■中小・零細・個人企業の 経営者であれば、 「問い合わせフォームから 営業のメッセージが届く」 のを何度も経験されている ことと思います。 ■今日も、問い合わせフォームから メッセージが当社宛に届きました。 全文を転載、などといった 意地悪なことはいたしませんが、 「もうちょっと考えたら どうなのよ」 と思うことはありますね、、、 ■今日のものは 【働き方改革: 新規法人営業の「最初の一歩」を 徹底サポートいたします】 といった内容で、 どうやら新規での見込み法人顧客獲得を 手伝う会社のよう。 さぞかし営業に 自信があるのでしょう。 ■曰く、 「手間とコストの最小化」と 「獲得成果の最大化」とを両立する、 という謳い文句だったのですが、 そもそも、 人力で問い合わせフォームを探し、 ちまちま入力して送っている時点で、 手間もかかっているし、 コスト(人件費)も発生しているのでは、 と疑念が湧いてきます。 ■営業文面も稚拙で、 なんの魅力もなく、 興味を感じさせるものでもなく、 それゆえ、反応率は ゼロに限りなく近いはずで、 謳い文句の 「獲得成果の最大化」 も甚だ怪しいもの。 ■そもそも、この会社が、 本当に圧倒的な成果を出してくれる 営業会社であるのなら、 こんな割にあわない、 ちまちまとした案内なんか、 絶対にやることはないはずだと 思えて仕方ありません。 ■というか、 大体において、 営業メールの冒頭に 【新規法人営業の「最初の一歩」を 徹底サポート】 と記されていたのですが、 うちはB2Cのビジネスであり、 新規法人営業なんか、 やったこともないし、 やる必要もないし、 やろうとも思っていないことは、 サイトでもバックナンバーでも、 ちょっと見れば分かるはず。 ■ここにおいて、 手当り次第、コピペして 数撃ちゃ当たる(かも)、 当たったらラッキー、 くらいにしか考えていない (=顧客を顧客と考えていないし、 価値を出そうとも思っていない) のが丸わかりだから、 その時点で、 ああ、この会社(&担当者)は 全然ダメな会社(&担当者)なんだ、 顧客のことなんか、 ツユほども興味ないんだ、 と理解します。 ■とはいえ、 問い合わせフォームに入ってきた 文章を読み、 ここまでの思考を行うのに、 私(鮒谷)の認知能力と 5~10秒ほどの時間が奪われますが、 これを許しがたく思うのです。 ■自宅に土足で上がり込み、 畳を踏みにじられた気分。 送るほうがいいかもしれませんが、 送りつけられる方は、 問い合わせフォームを経由して 頂戴するご連絡は 「大切な問い合わせかも」 と思うから、 きっちりと確認するわけです。 ■それを逆手に取って、 無差別に送りつけるとか、 人の認知能力と時間を 奪い取る「略奪者」である、 と思わずにおれません。 ■こうした人は、 自分の希少資源の 価値を理解していないから、 他人の希少資源を平気で 略奪できるのです。 ■そんな大袈裟な、 と思う人があるならば、 そう思う人もまた、自身の認知能力や 時間を粗雑に扱っているだけの話。 ■ところで、 相手のことを理解することもなく、 無差別案内をばらまくのは、 ネット経由でやられても 快い気持ちはいたしませんが、 狭量な私(鮒谷)の怒りが 沸点に達しそうになるのが 「電話営業(特に個人携帯あて)と 選挙カー」 です。 ■これらはダイレクトに 「業務妨害」 「プラベート侵入」 ですから、 やっている当人だって、 同じことをやられて 喜ぶ者などないでしょう。 ■やられて嫌なことは、 やらないように、 と小学校のときに 教わらなかったか、 と目の前に正座させて、 小一時間、問い詰めたいくらい。 ネット上の有名表現でいえば 「ガンジーでも 助走をつけて殴るレベル」 ですよ、もはやこれは。 ■そんなわけで、 営業のポイントは やられて嫌なことはやらず、 (そんなことをしているから 売れない) その反対のこと、 「やってもらったら 嬉しいことだけを行う」 とうまくいく、 とお伝えしたいと思います。 ■要は 「自分の都合でものを考えるな」 ということですね。 自分の都合で、 問い合わせフォームから 営業メールを打ち込んでみたり、 何度も何度も見ず知らずの他人の 携帯に電話してみたり、 そもそもが、 人さまに迷惑をかけても 買ってくれたらそれでいい、 そんな姿勢(心的態度)だから、 そんなやり方でしか 物を売れない、 「苦行モード」 に突入するわけですよ。 ■特にそんな会社(人)が 「御社の営業パフォーマンスを上げる お手伝いをいたします」 などといくら言っても、 こちらとしたら 「このたわけが! 片腹痛いわ!」 となるわけです。 ■私たちは、 こうした会社(人)と ちょくちょく出会いますが、 怒りや憤りを押し殺し、 その環状を 「学び(反面教師)」 と転換しなければなりません。 嗚呼、 ありがたい、ありがたい、 ありがたい、ありがたい、 ありがたい、ありがたい、、、、 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!【今日のピークパフォーマンス方程式】 ■人の嫌がることを行いつつ、 自分の主張だけを押し付けて、 それを「営業」と称するのは 片腹痛いこと。 ■相手の立場で興味・関心を持たずには いられないオファーを提示し、 関心を示した見込み客への、さらなる 理解と寄り添う提案によって、 お互いが納得する形でビジネスが成立 することとなる。これが真の営業。 ■一方的に土足営業してくる会社や人は、 相手のことなど何も考えていないし、 商品を購入しても姿勢に変化はないので、 耳を傾けるだけ時間の無駄。 ■自分が営業するときには、彼ら彼女らを 反面教師とすればよい。
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5872号 片腹痛い営業メールが届いたのです
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