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5887号 他者の趣味や関心事を見下したり馬鹿にする人は、むしろ馬鹿にされるべき人


■一昨日、昨日と

 「鮒谷流、
  コンサルの際の4つの極意」

 の2番目をお伝えしてきましたが、
 今日も続けます。


 (あらかじめお断りしておくと、
  本日は「余談要素」が強いです)



■昨日は

 ------------------------

 お客さまと出会う際
 (とくに初対面の場において)

 「いかに短時間にラポール
 (信頼関係)を形成するか」

 が重要

 ------------------------

 ということで、


 実践的な方法論としては
 初対面の場において


 「相手に関係のある
  ニッチで深いテーマについて、

  意図的に話題を振れれば、
  急速に仲良くなれる」


 という話を記しました。



■その際、もちろん、

 「ニッチで深いテーマ」

 をお相手も自分も経験しているのが
 ベストですが、


 そんな体験を複数個、
 共有するのは難しい面もあるので、

 そこは

 「知識で補う」

 ことを心がけると良いでしょう。



■昨日の例でいえば、

 出身中学・高校は
 それぞれ一校のみ(転校等は除く)、

 中高一貫校であれば、
 6年で一校しか経験できません。

 (複数個、共有できません)



■共通体験がないと
 仲良くなれないのなら、

 こうしたテーマで素早く
 関係を取り結べるのは、

 出身校(もしくは近隣校)の
 卒業生同士、

 くらいしかありません。



■しかし、経験の欠如は

 「知識で代替できる」

 とするならば、
 どうでしょう。



■自分の出身校の、特徴的な情報

 (独特な校風や独自の行事、
  進学実績や名物先生、著名OB等)

 を、


 (同校出身者でないにも
  かかわらず)

 あらかじめ頭の中に入れている
 思いもかけぬ人から、

 思いもかけぬところで
 自身の出身校の話を振られたら、


 驚くとともに、
 嬉しくなるのではないでしょうか。



■一般に、

 他人の出身校に興味を
 持つ人などほとんどおらず、

 それに反比例するように、
 自らの出身校に深い思い入れを
 持っている人は多いから、


 このギャップを埋めることで、
 急速に親近感が増す、

 ということが現実にあるのです。



■以上は、
 分かりやすい一つの例に過ぎず、

 「だから中学・高校の情報を
  学ぶべきですよ」

 といった短絡的な話を
 したいわけではありません。



■この事象を、
 より俯瞰して捉えれば、


 たとえば

 「関係を深めたいと思っている
  相手が興味を持っているテーマ」

 においても、


 (それが共通項を持つ人(同志)が
  少ないものであればあるほど)

 同様のメカニズムが働くことが
 容易に想像されますね。



■鉄道が好き?
 はぁ?なにそれ?

 みたいに思っている人が、

 鉄道マニアと出会っても、
 人間関係が深まることはありませんが、


 仮に鉄道が趣味でなくとも、

 そうした趣味を持つ人に
 リスペクトを覚えたり、

 鉄道分野に、一定以上の
 関心を示す人があり、その人が、


 鉄道好きな人と出会うと、

 (世間全体から考えると、
  鉄道マニアは少数派であるがゆえに)

 あっと言う間に仲良くなれる
 可能性は高まることでしょう。



■実は、私(鮒谷)自身は、

 残念ながら
 その趣味を持ってはいませんが、

 鉄道を趣味にしている人を
 リスペクトしています。



■なぜなら、


 鉄道に深い興味を持ち、
 このテーマを深堀りする人は、

 さらに広範な知識を追求し、
 教養を求める人であることが多いから。


 (ひと様に迷惑をかけまくる
  (一部の)撮り鉄とかは例外です)



■一口に鉄道が趣味、
 という人の中にも、

 この趣味を突き詰め、
 極めようとする人の中には、


 鉄道が生まれて以来、現代に至る
 までの鉄道技術の進歩に関心を持つ、

 そんな人もあるでしょうし、


 鉄道網の発展・展開するプロセスに
 関心を示す人であれば、

 政治・経済・歴史の面への造詣を
 深めることもあるに違いありません。



■あるいは、

 鉄道経営という側面に着目する人が
 あるかもしれませんし、

 工業デザインという面に惹かれて
 追求する人も出てくることでしょう。



■つまり、

 何かを極めようとする人は
 (=穴を深く掘ろうとする人は)

 興味関心の幅がどんどん
 広くなっていくのです。
 (=穴の直径も広がっていくのです)



■こうして、

 ある人が鉄道探求に投じる精神的、
 物質的なエネルギーが、

 凄まじい量となることが
 往々にしてあるわけで、

 そこが私(鮒谷)にとっては
 リスペクトの対象となるのです。



■いうまでもなく、
 こうした方々は、

 ボーッと生きている人より、
 はるかに知的好奇心に富むのですが、


 そうした人の

 「私は鉄道を愛しています」

 という一言を聞いて


 「ああ、鉄オタなんですね。
  私にはなんの興味もない」

 と一言のもとに

 (直接的に、あるいは間接的に)
 馬鹿にしたりする、

 想像力の貧困な人が、
 この世の中にあるのです。



■個人的には(あえていいますが)、


 なにかに没頭している人と
 出会っても

 「その奥行きを想像できず、
  どころか自分が理解できないからと
  見下し、馬鹿にする人」

 と出会うと、


 自身がその趣味を持つ、持たないに
 関わらず、強い憤りを覚えますし、

 言葉を選ばずに言ってしまうと
 こうした人こそ、むしろ

 「馬鹿にされても仕方ない人」

 と思わずにはいられません。



■(ウィキペディアのリンクを
  イメージして頂くと、

  分かりやすいかと思いますが、
  あのイメージで)

 世の中で起こっている森羅万象は、
 深いところですべてつながっている、


 などと考えたことのない人は、

 自分が見聞きしてきた
 狭い世界のみが正解、真実、

 と捉える人。



■この種の人は、

 自分が関心を持たない領域に
 膨大なエネルギーを注いでいる人を、

 愚かに見たり、断罪する傾向が
 あるようですが、


 今まで知らなかった知識同士が
 繋がり合い、深い感動を覚えたり、

 知的好奇心が喚起されたり、
 という喜びを知らないから、

 そんな態度が取れるのです。


 それゆえ、こうした人は
 その本質において

 「かわいそうな人」

 なのかもしれません。



■もし、世の中の構造に
 興味を持つ人であれば、


 「自分が関心を持ったことのない
  テーマについて、

  異常なる関心を
  示している人に対して、

  異常なる関心を
  示さずにはいられない」


 という態度になるはずなのです。




■先の鉄道の話もそうですが、

 自分が感じたことのない魅力を、
 別のある人が当該テーマに見い出された、

 というだけで、

 少なくとも私(鮒谷)にとっては、

 その人がリスペクト対象と
 なるのです。



■自分の知らない世界を
 生きていたり、

 自分が知識を持たぬ分野に
 詳しい人があれば、

 そんな敬意を持った上で
 接すれば、


 (そういう反応を示さない人が
  ほとんどだから)

 こちらの無知を
 愚かに思うどころか、


 「このテーマの魅力について、
  よくぞ関心を示してくれたものよ!」

 という伝道者的使命に駆られ、


 質問をすればするほど、
 熱く語ってくださり、

 そうこうしているうちに、

 「長年、お付き合いしてきたかの
  ような連帯感や同志意識」

 が生まれてくるのだから、
 不思議なもの。



■私(鮒谷)は、

 鉄道マニアの人に限らず、
 他の分野のマニアの人とも、

 幾度もこうした経験をして、
 人間関係を築いてきました。



■さらに言えば、

 異なる趣味や
 研究テーマを持ちつつも、

 他の分野にも
 興味を示す人同士が出会い、


 互いが互いをリスペクトして、
 質問と回答、質問と回答、

 を繰り返していくうちに、

 「まったく接点がないのに
  急速に仲良くなっていく」

 ということもあるものです。



■深いところで共有している

 「知的好奇心
  (知らないことを知る喜び)や、
  教養への憧憬」

 が人間関係を醸成することがある、

 ということですね。



■森羅万象に関心を示す人は、

 どんな人の話も面白おかしく、
 興味深く、聴けるものですし、


 さらに、そうした人が

 希少種であると思われる、
 自分と同種の人

 (=自分と同じく
   森羅万象に関心を示す人)

 と出会ったら、
 あっと言う間に仲良くなれるのです。



■この種族の人は

 (自分が関心を持つ分野以外は見下す、
  興味を持てない、という人と比べて)

 何ごとかを成している人が
 多いのも特徴です。



■シュンペーターいわく

 「イノベーション=新結合」

 であり、

 あらゆる分野に関心を示す人は
 必然的にイノベーション体質となる、

 わけですから、


 関心分野が広くなればなるほど、

 いろんな側面で
 大きな成果を出しやすくなる、

 ということですね。



■イノベーション体質の人は、

 その性格ゆえ、同じ体質の人と、
 さらに仲良くなれる可能性が高く、


 ここから生まれる繋がりが、

 (それが目的ではなかったにも
  かかわらず)

 より大きな結果を出す
 (イノベーションを起こす)

 ためのブースターとなることも
 頻繁にあるのです。



■長々と書いてきましたが、
 結論としては、


 自分の興味関心の埒外にあるものに
 なんの関心も示さない、

 という人は
 一定割合でいるものですが、


 こうした人は、

 「他者とのコミュニケーション」

 に全く向いておらず、

 イノベーションを起こせる要素も
 皆無であるということ。


 どんどん世界は閉じ、
 苦しいものとなっていくでしょう。



■この逆をいけば

 (森羅万象の事象に
  関心を持たずにいられなくなれば)

 「多様な他者との、
  円滑なコミュニケーション」

 を図るようになるでしょうし、


 「同種の人(イノベーション体質の人)
  との出会いも増える」

 でしょうし、


 そこから生まれる繋がりは、

 (それが目的ではなかったにも
  かかわらず)

 より大きな結果を出すための
 ブースターとなるはずです。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■コミュニケーションにおいて、    (希少性のある)共有経験は武器になる。   ■ただし時間は有限であるゆえに、    希少な体験を複数、共有している、    そんな人間関係は容易に築けない。   ■しかし、一定程度までは共有経験の欠如を    知識で補完・代替することは可能である。   ■さらに言えば、たとえ    共有経験や知識がなくとも、    相手の興味・関心分野に対する    リスペクトと知的好奇心があれば、    その姿勢をフックとして、関係構築の    扉が開かれることもある。   ■専門分野以外への関心は、    多様な人間関係を健全に育み、    それは意図せずして、仕事やキャリアに    おけるイノベーションの土壌となる、    といったことが起こりうる。

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