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6152号 成長可能性=教えてもらえる力


■その昔、メルマガでこんなことを
 書いたことがあります。


 (ここから)
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■お読みになられている方も
 多いと思いますが、

 今、日経新聞の『私の履歴書』に
 連載されているのは、

 前京都大学総長で、現在、理化学研究所の
 理事長を務められている松本紘先生。



■その松本先生が、数日前に
 以下のようなことを記されていました。


 (ここから)
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 かねて講演などで

 「学問とは真実をめぐる人間関係だ」

 と話している。


 学問は真理探求の営みだが、
 一人でできることはたかが知れている。

 実験や資料の調査にも
 他人の世話になる。

 先人の論文を読み、
 仲間と議論する。


 独創性を発揮したように見える
 研究も人間関係の産物であり、

 これなしに大事を成し遂げることは
 できないと確信している。


 私自身多くの人に助けられてきた
 経験からの実感だ。


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 (ここまで)


 これを読み、

 「なんだか既視感があるなあ」

 と感じた瞬間、

 以前のメルマガで記した
 こちらの文章を思い出しました。


 <2467号 福沢諭吉 巧言令色亦是礼
     (巧言令色またこれ礼なり)>


■こちらでは

 東京大学大学院
 法学政治学研究科教授(当時)の

 北岡伸一先生のコラムでの言葉を引用し、
 以下のような文章を書きました。


 (ここから)
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 かいつまんで抜粋させていただくと、

 人望のある人になるには、


 「第一は、言語を学ぶことである。

  難解な用語ではなく、分かりやすい日本語を
  用いて分かりやすい表現をせよという」


 「第二に、顔色容貌を快活にせよ、
  と述べている。

  苦虫を噛み潰したような顔をしていた
  のでは人は近寄ってこない。

  人と人が接触するところで発展がある。

  (中略)

  のちに福沢は、論語の

  『巧言令色鮮矣仁
   (こうげんれいしょくすくなしじん)』

  を逆転させ、

  『巧言令色亦是礼
  (こうげんれいしょくこれまたれい)』

  という言葉を作り、
  よく揮毫に用いた」


 「第三に、専門だけに閉じこもらず、
  いろんな人と交際せよ、という」


 この3つに留意すべきである、
 という話。



■さらに北岡先生は、回想を交えつつ
 こんな洞察を加えておられます。


 「昔教わった坂野正高先生の本の中に、

  外交史を勉強するためには
  人と仲良くせよ、

  という妙な教えがあった。

  仲良くしていないと、
  本を貸してくれないからだという。

  学問に淫した碩学は、新しい知識を
  得るために、ここまで徹底したのである。


  私の狭い知見の中でも、
  立派な学者は、概して謙虚なものである。

  謙虚にしていないと、周りは何も教えて
  くれないので損をすることになる。

  つまり、学問的な貪欲さが、
  謙虚な態度に結びつくということでは
  ないかと思っている」


  以上のコラムを読み、
  私が特に強い印象を受けたのが、

 【学問に淫した碩学は、
  新しい知識を得るために、
  ここまで徹底したのである 】

 というくだり。


 この表現に接して、
 感動とも感嘆ともつかぬ感情が湧いてきて、

 思わず何度も、
 繰り返し読んでしまいました。


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 (ここまで)



 上にご紹介した


 「学問とは真実をめぐる人間関係だ」

 「独創性を発揮したように見える
  研究も人間関係の産物」

 「学問的な貪欲さが、
  謙虚な態度に結びつく」

 「学問に淫した碩学は、
  新しい知識を得るために、
  ここまで徹底したのである」


 の言葉には

 「通底する何か」

 があるように
 感じられはしないでしょうか。



■お二人とも学者さんですから、
 ここでは「学問」と記されていますが、

 これは必ずしも
 学問に限ったことではなく、


 「経営」「ビジネス」「仕事」

 さらにはそれらを支える
 「人生」「生活」

 といったことについても、


 うまくいくかどうかは結局のところ、

 人間関係をうまくやれるかどうかに
 帰着する、

 そんな風に思われるのです。



■たとえば私(鮒谷)も、

 いつも笑顔で、いつも明るく、
 いつも朗らか、

 いつも気を遣って下さり、
 いつも好感度の高い、

 こんな人やら、そんな人やら、
 あんな人やらには、ついつい

 「言ってはいけない秘中の秘」
 「あれやこれやの秘密のレシピ」

 について、口を滑らせてしまいます。


 これなどまさに

 仲良くするから、お伝えしたくなる、
 あるいは、お伝えしてしまう、

 の典型です。



■ネットで調べれば、全てが出てくる、
 なんていうのは大きな間違い、勘違い。


 今も昔も、

 「門外不出の教えは、
  口伝でしか教われない」

 のです。


 だから、人間関係を上手に構築することが
 できない人は、

 いつまでたっても、あるところ以上の
 レベルには到達できません。


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 (ここまで)


 一部編集しつつ、長々とバックナンバーを
 引いてきました。



■あれこれ書きましたが、
 結局のところ

 「成長したい、能力を高めたい」

 という強い願望がある人であれば、

 必然的にコミュニケーション能力を
 高める方向で頑張るしかない、

 ということになるのでしょう。


 (私が言っているのではありません。
  幾多の先達が言われています、、)



■たとえ苦手意識であったとしてさえ、

 成長意欲のある人であれば
 克服したいと思うだろうし、

 克服すべきテーマであるとも
 考えることでしょう。



■いつもメルマガで

 「弱みは捨てて、強みにフォーカス」

 という話をしてきましたが、
 これはあくまで

 【人生アプリケーション
  (各分野における専門性)】

 についてのことであって、


 コミュニケーション能力は

 【(アプリではなく)OS】

 であるわけで、

 とするならば逃げ道はなく、
 高めていく方向で頑張るしかない、

 ということになりそうです。



■ただし、これも何度も
 お伝えしてきましたが、

 幸いなことには
 コミュニケーション能力は

 【後天的に身につけられるし、
  そのための方法論も確立している

 (言語化された方法論を通して、
  自らを躾けていける)】

 わけですから、あとは
 意欲の問題のみと言えるでしょう。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


【今日のピークパフォーマンス方程式】  ■強く成長を志向するならば   「他の人から機嫌よく、気前よく、    教えてもらえる能力」   を身につける必要がある。  ■その能力は持っていてもいなくてもいい、   といったものではなく、   絶対に持っていなければならぬ能力。  ■一人で学べることなど所詮、限界がある。   多方面の人と親しく付き合える能力が   自らの可能性を大きく押し広げてくれる。

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