからが質問というか、 もし、年間プログラムで ネタがない時にでも、 お話を聞かせていただければと 思ったことなのですが、 昨日のメルマガで鮒谷さんの NHKのお話を拝見させていただきまして (三段跳びで階段を駆け下りる様などは 描写が目に浮かびました!) そこで営業成績が5位になったと 書かれておりました。 もちろん鮒谷さんは 甲陽学院→早稲田卒業のエリートですし、 (※筆者注: 都内で石を投げれば高確率でヒットする 早稲田(特に文系→マークシート塗り潰すだけで 受かる私立文系w)OBが エリートであるはずがありません、、) ポテンシャルはめちゃくちゃ高い方だと わかってはいるのですが、 リクルート時代などは営業ができなかったと 言うようなお話をされていたと思います。 なので、そういったNHK時代とは 営業の方向性というか何かが違ったのか? とも思ったりしましたが、 本質的なところを 身に付けてらっしゃるはずなので、 ひょっとしたら他に理由があるのかな? と思ったりしました 例えば副業に注力しているので、 本業のほうの営業に あまり力をいれなかったからとか、 人のリソースを1日100%とすると それを配分するしかないので、 自分が必要だと思われる 第二領域に力を注いでいた結果、 本業の方がおろそかに なってしまっていたのか? (なかば計画的に本業の方の成績は 上げないようにしていた?) と思ったり、 はたまた実際には本業のほうも しかるべき成績を上げていたけども、 ストーリー的にあえてそういった表現を されたのであれば、 それはそれで納得なのですが、 何らかの理由か事情が あったのではなかろうかと思い、 質問させていただいた次第です。 長々と書いてしまいましたが、 (冗長でわかりにくいですね、 すいません) 私の疑問としては、 学生時代に営業成績で上位を取るような パフォーマンスを残された鮒谷さんがなぜ、 社会人になり本業の方で 結果が出せないようになってしまったのか? その理由と言うのを知りたいなと 思った次第です。 そうだ、この前の音源でおっしゃっていた ●●●●●●(漫画)、 絵が好きでないので敬遠しておりましたが、 読み始めました。 おもしろいし、ためになりますね。 Kindle unlimitedで読めるので さくさく読んでしまいます。 ご紹介ありがとうございました!! ----------------------- (ここまで) 早川さん、ありがとうございます。 ごもっともなご質問ですね。 ■NHKもそうですし、 人生ゲーム化音源においては、 これまであまりしてこなかった(?) サラリーマン時代の副業の話を、 それなりに詳しく話をしたりしましたが、 それだけ見聞きすると 「多少なりとも成果出してるやん」 と思われたのかもしれません。 ■一方で、メルマガや音源で さんざん 「仕事できなかったアピール」 もしてきたので 「本当のところは、どっちやねん」 と思われたのでしょう。 ■結論からいうと 「どっちも本当」 ということになります。 仕事で成果を出すためには 「適材適所」 「好きこそものの上手なれ」 の言葉のごとく 「鍵と鍵穴が一致」 している必要があります。 ■どれだけポテンシャルのある人でも、 鍵穴(環境)に合わない鍵(自分)を いくら突っ込んでも、 頑張れば頑張るほど、 鍵が傷んでいくものです。 (場合によっては鍵が破損したり、 最悪の場合、破壊されてしまったり) ■そうならぬよう最初に 「環境を選ぶ」 必要がありますが、 とはいえ、 自分に最適化された環境を (特に短期間で)見つけるのは、 甚だ困難です。 ■さらにいうと 「ありのままの自分に最適化されている 環境が、きっとどこかにあるはず」 といった考えは いくらなんでも子どもじみていて、 少なくとも成人した大人が 持つべき考えではありません。 ■確かに 「相対的に自分に向いている、 (あるいは向いていない)環境」 というのはあるでしょう。 しかし、 環境に向き不向きがあるからといって ただひたすらに 「ありのままの自分に最適化された 環境を探し続ける」 のは、まさに 「青い鳥症候群」 「自分甘やかし」 の典型であって、 そうした完全なる理想を追求するのは 十代ないし学生時代のうちに、 卒業しておきたいもの。 ※そういう意味で、他責思考の人は、 たとえ30、40、50になっても 心は(良くないほうの意味で) 十代であり続けている、 ということなのかもしれません。 ■それはともかく、まずは 「相対的に自分に適合している環境」 を探すことは必要ですが、 同時に、 その環境を見つけて 居場所を確保したら、次に 「その場所に働きかけて 自分仕様にカスタマイズする」 必要があるのです。 ■ご質問の例でいうと、 そもそも私(鮒谷)は 「組織に所属する (誰かの下で働く)」 ことは絶対に無理な性格であった、 ということが 前提としてあります。 ■逆にいうと、 大海に小舟で乗り出すような、 何のブランドも肩書もなく 誰かが守ってくれることもない、 そんな場所で人知れず、転覆して 海の藻屑となるかもしれないけれども、 それを不安だとも恐怖だとも思わず、 生きている実感を100%味わえる 「徹頭徹尾、 個人の力量に立脚する仕事」 に興奮を覚える性格だと、 あるとき理解したということです。 ■組織に所属していると、 人の顔色をついつい過剰に伺ってしまう 繊細な心を持つ私(鮒谷)は、 ビクビクしてしまうのです。 だから会社にいるときは 一刻も気の休まる暇がありませんでした。 ■しかし、同じ人間なのに組織を離れて 一個の人間として勝負するときは、 俄然、生き生きと動き出さずには いられなくなった。 ■これが成果を出すことができた 第一の要因 (相対的に成果を出せる環境を 選び取った) です。 ※いうまでもありませんが、 上記はあくまで私(鮒谷)の話です。 私とは反対で、 組織では圧倒的な成果を出せるけれども 個人ではからきしダメ、 という人も存在するでしょう。 どこが相対的に楽しめる場所かは 一人ひとりが自問自答するべき問いですね。 ■そして成果を出せた もう一つの要因として挙げたいのが、 上述のように、 自身に(相対的に)適合する環境を 見つけたら、今度は次に 「その場所に働きかけて、 より自分仕様にするように カスタマイズする」 ことを行ってきたところ。 ■これもしつこく繰り返しますが 世の中に 「ただ、ありのままの自分がそこに 身を置いているだけで成果を出せる場所」 などあるはずもありません。 ■もちろん、そうした場所に生きている人も 例外的にあるかもしれませんが、 絶対的少数者であろうことは 間違いありません。 あなたや私(鮒谷)が その中に入れるかどうかはともかく、 そうした希望的観測を 持たずに生きていくほうが、 はるかに現実的な姿勢だと 思われます。 ■他責気質の人は、きっと、 このことを理解できないのでしょう。 それゆえ 「ありのままの自分でいたいのに 成果を出せず、 ストレスだけがかかるのは 環境が悪いせい」 と、つねに他責モードを発動させては、 他者を攻撃し、自らを 傷つけ続けてしまうのです。 ■たしかにこうした人はまずは 「相対的に自分に適合している環境」 を探す必要はあるでしょう。 しかし、どうせ、 どこまでいっても 「絶対的に自分に適合している環境」 は見つかりっこないのだから、 (世間に甘えることは止めて) 自分に合いそうな ほどほどの環境を見つけたら、 次に行うべきことは、 「そこでの仕事をゲーム化する (自分ごと化する)」 ことです。 ■私(鮒谷)においては、 一定な基礎条件を整えた上で 「環境を自分に最適化させるために 工夫を凝らし、楽しめるようにした」 から、 ある環境では 成果は出せなかったけれども (決定的に向いていない環境においては 自身と環境の適合を図る気力も奪われる) ある環境においては それなりの成果を出せた (相対的に向いている環境においては 自身と環境の適合を図る気力も充実する) ということになるのではないかと 考えております。 ■なので決して ----------------------- はたまた実際には本業のほうも しかるべき成績を上げていたけども、 ストーリー的にあえてそういった表現を されたのであれば、 それはそれで納得なのですが、 ----------------------- という話ではなく、 (嘘偽りなく、正真正銘、組織人としては ダメ人間だったわけですが) そんな私(鮒谷)でも 【ポジション選定×人生ゲーム化発想】 によって成果を出せるようになった、 ということですね。 ■このポジション選定の話が、 これまで幾度もご紹介してきた ドラッカーいうところの 「価値観、強み、やり方」 の話です。 ■完全ではないにせよ、自分の 「価値観、強み、やり方」 にそこそこ合致する環境を 見つけ出したら、 (これがリトマス試験紙の話、 詳しくは目標設定音源等を参照のこと) 次に、その場所において 【ゲーム化する(遊び要素を加える)】 ことを心がけられると良い、 という話ですね。 ■ここまで書き連ねてきた意味において、 私(鮒谷)にとっては NHK地域スタッフの仕事も、 (人生ゲーム化音源で話をした) ノートパソコンや周辺機器の転売ヤー、 梅田の東通商店街の クラブ・ラウンジ飛び込み営業、 などなど、、、からの、 今行っている、 セミナー開催、音源販売、 の仕事まですべて地続きであり、 いずれも共通項は 【ポジション選定×人生ゲーム化発想】 の両方を満たしている、 というところにあったわけです。 (以上、早川さんのご質問に対する回答です。 お答えになっておりますでしょうか?? >早川さん) ■いずれにいたしましても 今日の話をぜひ参考にして頂き、 ぜひあなたが、あなたならではの 最高のパフォーマンスを発揮できる世界、 を見つけ出し、さらには 創り出して頂ければと願っております。 ■以上の 【ポジション選定×人生ゲーム化発想】 における 「人生ゲーム化発想」 についての話を より詳しく知りたい方は、 ぜひとも、先日リリースした 【人生ゲーム化音源】 をお聴き下さい。 ■そのときどきの状況を 【適度な難易度の、創意工夫が有効な ゲームであると見立てる】 ことが習慣化されると、 仕事も生活も、 ひいては人生そのものも、 ゲーム感覚で楽しめる (苦しい環境も、たとえば ステージボスとの戦いと解釈し直せる) ということは特筆しておきたいこと。 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!【今日のピークパフォーマンス方程式】 ■成果を出すためには 1、相対的に自分に合っている環境を 選び取る 2、その環境を自分仕様にするために 「ゲーム」に見立ててカスタマイズ の順序を意識するとよいだろう。 ■完璧な環境などないことを前提として そこそこ自分に向いている環境を 見つけられれば、その次は、 その環境を最高に楽しいものにするため、 あなた自身が創意工夫することだ。 ■そのために今行っている仕事、ひいては キャリアや生活、人生そのものを 「自分が最高に没入できるゲーム」 に見立てて、自分がそのゲームの デザイナーになり切るとよいだろう。
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6169号 結局、鮒谷は優秀なの?ダメ人間なの?
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