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5942号 「トドメの一撃」を食らうメカニズム


■これまでの人生において、

 多少なりともギャンブルに
 ハマったことのある人なら、

 きっと経験済みだと思いますが、


 賭けごとをしていて、
 負けが込んでくると、

 熱くなって状況判断や、
 意思決定がいい加減になり、

 ますます負けが込む、


 そんな悪循環に見舞われることが
 往々にしてあるものです。



■負けが込み、熱くなってくると、
 その状況自体によって、

 本来、思考にあてるべき
 認知スペースが、

 不安や恐怖の感情に占有され、
 冷静さを欠くようになり、


 行きあたりばったりの
 思いつきで

 「起死回生の一手」

 を狙いに行ってしまうのです。



■そういえば、
 いよいよ今週末は、有馬記念。


 有馬記念(11レース)が終わっての
 最終12レース(クリスマスカップ)で、

 本日の(さらには今年一杯の)
 負けを取り戻すべく、

 財布の中の(電車賃だけを残して)
 有り金を全投入する。



■その結果、すべてを失い、

 後悔の念や絶望感を抱えつつ、
 帰路につく人が、

 今年もたくさん出るに
 違いありません。



■常習的に馬券を買ったことの
 ある人のほとんどは、

 多かれ少なかれ、この状態を
 味わったことがあるはずですし、


 パチンコ、パチスロを嗜んできた
 読者諸兄も、

 同様の心境に陥ったことが
 何度もあるに違いありません。



■かくいう私(鮒谷)も、
 その口でした。


 自分がこのタイプだと
 自覚している人は、

 本来、間違ってもギャンブルに
 手を出してはいけないのです。



■競輪でも、
 競艇でも、

 パチンコでも、
 パチスロでも、

 麻雀でもポーカーでも、
 チンチロリンでも、


 負け続け、
 認知能力が奪われると

 精神の均衡を保てなくなり、
 最善の意思決定ができなくなって、

 必ず、大敗するものと
 決まっているのです。



■それゆえ、
 ギャンブルにおいては

 「熱くなったら負け」

 なのですが、

 とはいえ、

 分かっていても、
 やってしまうんですよね、、



■だからバクチで熱くなるタイプは
 絶対に賭場に近づいてはなりません。


 頭でわかっていても、
 身体で実行できないのなら、

 君子危うきに近寄らず、

 危険な場所や人には
 決して近づかぬことくらいしか、

 自衛策はありません。



■負けが込んでくると冷静さを失い、

 「毒を食らわば皿まで」

 的な発想で、


 そこで止めておけば
 損害も限定されるのに、

 全財産を投入し、
 さらには借金までして、

 行うバカ(=昔の私)まで
 いるのですから。



■もはやこの段階になると、

 学生が学校に行くように、
 会社員が会社に行くように、

 ほとんど「義務感」のように
 賭場に足を運ぶことになる。



■まともに思考するための認知能力は
 もはや残されていないので、

 行きつくところまで
 行ってしまうのです。



■この状況になって
 「起死回生」は起こりませんし、

 それを願う者に
 付ける薬もありません。


 追加投入したカネも間違いなく
 失われるであろう未来が、

 自分でもイメージできているにも
 関わらず、

 どういうわけか玉砕覚悟で
 突っ込んでいってしまうのです。


 ほとんどビョーキ。
 まさに中毒。



■己の情けない状況を
 恥じたり、後悔して幾度も

 (虞や虞や、ならぬ)

 「愚や愚や、
  若(なんじ)をいかんせん」

 と慨嘆しつつも、

 それでもなお、

 やめられないし、
 どうにも止まらない。



■こうした

 「悪循環のコンボ」

 を何度も経験し、
 痛い目にあい、


 思考停止状態で
 意思決定する愚かさに気が付き、

 最後に目が醒めたのは、


 試行錯誤を繰り返し

 【負けが混んできたときにこそ、
  深呼吸して冷静さを取り戻す】

 習慣を身につけられたから。


 こうしてようやく、一切の賭け事から
 手を引くことができました。



■振り返ってみると、


 卒ギャンブル、
 脱ギャンブルにおいて、

 【日々、日記を書くことによる
  意思決定基準の明確化】

 が極めて有効であり、


 これによって、ようやく
 平穏な世界を取り戻せたわけですが、


 こうした経験と、
 ここから得られた教訓は、

 (ギャンブルの世界に留まらず)

 人生全般においても適用できる
 汎用性の高いものであることに、

 事後的に気づきました。


 何事も経験ですね。



■ギャンブルのプレイヤーが
 しばしば見舞われる


 「なにをやってもうまくいかず、

  認知能力が限りなくゼロに近くなり、
  自暴自棄モードに入って、

  一攫千金、起死回生を目指す」


 のと同じ状態が、
 人生そのものにおいても起こりうる、

 と理解できれば、
 その対応も容易になります。



■人生においても、

 何をやっても裏目、裏目に
 出ることがあるものですが、


 このときに投げやりになって

 後は野となれ山となれ、
 的な意思決定を行ってしまうと、

 そこからのリカバリーが
 極めて困難になる、

 と

 (ギャンブルを通して身につけた
  身体感覚を伴う形で)

 分かるようになったのです。



■卒ギャンブル、
 脱ギャンブルをして、

 まっとうな道を
 歩むようになってからも、


 人生において

 「負けが込む」

 ことも、もちろんあるわけです。



■こうしたとき、

 ギャンブル没頭時代の
 経験を思い出し、


 その状態に入りかけたときの
 精神のあり方や身の処し方を、

 既に経験しているので、
 適切な対応ができるようになっていた、


 ということに
 後から気づきました。



■こうした経験があるからこそ、

 「人生投げたらアカン」
 「やばくなったら深呼吸」

 ということがよく分かるのです。


 詰みさえしなければ
 再起できますが、

 詰んでしまったら、
 再起は不可能。



■人生において、

 ピンチに陥り、
 投げやりになると、


 論理的妥当性を欠く
 判断基準で、

 (意思決定ともいえぬ)
 意思決定を行ってしまい、


 その一瞬の決断が
 後々長きにわたって自らを苦しめる、

 このことをよくよく
 知らなければなりません。



■ほんの一瞬の意思決定が、

 向こう数年、十数年、あるいは
 下手をすると一生涯にわたって、

 苦しめられるのですから。



■これを心がけることで、
 ジリ貧はジリ貧であってでも、

 挽回のチャンスをうかがう
 ことが出来るようになりますが、


 やけくそになって、
 一気に取り戻す!

 といった意思決定を行うと、
 それこそ、

 「ジリ貧、からのドカ貧」

 となり、

 一撃で再起不能となることだって
 あるし、その可能性が高いのです。


 (鉄火場の胴元や、詐欺師は、
  それを狙っているのだから要注意)



■人生という鉄火場において
 負けが込んできたとき、

 「競馬場における
  最終12レース」

 を思い出し
 どのように対応するのか、


 その意思決定基準を明確に
 定めておくことによって

 「トドメの一撃」

 を食らう可能性を大幅に
 引き下げることができるでしょう。



■浮つき始め、判断が甘くなりがちな、
 年末のこの時期だからこそ、

 早まって愚を犯さぬよう、
 お互いに注意してまいりましょう。


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■負けが込み始めると、    起死回生の一手を求めたくなるのは、    ギャンブルも人生も同じ。   ■しかし、こうした場合、ほとんどは、    累積し続ける負けの不安や恐怖、絶望から    認知能力が極度に低下し、    まともな意思決定ができなくなるので    「(起死回生の一手のはずが)     トドメの一撃」    となることがほとんどなのである。   ■ジリ貧は挽回できるが、ドカ貧は    一発で詰み、なのであるから、    安易なホームラン狙いはくれぐれも    自戒すべきである。   ■長打を狙うと賭場の胴元の養分になったり    詐欺師の餌食になるだけだ。   ■結局、遠回りに見えて、地道で堅実な    生活の延長線上にのみ、福は訪れる。

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