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5975号 専門性を鼻にかけない、ひけらかさない


■昨年の11月、
 皮膚科に行ったときの話です。


 沖縄を訪れたとき、足の指先に
 バイ菌でも入ったのか赤く腫れ、

 短時間にどんどん腫れが大きくなり、
 ズキズキする痛みも出たので、


 これは早めにお医者さんに
 診てもらったほうが良さそうだと思い、

 スマホで検索し、徒歩圏内にあった
 皮膚科を訪れたのです。



■名前を呼ばれて診察室に入り、
 先生と相対したわけですが、

 その際、腫れた原因や対処法について、
 尋ねられる前に、

 言わずもがなの素人見解を
 つい述べてしまいました。



■とはいえ、

 もちろん
 長々と話をしたわけではなく、

 わずか10~20秒にも満たない
 くらいの時間だったのですが。



■その直後、医師の

 「何も知らない素人のくせに
  勝手に見立てて俺に物申すのか」

 みたいな、

 明らかな軽蔑した眼差し、
 ムスッとした表情、
 イラッとしていることが伝わる態度、

 を感じたのです。



■それに加えて、

 「やれやれ、
  これだから素人は」

 と言う心の声まで
 聞こえてきてしまいました。


 まあ、

 言わずもがなのことを、ついつい、
 口の端に上らせてしまった私にも、

 原因があるのかもしれませんが。



■こうした態度に触れて、


 ほんの一言、思いついたことを
 口にしただけでこの振る舞いなのか、

 専門家の風上にもおけない
 お医者さんだなあ、


 と、人間のできていない私(鮒谷)も
 また内心、イラッとしたわけです。



■もちろん、

 もらうもの(塗り薬)は
 もらわないといけないので、

 それ以降は殊勝そうな顔をして
 大人しくしておりましたが

 「ここには二度と来ない」

 と心の中では誓っておりました。



■素人の立場からすると、

 専門家が、素人と同じ目線に立ち、
 分かるように説明し、

 素人が安心して頼れる状態を
 作ってもらえるのが一番ありがたい。



■そもそも知識や経験において
 絶対的な差があるわけですから、


 専門家を前にすると
 専門外の人間は

 「緊張するなり、恐縮するなり、
  気を遣ったり」

 といった感情になるのが
 普通です。


 私(鮒谷)の方から話しかけたのも
 考えてみたら

 「私なりの気遣い」

 であったわけですし。



■そんな状態の素人に対して

 「緊張を解きほぐす」
 「恐縮する感情を解き放つ」

 ことも含めての

 「専門家の仕事」

 と言えるのではないでしょうか。



■知識社会にあっては、

 皆が皆とはいいませんが、
 少なからぬ人が

 「長年かけて培ってきた専門性で
  ご飯を食べている」

 わけですが、


 たとえある分野において
 卓越した経験や知識があっても、

 その専門性を鼻にかけない、
 ひけらかさない、

 という人間的態度もまた、
 重要なのではないかと思います。



■それでこそ、


 素人が専門家に敬意を抱き、
 素直に従えるし、

 その状態を作った上で、
 専門性で価値を提供してこその、

 プロフェッショナルでは
 なかなろうか、


 と、この小さな事件(?)を
 通して思った次第なのです。


 人の振り見て、我が振り直せ。
 お互いに自戒いたしましょう。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■専門家は、その専門性を鼻にかけ、    ひけらかした時点で専門家ではなくなる。   ■あくまで当該分野における専門家である    という謙虚さを持つことによって、    専門外の人からの敬意を得られるのでは    ないだろうか。   ■専門家も、異なる世界においては    「素人」になるわけであり、    そんな世界と自分の関わりを、メタ的に    捉えられてこその専門家。   ■それと気づかずに偉そうに振る舞うのは    単なる痛い人、ダサい人、困った人。    いい大人に注意してくれる人もなく、    どんどん人が離れていくに違いない。   ■専門性で生計を成り立たせている者に    とって、自戒すべきこと。

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