毎日20万人が読んでいるビジネスコラム 平成進化論

日本最大級・毎日20万人が読んでいるビジネスメルマガ
「平成進化論」のバックナンバーをご紹介しています。

メールマガジン「見本」はこちら

5907号 「一人ぶらっと、どこか遠くに」も立派な業務である


■昨日は

 「アンコール・ワットに
  一人で行ってみた」

 という内容で、


 (特に経営者や個人事業主に
  向けて)

 一定期間の、日常生活からの
 離脱を繰り返すことで、

 自ずから仕事や生活のシステムの
 改善が図られる、


 そんな話をいたしました。



■たとえば、

 一ヶ月とまでは言わなくとも
 一週間程度、

 現場を離れて、
 生活や仕事が成り立つか、

 試してみると良いでしょう。



■それが難しければ、
 ほんの数日程度、

 からでも大丈夫です。


 こうした繰り返しによって、

 生活・仕事上のシステムに、普段は
 かからないであろう負荷をかけると、

 どこに弱点があるかが
 分かるようになります。



■その箇所を改善することによって

 「ちょっとやそっとの負荷では
  崩れぬ盤石の態勢」

 を築くことができるようにも
 なるでしょう。



■頭の中で考えるのではなく、

 実地、シミュレーションすることに
 よってしか、

 分からないことが
 あるのです。


 また、こうした訓練は、
 後述の通り

 「緊急時対応の事前準備」

 ともなるでしょう。



■昨日のメルマガでも書きましたが、


 私(鮒谷)は、
 今から十数年前、

 友人たちとの
 視察&講演のために、


 頻繁に海外

 (ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ、
  バンクーバー、ロンドン、香港、上海、
  台北、シンガポール、バンコク、
  ジャカルタ、シドニー、ゴールドコースト等)

 に行っていました。



■また、

 それとは別に弁護士の
 高井伸夫先生について、

 これまたかなりの頻度で、

 国内外の視察や出張をご一緒させて
 いただいておりました。



■さらに、高井先生に

 「『無用の用』的な取り組みとして
  もっと海外に行くべきだ」

 と言われて、


 上記に加え、他の案件も含めて

 「必ず毎月一回、一週間程度、
  海外に出る」

 ことをほとんど修行のように
 自らに課していたのです。


 (当時からメルマガを
  お読み下さっていた方は、

  私がしょっちゅう、
  海外に行っていたのを、

  ご記憶下さっているかと思います)



■海外在住の友人・知人を頼って
 その国を訪問することもあれば、

 海外に行く、という友人に便乗して
 一緒にくっついていったり、

 海外視察ツアーや海外開催の
 セミナーに申し込むこともあったし、


 さらには、

 どうしても、そうした人やツアーが
 見つからないときには、

 自分で声をかけ、
 パーティを組んで、

 出撃したものでした。



■そうした生活を4年ほど繰り返して、
 結局、私(鮒谷)自身は

 「海外生活にまるで興味ないし、
  向いてもいない」

 ことが判明したわけですが、

 実際にやってみたからこそ、
 分かったことでありました。



■また、

 こうした生活を過ごしていると

 「現場に張り付かなくても、
  仕事が回る状態」

 を、どうしたって作る必要に
 迫られたものでした。



■たとえば私(鮒谷)が、

 東京に張り付いていなければ
 仕事にならない、

 という状況にあれば、


 日常的に
 日本(や東京)を留守にする、

 ということは
 物理的に不可能です。



■逆に言えば、

 「月に一度、一週間、
  海外にいるようにする」

 と決めたことによって、


 自ずから、

 「現場に張り付かなくても、
  仕事が回る状態」

 を作らざるを得なくなったのです。



■こうして

 必要に迫られての
 取り組みによって

 「時間と空間の軛(くびき)」

 から逃れられるようになり、


 それはそのまま、

 圧倒的なQOLの改善に
 つながることとなりました。



■もとより、はるか以前から

 「時間的制約、空間的制約、
  人間関係にまつわる制約」

 から自らを切り離し、
 自由を希求する、

 そんな目標設定をしていたので、


 そのゴールに近づくための
 意思決定と行動を繰り返し、

 ある程度までは、
 実現させられた、

 ということに
 なるのかもしれません。



■したがって、

 「時間的制約、空間的制約、
  人間関係にまつわる制約」

 が好きとか、

 そうした制約に苦しんだり、
 恨んだり、呪ったりすることが、

 人間らしく生きることで、
 それがいい、

 そんな風に考え、


 その方向に沿った人生目標を

 (自覚の有無に関わらず)

 立てられている方にとっては、

 ここまでの話はまったく
 参考にならないと思います。

 以上は、余談。



■話を戻すと、

 こうした生活を一定程度まで
 実現することができたタイミングで

 「3・11」

 ならびに、その後の

 「原発の爆発」

 を迎えることとなりました。



■このとき、

 私(鮒谷)は
 東京に住んでいましたが、

 原発異変の一報が入った
 1時間半後には、


 3・11以前から、
 緊急対応時を想定して

 (とはいえ、

  主として想定していた危機は
  首都圏直下型地震であって、

  原発の爆発は想定外でしたが)


 まとめておいた、
 必要最小限の荷物を背負って、

 関西方面に向かう
 新幹線に乗っておりました。



■そのときには、

 いまだ、原発がどうなっているのか、
 放射能がどのように拡散するのか、

 などといった情報も
 まったくなく、

 疑心暗鬼が列島を覆っていた
 時点での話です。



■ひとまず、

 大阪に一週間くらい滞在し、
 いまだ、状況は混沌としていたので、

 さらに博多まで移動し、


 (その間、某国会議員との対談が
  予定として入っていたので、

  一度だけ、東京に戻りましたが、
  それも数時間でとんぼ返り)


 結局、東京に戻ったのは、

 4月に入ってからであったと
 記憶しています。



■もちろん、

 当社スタッフも、たまたま皆、
 東京「以外」の出身であったので、

 震災の翌日には、東京を離れて、
 それぞれの地元に戻りました。



■それでもなお、

 会社は通常通り、
 運営できましたし、

 経営危機に陥るようなことも
 ありませんでしたし、


 業務が滞ることによって
 誰かに迷惑をかけることも、

 一切ありませんでした。



■つまり、

 毎月、海外に行くという生活を
 繰り返すことで得られたのは、


 業務の効率化や自動化、
 ストレスフリーの生活、

 といったことのみならず、


 BCP

 (事業継続計画、
  Business Continuity Plan)

 を無意識に意識し、

 のみならず、

 期せずして、それを実行するための
 予行演習となっていた、

 ということになりそうです。



■緊急事態に即時対応できる、
 こうした状況を作れていたことは、

 後に、他の経営者(や個人)から
 大いに評価されましたし、


 いつなんどき、何が起きるか
 分からない時代だからこそ、

 やはり平時から

 「転ばぬ先の杖」

 を準備しておく必要があるなと、

 言われたものでした。



■ただ、

 SNS等を駆使して
 原発の状況を追いかけ、

 それらの情報に基づき、


 悲観的に、最悪の事態が
 引き起こったことを想定し、

 その時点で
 最善を尽くした結果として、

 「西(大阪)へ、
  さらに西(博多)へ」

 移動したことをメルマガで
 リアルタイム実況中継したことだけは、


 今となっては

 「配慮がなかった言動であった」

 と反省しています。



■そうしたことを、

 (行いたくても)
 行えなかった方も、

 たくさん
 いらっしゃったであろうし、


 起きてしまったことに対して
 対応しようのない方が、

 そうした記述をご覧になられれば、


 不快に思われることも
 あったであろうし、

 怒りが湧いてきたであろうことも
 想像に難くありません。



■実際に、

 この時期は特に、
 数多くのご感想を頂戴しましたが、

 (賛同、共感、評価の声とともに)

 少なくない、
 批判や叱責の声も届きました。



■多くの人の心が揺らぎ続けていた、
 そんな時期にあって、

 そうした発信の仕方を
 取ったことについては、

 大いに反省の余地があったと
 今では思っています。



■ただし、

 私(鮒谷)が
 実際にとった逃避行動、

 (即座に西へ行くこと)

 については、


 まったく後悔も反省もしていないし、
 あの時期においては、

 100点満点の対応であった、

 と今でも考えています。


 津波てんでんこ、
 の話はあとから知りましたが、

 まさに同じ発想です。



■また、

 逃避行動を行う以前から
 (つまり平時のときに)、

 さまざまなリスクに
 対するシミュレーションを行い、


 天変地異が起こったり、
 不測の事態に巻き込まれ、

 売上げが当面、半減しようが、
 あるいはゼロになったとしてさえ、

 当面、会社が詰むことはない、


 そんな状況を作ろうと
 必死で考え、多くの資源を積み上げ、

 あらゆる想定に対する
 対策を考えていたつもりです。



■だからこそ、

 いざ、事が起こったときに、

 パニックに陥ることなく、冷静に、
 粛々と危機対応シナリオに準じて、

 行動を進めることができました。



■繰り返しになりますが、

 原子力発電所の爆発など
 まったく想定していませんでしたが、


 富士山の噴火は十分に想定し、
 準備もしていたので、

 そのシナリオに従って、
 慌てず、行動できました。



■またそのための生活費や、
 会社の資金繰りも、

 まったく問題ありませんでした。


 (ちなみに、
  噴火&パンデミック対策としては、

  全身防護服、ゴーグル、
  部屋の目張りのためのガムテープ、

  あるいは3Mの医療用マスク、
  といったものに至るまで、

  現在も、大量備蓄しています)



■緊急事態の勃発時に、

 こうした状況を作れていたことに
 一ミリたりとも後悔はないし、


 これからも、何かあったら
 即座に

 「津波てんでんこ精神」

 を全力で発動するつもりですし、

 そのための準備はますます怠りなく、
 随時、更新してまいります。


 なにをさておいても、

 自分と、自分が関わる者の
 生命や財産を守るのが最優先である、

 と信じているからです。



■もちろん、

 こうした話には
 異論、反論がつきものであり、


 震災の混乱の最中に、

 数多くの(棘、もとい、愛、のある)
 お言葉を頂戴いたしました。



■でも私(鮒谷)は、


 繰り返しますが、
 発信の仕方そのものについて、

 顧みるべき点は多々ありますが、


 取った行動(と、それ以前に
 行ってきた準備)に対しては、

 微塵の反省も後悔もありません。



■特にこうした話は

 「有事」

 に発信すると、

 いろんな化学反応が
 生じることとなるものです。

 (と、そのときに学習しました)



■それゆえ、

 「平時」

 の今だからこそ言えることを、

 改めて強調して
 発信することによって、


 たしかにそうだよな、
 と思われる方が少しでもあれば、

 「転ばぬ先の杖」

 の準備を今から始めて
 みられてはいかがでしょう、


 とお伝えしたいのです。



■そのための準備として

 (特に中小企業経営者や
  個人事業主系の方々は)


 「今、働いている現場から
  自らを強制的に引き離す」

 というテストを行ってみては
 どうでしょう。



■これはそのまま、

 「危機管理態勢の再考を促す、
  格好のトレーニング」

 となるはずです。


 毎月一度の海外行きが
 意図せずして、

 「危機管理の準備を促す、
  格好のトレーニング」

 となっていたことは、

 私(鮒谷)も事後的に
 知らされたことでありました。



■そんな経験もあるがゆえに、
 今でも、ときに

 「一人ぶらっと、どこか遠くに」

 を実行し、
 自身と自社に負荷をかけ、


 それでも特に支障なく、
 生活は回るか、

 業務に抜け漏れや
 ミスは発生しないか、

 を不定期にテストしています。


 (おかげさまで、
  先週は3日間、別府に、

  先週から今週にかけては4日間、
  アンコール・ワットに行きましたが、

  (=ストレステストを
    実施しましたが)

  なんの問題もなく、
  業務は普段どおり、回りました)




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■特にあなたが中小企業経営者や個人事業主    であるならば、時折、    「一人ぶらっと、どこか遠くに」    を実践し、システムにストレス(負荷)を    かけてみると良いだろう。   ■普段では気づけない不具合が露見する    こともあるだろうが、    それは改善すべきポイントであり、    危機管理の大切を整えるために、    有効に機能するから喜ぶべき。   ■ぶらっと遠くに、は傍からは遊びに見えた    としても、決して遊びではない。    特に現場から離れた、海外での長期休暇は    事業強靭化のための立派な業務である。

カテゴリ:



※現在、20万1602名が購読中。