■こんばんは、鮒谷です。 いつも私(鮒谷)が 心がけていることがあります。 それは 「できる限り、自分が知らない世界に 意識を向ける、思いを馳せる」 こと。 ■そのために、 自ら新しいことに挑戦することも ありますし、 他者の人生を擬似的に (講演や読書等を通して)体験する、 といったことも、 心がけてきたつもりです。 ■知らない世界に触れることで、 自身のこれまでの足跡や思考の パターンに揺らぎがもたされる、 こととなります。 ■それはときに自分の信念や思想を 根底から覆されることすらあるので、 そういう意味では、 恐ろしいことでもありますが、 こうした経験を 何度も重ねることによって、 自分の考え、立ち位置が確固たるものに なっていくのではないでしょうか。 ■自分の知らなかった世界に触れて その意味を解釈しきれなかったとき、 人間はその混乱を、そのまま 放置することはできません。 必ず、 これまでに築き上げてきた自分と、 新しい体験(ときに疑似体験)を 「どういう形であれば 統合できるのか」 そんな自問自答が生まれるのです。 ■すぐに自問に対する答えが 生まれることもあれば、 長い間、疑問が宙吊りになった状態が 続き、あるとき突然、解消される、 ということもあります。 そのときが、 (他者からは分からなくとも) 間違いなく、 「新しい世界に 出ることができた」 と自分でハッキリと分かる瞬間。 ■私たちは、 子どもの頃から大人になるまで、 幾度もこうした 「脱皮」 を繰り返すことによって 成長を遂げてきたのではないでしょうか。 ■しかし、どういうわけか、 (あくまで一般論ですが) 人は年令を重ねるにつれ、 好奇心や感受性が失われていき、 「自分が知らない世界に 意識を向ける、思いを馳せる」 ことを行わなくなるものの ようです。 ■有名な、サミュエル・ウルマンの 『青春』という詩の冒頭には、 「青春とは人生の或る期間を 言うのではなく心の様相を言うのだ」 という言葉がありますが、 まさにそういうことなのでは ないでしょうか。 ■いつまでも 「青春」 を保つためには 「知らない世界を 知ろうとし続ける姿勢」 が重要であろうと思っています。 ■知ろうとする =新しい世界に触れる ということですから、 そこに 「自己の相対化」 が生まれます。 ここから思索が始まるのです。 ■知ろうとする意思こそが 独りよがりを防ぐこととなり、 より高く広い視点から、 世界や人生を捉えられるようになる、 と信じているのです。 ■話は変わりますが、 今週水曜日(10月9日)に、 当社にて、 友人の全盲のヨットマン、 岩本光弘さんをお招きして、 講演会を開催いたします。 ■このメルマガの読者さんで、 (私を含め)目の見えない方は どれだけいらっしゃるでしょうか。 おそらく限りなく、 ゼロに近いはずです。 ※とはいえ、 ゼロではないと分かるのは、 岩本さんが読んで下さっている ことを知っているからです。 (正確には音声読み上げソフトを用いて、 耳で聴いて下さっています) ■目が見える私たちは、 「目の見えない世界」 は、もう想像することができません。 しかし、将来、おそらくは 私たちの中の一定の割合で、 (たとえ信じられなくても) 視覚障害を持つことになる人が あるはずです。 ■調べてみると、 高齢者になるごとに有病率が高まり、 (男性のほうが全年代で女性よりも 有病率は高いそうです) その原因としては、 緑内障、糖尿病網膜症、 変性近視、加齢黄斑変性、白内障、 の上位5疾患で、 全体の4分の3を占めるとのこと。 ■私(鮒谷)を含め、 自分とは無関係、 と思っていても、 将来、いつなんどき、 光を失うことになるか、 分かりませんし、等しく その可能性を有しているのです。 そんな事実を知ってなお、 岩本さんのことを 他人事だと思えるでしょうか。 ■岩本さんは、 生まれながらにして 目が見えなかったわけではなく、 ゆっくりと視力が失われ、 高校生のころに完全に見えなくなった、 とのこと。 その過程をちょっと想像してみるだけで 恐怖や絶望感に襲われそうになります。 ■実際、岩本さんも、 当初は絶望して、 自殺まで考えたこともあったそうです。 しかし、今では、 岩本さんは自分の人生における 困難に直面し、意味付けを変え、 ついには太平洋をヨットで横断する (しかも一度目の失敗の後、 6年後に再チャレンジして達成) という大偉業まで成し遂げられました。 ■ネガティブな感情を 克服する物語を作り上げ、 健常者ですら躊躇する (私だったら絶対に行えない) 無寄港太平洋ヨット横断を 全盲者として初めて達成されたのです。 ■こうした 「普段、見聞きすることのない、 世界を生きる人や物語」 に触れることで、 自分はいかに生きるべきか、 自分であれば振る舞うか、 という揺らぎや混乱が与えられ、 そこに一定の新しい意味付けを 与えることができたとき、 人は魂を震わされるものなのでは ないでしょうか。 ■今では岩本さんは 「元気のない人に 勇気を与えたいんだ」 と言われます。 (誤解を恐れずにいうならば) 「勇気を与えてあげたい」 と言われる側にいらっしゃったかも しれない岩本さんが、 生きる力を失っている人に 勇気や元気を渡したい、と力強く断言し、 やればできることを 分かってもらうために、 本当に太平洋横断を実現されました。 ■そんな岩本さんの物語に触れると、 仕事で成果を出したとか、 出せないとか、 ビジネスがうまくいった、 うまくいかないとか、 儲かっているとか、 儲かっていないとか、 起業するとか、 しないとか、 極論いえば、そんなことが どうでもよくなるくらいの、 深いところからの混乱が もたらされるに違いないし、 その混乱を乗り越え、 自分の中で統合できたとき、 また別の世界が見えるように なるに違いありません。 ■そんな揺らぎや混乱の場に、 ぜひ身を置いていただければ、 と思っております。 これまで幾度か、岩本さんの講演を 主催してきましたが、 百聞は一見にしかず、 お越し下さった皆さま、 ひとしく、 大きな気づきや学びや感動を お持ち帰り下さいました。 ■私(鮒谷)の、 放談会や音源もいいのですが、 本当のことを言うと、 そんな話よりも先に、 こうした 「私たちの認識の枠の外で 生きている人」 の話を聴くべきです。 ■いつも、 人生に変化をもたらしたいのなら 然るべき人の自伝を読むべし、 とお伝えし続けてきましたが、 まさに 「話を聞くべき」 であるご本人が、 少人数の聴衆の目の前で、 「『自伝』を語り、 質疑まで行って下さる」 わけですから、 この場にはぜひ足をお運び願いたい、 心より思っているわけです。 ■お申し込みは以下よりお願いします。 ------------------------ 【全盲のヨットセーラー 岩本光弘さんご講演 「二度にわたる 太平洋横断の挑戦で得たこと」】 【日時】 2019年10月9日(水曜) 19時00分~21時00分 ※終了時間はおおよその目安であり 若干前後する可能性があります。 予めご了承ください。 【場所】 東京・飯田橋の当社セミナールーム ※詳細はお申し込み下さった方に、 改めてご案内いたします。 【参加費】 10,000円(+税) <お申し込みは、今すぐこちらから> <銀行振込を希望される方はこちらから> ※本放談会は少人数制にて開催するため、 すぐに満席となることが予想されます。 ※お申し込みは先着順にて承っておりますが 定員になり次第、締め切りとさせて頂きます。 ※恐れ入りますが会場の都合上、 19時30分を過ぎての参加となる 可能性のある方は、 今回はお申し込みを ご遠慮願えましたら幸いです。 ------------------------ 大勢の方からのご参加を お待ち申し上げております。 ■以下、ご講演内容の詳細となります。 ------------------------ 【講演タイトル】 「二度にわたる 太平洋横断の挑戦で得たこと」 【内容】 1、やらない、やれない理由を 探して生きるより、 やる理由を探して生きる。 2、環境があなたを 幸せにするのではない、 環境をどのように見るかという あなたの心だ。 3、閉ざされたドアの前で泣いて 時間を過ごすより 新たに空いたドアを探して行動する。 4、ドリームサポーターとの出会いが 人生を決定する。 5、自分を信じて訓練に打ち込めば 大抵のことはできる。 6、明るい朝が来ない夜などない。 7、試練や困難を乗り越えた人だけが 得られる感動がある。 8、全ての出来事には意味がある。 9、将来に対して、恐怖を抱いて怯えて 生きるより、今に感謝をして生きる。 10、失敗は将来の成功を 100 倍にも 1000 倍にもしてくれる。 ------------------------ <お申し込みは、今すぐこちらから> <銀行振込を希望される方はこちらから> 鮒谷周史拝
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【鮒谷の思い】知ろうとする意思こそが、独りよがりを防ぐ
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