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5932号 優れた意思決定基準は、優れた道具や機械と同等に扱われるべき


■日々の生活において
 迷いが絶えないとするならば、

 それは

 【決め方を、
  決めていないから】

 と言えるでしょう。



■決め方が決まっていなければ、
 迷いが生じても当然、決められず、

 そこからどんどん、未決
 (=決められない)の事項が増えていく。


 未決の案件はもちろん、
 行動に移されることもないので、

 変化が生まれることは
 ありません。



■変化が生まれないだけなら
 まだマシですが、


 決定しない案件が増加すると、

 それらを保持している状態自体に
 気持ち悪くなり、

 脳内メモリが無駄に消費され、
 ストレスの元凶となるのです。



■決め方を持たないことから生まれる、


 「ヘドロのごとく、
  滞留し続けた案件と、

  そこから生じる
  メタンガス的な毒素」


 に苦しめられている人は
 少なくないのではないでしょうか。


 この状態に入ると、ますます
 決めることが億劫になります。



■私(鮒谷)は、

 これまでの人生において
 何度もそういう状態に陥り、


 そこから抜け出そうと
 もがいているうちに、ようやく

 【決め方を、決める】

 ことが極めて重要であると
 知りました。



■決め方、

 とは、当メルマガにおける
 頻出ワードでいうならば、

 「意思決定基準」

 のこと。


 別の言葉でいえば、

 「行動規範」

 と言っても良いでしょう。



■大量に行動(テスト)しては、

 上手くいったものを残し、
 そうでないものを取り除き、

 その法則をルール化(言語化)して
 記述して残しておく。


 こうしてルール化された

 「意思決定基準」

 の集積、
 ならびにそれに基づく行動こそが、

 明るく楽しい未来に
 つながっていくのです。



■より効率が高まる、
 より大きな成果が出る、

 そんな方法を記述し、
 忘れないようにロックしておく

 (またの名を、揮発を防ぐ)

 ことによって、

 何度でも再現可能な状態を作り、
 再利用できるようにする。



■これを心がければ、
 少なくとも、それ以降

 「その場の思いつきで
  適当に行動する」


 あるいは

 「意思決定できずに
  結局、行動できない」

 といった状況から
 離れられるようになり、

 一定以上の成果が
 約束されることとなるでしょう。



■さらに、

 「言葉で記述された
  意思決定基準」

 は、それ自体を橋頭堡として、

 「さらに質の高い、
  意思決定基準」

 を生み出す素地、土壌となるのです。



■それゆえ、

 大量にテスト(行動)しては
 振り返り、言葉にして残す。


 こうした習慣を持っている人と、
 全く何もしてこなかった人、

 同じ結果になるはずがないのは
 誰にでも分かることでしょう。



■状況に応じて、

 「臨機応変に活用できる、質の高い
  (=再現性高く成果の出る)ルール」

 をたくさん持っている人は、


 良いときは、
 さらに上り調子に、

 悪いときにも
 一気に落ち込まない、

 という状態をキープできますが、


 これらを持ち合わせていない人は、

 良いときにも
 上りきれず、

 悪いときには
 一気に落ち込む、

 こととなるから、要注意。



■ここで話は大きく変わるのですが、


 一昨年であったか、
 名古屋にある、

 <トヨタ産業技術記念館>
 http://www.tcmit.org/

 を訪れました。


 行ったことのない人は、
 一見の価値があります。

 ぜひ訪れてみてください。
 私(鮒谷)は感動で震えました。



■巨大な建物の中でも、
 個人的には特に、

 「繊維機械館」

 に感銘を受けたのですが、

 詳細は以下、
 同館のサイトより(改行は筆者)。


 (ここから)
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 一歩足を踏み入れると、大正・昭和初期の
 紡織工場に思わずタイムスリップ。

 約3,468平方メートルもの
 広々とした空間は、

 大正時代に建てられた紡織工場で、柱や梁や
 赤レンガの壁をそのまま使用しています。


 展示場には紡ぐ・織る
 初期の道具から機械、

 さらに現代のメカトロ装置の
 繊維機械まで約100台を一堂に展示。


 実演や動態展示によって、技術の進歩の
 様子が手に取るようにわかります。

 オペレーターによる実演で、糸を紡いだり、
 布を織るところを目の前で見ることもでき、

 まさに本物の「モノづくり」を
 体感できます。


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 (ここまで)



■織物を作る際に、

 綿の花から糸を紡ぎ、
 布地にするまでの工程自体は、

 相当の昔から
 確立されていたわけですが、


 現在のように機械化される前は、

 家内制手工業として
 数秒間に一度くらいの割合で、

 両手両足を用いて、
 パッタンパッタン、

 縦糸と横糸を
 交差させて織っておりました。

 (同館でも実演されていました)



■ところが、


 同館の出口付近に展示されてある
 自動織機は、

 最新の技術によって、
 1分間に1000回!

 (文字通り、目にもとまらぬ速さで
  織られていきます)


 というくらいのレベルにまで
 進化・発展を遂げていたのです。


 最初から最後の生産性の差は、
 実に数千倍。



■長年かけて発展してきた織物の
 歴史が手に取るように分かるよう、

 各時代の機械を並べて時系列順に
 展示されているのを見るのは、

 まさに圧巻でありました。

 (さすがはトヨタさんと思いました)



■ここで私(鮒谷)が認識したのは

 【技術の進歩が、道具(機械)に
  よって固定されていた】

 ことです。


 いくら方法論が進歩しても、
 それが何らかの方法によって

 「ロック」

 されていないと、

 せっかくの技術も、
 あっと言う間に退転します。



■考え出された新しい方法論が、

 道具、機械によって
 ロック(実装)されたからこそ、

 いかなるときでも安定した
 生産が行われるようになり、


 さらに、

 ある時点の機械を橋頭堡として
 新たな改善が図られることによって、

 より高い生産性を持つ機械が
 創造されてきた、

 といえるのではないでしょうか。



■この積み重ねによって、

 繊維産業の始まりの頃と比べて
 実に数千倍の生産性へと進化した、

 といっても過言ではありません。



■ということで、

 最後に今日の話を以下の通り、
 総括しておきます。


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 道具(機械)の進歩は
 目に見えるけれども、

 意思決定基準(言葉)の進歩は
 目に見えない。


 しかし機械の進歩と同等、あるいは、
 ときにそれ以上の進歩を遂げ、

 大きな成果を約束してくれるのが、

 記述された(再現性を約束してくれる)
 意思決定基準である。


 それゆえ、優れた意思決定基準は、
 優れた道具と同等に扱われるべき。

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 と理解することが大事ですね。



■こうしたことを理解した上で、


 意思決定基準の質を高め、
 さらには数を増やし、

 次々に、複数の意思決定基準同士を
 有機的に結びつけていく。



■次に、その基準が生み出す決定を
 実践できるように自らを躾ける。

 (即断・即決・即実行を
  習慣化する)


 そして最後に、

 IT化やマネジメントの工夫、
 あるいはマネーの力によって、

 さらなる拡張性を追求する。



■この3つを順番に
 進めていくことによって、

 圧倒的な成果を出すことが
 できるようになるでしょう。


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■良質な意思決定基準を記述し、記録に残す    ことで安定して成果を出せるようになり、    さらにその言葉を橋頭堡として、    より質の高い行動規範を生み出せる。   ■このプロセスは道具や機械の進化と    同じである。   ■ただし道具の進化は目に見えるが、    言葉の進化は目に見えない。    それゆえ言葉(意思決定基準)を    進化させる価値がなかなか理解されないが    分かっている人は、企業が技術革新を    追求するがごとくに、    自らの意思決定基準をひたすら磨き上げる    ことに邁進する。   ■工業における技術革新が過去からの    積み重ねであるのと同じように、    意思決定基準の磨き上げも過去からの    積み重ねであり、    一朝一夕にできるものではない。   ■それゆえ結果の差が付き始めた頃には    既に手遅れ、ということすらある。    だからこそ、気づいた人から急ぎ、    意思決定基準の質の向上と数の増加を、    ひたすらに追求すべきである。

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