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5950号 「新奇探索遺伝子の有無」という、もう一つの変数


■これはいろんなところで
 語っていることですが、


 どれだけ能力値の
 高い人であってでも、

 適性のない場所で働いたら、
 能力を発揮することができず、

 力を腐らせてしまうことになります。



■一方で、

 「そこそこの能力」であってでも、

 その力を100%パーセント、
 完全開放できる環境で仕事すれば、

 かなりのパフォーマンスを
 発揮できるもの。



■そして重要なのは、

 完全に自分の能力を完全に
 発揮することができる場所は、


 あまたある、働く環境の中でも、
 おそらくは

 「1パーセントくらい」

 しかないのではないかということ。



■つまり、程度問題はあっても、

 ほとんどの人は潜在能力の全てを
 開放できているわけではない、

 (多くの人が環境の相性によって
  8割、5割、2割程度しか
  実力を発揮できていない)

 ということになりそうです。



■私(鮒谷)は、


 絶対的な能力値は、

 残念ながらさほど高くないという
 自負(?)を持っているのですが、


 さはさりながら、

 自分の持っている強みを
 ほぼ全開にできる環境を選び、

 その場所で仕事ができているので、


 毎日楽しく、充足感を感じ、
 満足のいく仕事をして、

 日常生活において困ることがない
 くらいには恵まれている、

 のだと感じています。



■この状態は、

 自らの能力によって
 勝ち得たものではけっしてなく、


 自らの現有能力を発揮するのに
 最適化された環境を選択することで、

 実現されたものに
 間違いありません。



■とするならば、


 ある場所において要求される、

 (自分が持っているかどうかも
  分からぬ)能力を磨くよりも、


 もともと明らかに持っていると
 自覚できる、

 ある分野での強みを磨き、ポテンシャルを
 引き出す環境に身を置いたほうが、

 無理なく、そして、はるかに短期間に
 成果を出せるのではないか、


 と思われるのです。



■ところで私(鮒谷)は、

 わずか数年程度ではありますが、
 サラリーマン経験があります。


 そのとき、
 つくづく理解されたのが、

 自分には徹頭徹尾、
 サラリーマン適性がないという現実。



■事務処理能力がゼロなので、

 そしてパソコンを使って、細々とした
 作業をやる気力も湧いてこないので、

 交通費精算を一年分、溜めて
 激怒されたり、


 (仲良くなった、特定少数の人との
  関係構築はそれなりにできますが)

 不特定多数の人との
 コミュニケーションが苦手なので、

 人間関係がうまくいかず、


 (今で言うところの)パワハラ

 ※大勢の前での大声での叱責、罵声、
  中傷、物を投げられる、蹴られるなど、

 をガッツリ受けたり。


 今の時代だったら、あれ、
 完全にアウトですね。

 まあ、それくらい怒られても仕方ない
 くらいのレベルではあったんですが、、



■また、

 小心者で、おそらく、
 ほぼ間違いなく


 「HSP
  (Highly Sensitive Person)」

 ※ウィキペディアの説明(↓)
  https://tinyurl.com/yxhwhvau

  を読むと完全に当てはまります


 である私(鮒谷)は、

 職場にいながらも、いつも上司や
 先輩、同僚の顔色をうかがい、

 ビクビクしていました。



■ウィキに記載されている項目を
 いくつか抜き書きするならば、


 「超敏感体質な個体」

 「大きな音、太陽、眩しい光、蛍光灯、
  強い匂い、小さい音が大きく聞こえる、
  弱い匂いが強く感じるような刺激にも弱い」


 「HSPは監視されていると
  力を発揮できないため、

  自己主張の適切な表現が難しい環境に
  おいて昇進から漏れることもある」

 「他の人には気にならない程度の感覚刺激に
  よって容易に興奮してしまうという現象」


 あたりが、
 完全に当てはまります。

 こうしたこともサラリーマンには
 向いていませんでしたね。



■そんな私(鮒谷)ではありましたが、


 ひとたび会社を離れて、
 個人で活動するようになると、

 (正確には、ダメな側面の発現を
  促す環境から遠ざかったことにより)


 まさに水を得た魚(鮒?)のように、

 それまでの自分のダメさ加減が
 嘘のように発現しなくなり、

 いたって機嫌良く、楽しく、
 生きられるようになったし、


 サラリーマン時代には考えられなかった
 ような成果を出せるようにもなりました。



■ここでのポイントは、

 短期間で何かの能力が
 劇的に伸びたわけではなく、


 まったく同一の人物(鮒谷)が、

 環境を変えただけで、数ヶ月ほどで
 結果を出せるようになった、

 というところ。



■こうした法則は、おそらく
 私(鮒谷)だけではなく、


 普遍的に通用する法則のように思い、
 いろんな人にインタビューしたり、


 あるいは、そうした方々への

 「場所を変える」

 提案と、その結果の観察を通して、


 どうやら普遍のルールであるようだ、

 と確信するに至りました。



■ただ、

 「環境を変える」

 といっても、
 それは簡単なことではなく

 「跳躍、冒険、リスクの受容」

 が要求されるものであり、


 高跳びしたはいいけれども
 再び適性のない環境に身を置けば、

 以前の環境よりも悪くなる、

 そんな可能性もあるでしょう。



■ですから、

 もし自分が今の環境に
 適応していないと思っていても、

 新しい環境を求めてチャレンジする
 意欲や資質があるかどうか、

 が重要になってくるのです。



■ただ、残念なことには、

 日本人には、
 こうした行動を促進する

 「新奇探索遺伝子」

 を持つ

 「新奇探索性の高い人」

 の割合が、世界的に見ても
 どうも少ないらしいのです。



■あるブログ
 (拓こう!日本の未来/21世紀革新源)
 によると、

 ----------------------

 対照的な日米人の二つの遺伝子

 新規探索傾向につながる
 遺伝子を持つ割合

 アメリカ人  40%
 日本人     7%


 慎重さの傾向につながる
 遺伝子を持つ割合

 アメリカ人 40%、
 日本人   98%

 ----------------------

 という数字になるそうです。



 おそらく私(鮒谷)は、この

 「新奇探索遺伝子」

 に恵まれて(?)

 新しい環境に身を置くことに
 不安を覚えないタイプでしたので、

 跳躍できたし、
 それがうまくいったのでしょう。



■しかし、

 もし、自分はそうではないと
 自覚される方であるならば、


 「現在の環境に身を置くことで
  感じるストレス」

 と、

 「新奇探索(環境変化を求める)
  ストレス」

 の双方を天秤にかけて、


 あえて今の環境に身を置く、
 という選択を行い、

 その環境の中での適応に
 注力したほうがよい、

 ということもあるのかもしれません。



■これまでに大勢の方への
 コンサルを重ねてきて

 「新奇探索性向」

 を強く感じられる人と、
 ほとんど感じさせられない人、

 やはり両方の人が存在することは
 間違いないと思われるからです。



■こうした性向を持たない人に

 「持て」

 といったところで
 無い袖は振れないわけで、


 新しいチャレンジを行っても
 ご本人が苦しまれるだけだし、

 無理してそれを行っても結果を出せず、
 撃沈されるだけでしょう。



■こんな話をすると、

 「新奇探索遺伝子」

 を持っている人は優秀で、
 恵まれ、

 持っていない人はそうではない、

 と思われる方が
 あるかもしれませんが、

 必ずしもそうではないように
 思われます。



■なぜならば、

 「新奇探索性向」

 を持つ人の、
 冒険心旺盛なのは良いのですが、


 その分だけ、
 こうした性向を持たない人よりも

 「安易に挑戦して
  (=環境を変えようとして)
  すべてを失うリスク」

 が格段に高いのです。



■だからこそ、

 「環境と自分の強みの適合状況、
  ならびに、新奇探索性向の有無」

 の2つの観点から、

 自身のキャリア構築を考え、
 行動に落とし込む必要があるのでは、


 というのが、現時点における
 私(鮒谷)の立てている仮説です。



■つまり、ここまでの話をまとめると


 ----------------------


 1、自分の強みに、今の環境が
   マッチしていると思えば現状維持


 2、自分の強みに、
   今の環境が不適合だが、

   新奇探索性が強いと思えば、
   新しい世界に跳躍、冒険

   (ただしリスク管理はしっかりと)


 3、自分の強みに今の環境が不適合で、

   しかし、新奇探索性が
   明らかに低いと思うのなら、

   あえて冒険せず、
   現環境下において最適化を図る


 ----------------------


 ということではないかと
 考えています。



■こういう仕事をしていると、
 よく

 「鮒谷は独立・起業を促している」

 と思われることがあるのですが
 とんでもない。


 少なくとも

 ----------------------

 3、自分の強みに今の環境が不適合で、

   しかし、新奇探索性が
   明らかに低いと思うのなら、

   あえて冒険せず、
   現環境下において最適化を図る

 ----------------------

 の方は絶対に独立するべきでは
 ないと思います。



■そのように区分される人が
 思い切って独立して

 「ジリ貧がドカ貧」

 になった幾多の人を見てきたので、


 無責任に独立・起業を
 煽り立てることなど、

 できようはずもありません。



■そんなわけで、


 今の環境と自分の強みと、
 新奇探索性向の強弱、

 この3つの変数を意識して、


 自らのキャリア(来し方行く末)を
 客観的に捉えてみると、

 より精度の高いキャリア構築を行える
 のではないかと思っているのです。


 ※以上、現時点における
  単なる私の仮説ですので、

  これに従ってアクションを起こされ、
  何が起きても、

  何の責任も取りませんし、
  取ることもできませんので念のため。


 ※これまで唱えてきた

  「鍵と鍵穴理論」


  に加えて

  「新奇探索性の強弱」

  の要素を加えた新理論、

  ということになります。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!



 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■機嫌良く、毎日を生きていきたいので    あるならば、    今の環境と自分の強みと、    自らの新奇探索性の有無、    この3点から自己を客観評価し、    行動選択を行うとよいのではないか。   ■自分の能力に適合する環境を見つける、    この発想が最も大事だが、    環境を探すためには跳躍が必要であり、    ここに過度のストレスを感じる人は、    むしろ現在地に留まり、改善を図る方が    最適解となることもあるのかもしれない。

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