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5939号 本業邁進は分化の道、それはそのまま隘路に直結


■自分の世界を広げるために、

 長い間、意識して
 行ってきたことがあります。


 それは、


 書評を読み、
 少しでも興味があれば購入し、

 到着して、パラパラと眺めて
 面白そうだったら読み続け、

 そうでなければ、あるいは難解で
 手に負えなさそうであれば、

 そのまま本棚に入れる、


 という営み。



■書評を読むことで、

 自分だけでは、まず間違いなく
 出会えなかった本を知ることができ、


 さらに広範な分野の書籍が
 紹介されているので、

 紹介文を一つ一つ、
 腰を据えて、熟読するだけで、

 いかに自分が無知なのかを知らされ、
 足りぬ知識を補完してもらえる、


 という効用も得られます。



■正直に告白すると、

 ベストセラー書籍を追いかけて
 知的刺激を受けたことは、

 (ゼロとは言わないけれども)
 ほとんどありません。



■しかし、


 門外漢にとって縁遠い、

 歴史や、政治や、文学や、演劇や、
 絵画や、地学や、物理学や、建築学、、、

 その他、多様、
 かつ、数多くの良書と、


 書評を通して出会えたときに感じる
 新しい世界の扉が開かれる喜び、

 は、言葉に表すことができません。



■とはいえ、もちろん、


 結構な割合で、

 読み通そうとすれば
 相当に時間がかかるであろう、

 重厚な本も紹介されていますし、


 書評を読むたびに
 必ず3~5冊の本は買いますので、

 読めずに積まれていく本は
 増え続ける一方です。


 でも、それでいいのです。



■長年、こうした活動(?)を
 行っていると、

 それぞれ分野についての
 深い知見を得られるのです、

 なんて格好の良いことを
 いうつもりはありません。

 (そこまで読み通せない)


 とはいえ、

 少なくとも、ある時期まで
 まったく無縁で興味がなかった分野に、

 こうしたゆっくりと、
 多方面から刺激を与えているうちに

 「馴染みの気持ちが生まれてくる」

 のですから、不思議なものです。



■知っている言葉(人名や概念)も
 増えてくるし、


 それなりの文字数で
 紹介されているケースも多いので、

 それらに触れている間に、

 なんとなくでも漠然とした
 イメージが形成され、


 やがてそれが「親近感」に
 つながっていくのです。



■この親近感は、好き、
 という感情と地続きですから、

 いつの間にやら、
 その対象に対して、

 自ら追いかけて学ぼうという
 気持ちまで湧いてきます。



■そんな状態になったとき、
 どういうわけか、

 その分野の専門家、
 あるいは一家言持つ人が、

 目の前に現れて下さるのです。


 (おそらく当該分野にアンテナが立ち、
  出会うべくして
  出会えるようになるのでしょう)



■そのときに、ここぞとばかり、

 これまでに蓄えてきた

 (かなりいい加減ではあるけれども)
 最低限の知識に基づいて、

 疑問や質問を、
 その人にぶつけるのです。



■ご専門がニッチであればあるほど、

 専門分野を尋ねられ、
 答えたところで


 「ああ、なるほどですね、、、」

  ※以降、会話が成立せず


 というやり取りが
 幾度となく、繰り返されてきた中で、


 一般人(専門分野外の人)が
 食いついて質問することは、

 日常生活においては、
 ほとんどありませんから、


 たまに関心を持って
 聞いてくれる人があると、

 その方は喜んで話をしてくれ、
 ここにおいて、


 効かせていただく側の私も、

 「これまでに蓄積してきた断片的な
  知識が統合されていく喜び」

 を味わわせてもらえるように
 なるのです。



■これが

 (ある専門分野に対する)

 「馴染み」

 から

 「拡張、統合、強化から
  もたらされる快感」

 が生まれるプロセスです。



■とはいえ、

 自分の専門外のことについての
 取り組みであり、

 本業とは関係ないのだから
 そこまで一生懸命になる必要はなく、

 出来る範囲で、
 気楽な感じでやればいいでしょう。



■こうして

 「気楽に、しかし息長く」

 こうした習慣を続けていると、


 徐々に関心の半径が大きくなり、
 さらに深く掘られることともなり、

 結果として、

 本業の奥行きも広がり、
 深くなるのです。



■多くの人にとっては、

 こうしたことを、本業の合間に
 行うことは難しいでしょうから、


 平日日中は本業に邁進し、

 (夜は酒を飲み、
  土日はお休み、もいいけれども)


 できれば、
 夜や土・日のほんの一部でもいいので、

 こうした直接、
 本業とは関わりのない、

 「無用の用、的な取り組み」

 にも時間を割きたいもの。



■私(鮒谷)自身も、

 こうした時間を可能な限り、
 天引きして確保し、


 興味・関心を持つ分野の半径を広げ、
 さらには深く掘る活動に充てたい、

 と思ってやってきたつもりです。



■もちろん、短期的には、

 「本業邁進」

 の方が、成果を出せるのかも
 しれませんが、


 長い目で見ると、

 あるところまで到達したところで
 行き詰まる可能性も高いし、


 そこで強い競合が現れたとき、

 (見えている世界が狭すぎて
  軌道修正できずに)

 そこで詰む、

 ということにもなりかねません。



■本業邁進、とは

 「専門化(分化)への道」

 であり、


 それはそのまま

 「隘路(狭くて通行困難な道)に
  直結」

 でもあるからです。



■半径を広げ、さらには掘る活動を
 日常的に行っていれば、

 高い視座と広い視野を持って、
 事が起きても柔軟に軌道修正できるし、

 それ以前に、そもそも、直接的に
 競合する相手も出てこないでしょう。



■広範な円を描き、

 その土俵の中で、自分が完全に
 勝ち切れる分野を設定し、

 柔軟に展開するわけですから、

 わざわざそこに入ってくる人が
 いなくなるのです。



■つまり、

 中長期的な時間軸で行う
 こうした取り組みは、いずれ

 「無敵状態=敵のない状態
  =戦わずして勝てる状態」

 を作り出すことに
 直結するわけです。


 これこそまさに

 「無用の用」

 と言えるでしょう。



■さらに誰かが、

 「無敵状態=敵のない状態
  =戦わずして勝てる状態」

 のポジションを見て、


 これはいい、
 自分もその世界を目指してみよう、

 と思ったところで、


 そのポジションに至るまでには
 少なくとも3年、5年、

 人によっては10年、20年、
 あるいはそれ以上の歳月をかけて、

 「直径を広げ、深く掘る」

 ことに取り組んできたわけですから
 おいそれと参入することはできません。


 極めて高い参入障壁があると
 いうことになるわけです。



■所詮、ビジネスもキャリアも、

 「組み合わせの妙」

 によって、いかようにでも
 変化させることができるわけですから、


 組み合わせの妙を生み出すための
 素材たる、様々な分野の専門性に、

 最初は、うっすらとでもいいので
 馴染むように心がければ、


 相応の時間が経過した後に、

 ビジネスやキャリアを自在に
 展開させていくことができる、

 とてつもない資源を
 手に入れていることに、

 事後的に気づかれることと
 なるのではないでしょうか。



■この資源は、

 即座に目に見える形のリターンに
 転換することもできるでしょうし、


 あえてそれを行わず、

 未来に金利をつけながら
 先送りすることも可能です。



■むしろ先送りすることによって

 その蓄積から
 もっと面白く、価値あるものが、

 将来、生み出されることすら
 あると思われます。


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■世界を広げ、深めるためのツールとして    「書評」を活用してみてはどうか。   ■日常生活で出会わない本(=世界)に    出会えるきっかけが提供されている。   ■長い時間軸で、こうした取り組みを    行い続けていたら、    きっといつか「無用の用」的な、    思わぬ形で何かが返ってくるだろう。   ■本業邁進は専門化(分化)の道であり、    それはそのまま隘路に至る道。   ■あえて分化から距離を置き、広く世界を    意識することで異なる世界が見えてくる。

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