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5938号 一本足打法で幸せを追求するのは危険過ぎる


■昨日のメルマガは

 「年金が気になるのは、
  年金を頼りにしているからである」

 という件名でお送りいたしました。


 年金が気になっている時点で、
 そこに気が取られている

 (ストレスの要因になっている)

 ことは明白なのだから、


 「年金の行方なんか気にならない
  世界に出ることを目指す」

 ことは、

 ストレスフリーの状態を願う人が
 取るべき戦略の一つ、

 なのではないかと考えております。


 今日も続けます。



■昨日は、

 年金について思うところを
 記しましたが、実は

 「年金に頼っているから
  年金が気になる」

 のと同様のことが
 他の対象においても当てはまる、

 ように思われるのです。



■この現象を私(鮒谷)は

 「○○に依存するほどに
  不安が高まっていく構造」

 だと理解しているのですが。



■たとえば、幸せを求めるのに、

 お金に頼ろうすると、
 お金が失われることを考えて、

 不安になりますね。


 家族に頼ろうとすると、

 家族が失われる、疎遠になる、
 裏切られる、

 ことを考えて
 不安になることもあり得ます。



■同じようなことが


 友人や知人、
 会社や仕事、

 履歴や職歴、
 自身の健康状態、

 自らの強み、
 趣味、

 持っている資格、
 特別なスキルや能力、


 などにも当てはまりそうです。



■困ったことには、
 上に挙げたようなものはすべて、

 相応に頼りがいのあるもので
 あると同時に、

 崩れる可能性が
 つねに内包されているもの、

 であるわけです。



■結果として


 私たちは幸せを求めて、
 何かにすがりたい、


 それがお金や家族、あるいは

 友人や知人、
 会社や仕事、

 履歴や職歴、
 自身の健康状態、

 自らの強み、
 趣味、

 持っている資格、
 特別なスキルや能力、


 だったりするわけですが、


 これらの中に、

 完全に頼りきれるほどに
 確固とした対象が存在しない、

 のが問題になってくるのです。



■これらのものはすべて、

 今、幸せの源泉になっていても、
 いつひっくり返されるか分からない、

 それが世の中の真理です。


 このあたりに私たちの
 不安の原因がありそうですし、

 それゆえ、

 「(失われる可能性をゼロにできない)
  何かを頼ることで幸福を追求する」

 という戦略は、必ずしも
 正しいとは限らなさそうだ、

 ということにもなるわけです。



■とするならば、

 人生において、
 取るべき選択肢として、


 幸福の源泉を、

 なにか一つ、あるいは
 ごく少数の対象に集中させない、


 といった戦略はあろうかと
 思われます。



■たとえば、


 幸福の源をお金のみに求める

 「一本足打法」

 をやってしまうと、


 たとえば、

 投資の失敗、詐欺に遭う、
 インフレに見舞われる、

 といったことで、

 根底から幸福が覆される
 可能性があるので、


 リスクがありますし、

 その可能性が存在する限り、永遠に
 不安から開放されません。

 (それゆえ守銭奴になるのです)



■それでは、ということで、


 幸福の源を

 「お金じゃないんだ、
  数人の親友がいればいいんだよ」

 といって、友人に求めても、


 その親友が死去する、
 あるいは誤解により疎遠になる、
 確信犯的に裏切られる、

 などといったことにより、

 大きな喪失感を味わうことと
 なるはずです。



■あるいは

 「私は日本を代表する、
  ○○株式会社の部長です(キリッ」

 という感じで、

 所属する組織や、
 組織内における地位、

 といったもののみを
 頼りに生きていくと、


 その会社が倒産したり、
 とんでもない不祥事が発覚したり、

 リストラにあったりしたとき、
 全てが失われたように感じ、

 絶望の淵に叩き落される
 かもしれません。



■家族に期待するといっても、

 (自分と同一ではない人物であると
  いう意味において)

 生身の人間であるとともに、

 自分でコントロールできない、
 独立した一個の存在であるわけです。



■それゆえ、

 自分本位の過剰な期待をしては
 ならないし、すべきでもない、

 と思われますし、


 それができなかった人が、

 いうことを聞かない
 親、夫、妻、子どもに対して幻滅し、

 怒りの炎を燃やして、
 幸福からどんどん遠ざかっていく、


 といったことも
 十二分に起こり得ます。



■このように、幸せの原因を

 「単一の要素」

 に求めて裏切られたときの
 怒りや哀しみ、絶望は、

 巨大なものとなります。



■傍から見れば、

 なにもそこまで
 思い詰めなくても、

 ということであってでも、


 本人にとっては、極めて深刻、
 となるのは、

 ある対象に対して
 (比喩的な意味で)

 「一点集中投資をして、
  その投資が失敗したとき」

 です。


 過度に期待しているから
 裏切られたときのダメージは甚大。



■そんなことを考えるにつけ、

 幸福の源泉が出来る限り、
 複数に散らされていれば、


 言葉を換えれば、

 (同じく比喩的な意味で)

 幸せの源泉を
 分散投資できていれば、


 なにかが失われた時、

 「一定のダメージは受けるにせよ、
  致命傷にはならない」

 ということは確かにあるのでは
 ないかと思うのです。



■そういう意味でも、


 -------------------------

 機嫌良く世の中を
 渡っていくためには、

 自分以外の人や物に対して
 過度の期待をせず、

 失われたり、裏切られる可能性も
 十分にあると理解し、


 それゆえ、

 可能な限り開かれた、
 複数の対象に対して緩やかに頼り

 (一点集中で当てにせず)

 ある程度、適当に、いい加減に、
 バランスよく生きていったほうが、

 冗長性や耐久性が増す

 -------------------------


 と考えて、

 生存戦略を設計し、実行していくと
 良いのではないでしょうか。



■理想形としては、


 頼るべき対象の信頼度を
 高いレベルに保つ努力は行いつつ、

 (でも、過度に依存せず、信頼せず)


 同時に、

 頼れる対象を複数に分散して持ち、
 一者依存にならないようにする、

 こと。



■そのうえで、

 それらが自身の一定の幸せを
 満たしてくれていると感謝しつつ、


 同時に続かないものであるとの
 諦念も持ち、

 完全に当てにすることは
 絶対にしない。



■さらに、

 それらが失われるときの状況を
 繰り返し、想像することによって、

 未来に、実際に喪失が起きたときの
 ダメージを最小化するための

 「免疫力」
 「抵抗力」

 をつけておく。



■個人的には、こうしたことを
 つねに意識して生きてきました。


 とはいえ、もちろん、
 これまでの人生において、

 「とてつもなく大きな喪失」

 は経験したことがなく、

 それゆえ、ここまでに記したことは
 あくまで机上演習に過ぎません。



■果たして本当に、

 いざ、なにか大切なものが
 失われたときに、

 予想していた通りに
 いくものなのかどうか、


 これまでの人生が、あまりにも
 恵まれ過ぎていたために、

 正直、分かりません。



■本当に大事にしているものが
 失われる哀しみや喪失感は、

 残念ながら、この年齢になっても
 未だ経験したことがないので、

 想像できないのです。


 とはいえ、
 想像できないから想像しない、

 というのも、
 ちょっと違うように思います。



■ですので、

 ここまでに記したことは、あくまで
 自分なりに立てた仮説に過ぎず、

 これからの長い人生をかけて
 検証し続け、

 より幸せになれるよう、継続して
 ルールを更新していくつもりです。



■以上が、


 (あくまで暫定ではありますが)

 人生を豊かに、楽しく、機嫌良く、

 さらには、

 冗長性と耐久性が担保される形での
 人生や生活を願う人が取るべき人生戦略、


 ではないかと、

 少なくとも、今のところは
 考えているわけです。


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■幸福の源泉を、一つの対象に過度に依存    しては、期待に裏切られたとき破滅する。   ■永続する「幸せの素」など存在しない、    という前提で人生は組み立てるべき。   ■そのためにも幸せの源は複数持ち、    大した期待もせず、    繰り返し、失われるシミュレーションを    行って免疫力や抵抗力を高めておくこと。   ■これにより高い冗長性と耐久性を備える、    安定的な幸福感を味わえるのではないか。

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