毎日20万人が読んでいるビジネスコラム 平成進化論

日本最大級・毎日20万人が読んでいるビジネスメルマガ
「平成進化論」のバックナンバーをご紹介しています。

メールマガジン「見本」はこちら

5746号 鮒谷が「旬の指弾対象(者)」をメルマガで取り上げない理由


■私(鮒谷)は可能な限り、
 今、話題となっている

 「旬の指弾対象(者)」

 について、

 メルマガで触れないように
 心がけてきたつもりです。


 今、巷で話題沸騰中の

 「悪事」

 あるいは

 「悪人」を取り上げると、

 メールマガジンの開封率や精読率が
 上がるのは100も1000も承知しています。



■開封率や精読率を
 追求するのであれば、

 こうしたテーマを積極的に取り上げて
 いくのが正解でしょうし、

 書き方によっては、拍手喝采を
 浴びることもできるでしょう。



■たとえば、

 (自らは安全地帯に身を置きつつ)

 今、現に叩かれている人を、

 「それらしき論理
  &否定しようのない論旨」

 で上手に包んで叩きまくれば、

 賛意を得られ、
 承認欲求も満たされます。



■なんなら

 (重ねていいますが安全地帯に
  身を置きつつ)

 「自分独自の視点でロジカルに」

 評論している体を取れば、
 さりげなく自らの知性を誇示できる、

 といった副産物もついてきそうです。



■ただ、私(鮒谷)は


 「時流に合わせて、叩きやすい他者を
  叩くことによって得られる、
  以上のようなメリット(?)が、

  長年、情報発信を続けてきたゆえか、
  ことさらに理解できてしまい、


  それゆえ、そのメリットを獲得しに
  いこうとする姿勢が透けて見える評論が、

  どうにも気持ち悪く感じてしまう」


 ので、

 その感覚、感性に素直に従い、今、旬の
 (負のレッテルを貼られた)人物に対して、

 公の場で評価を下す(断罪する)のは
 可能な限り避けたい、

 と考えているのです。



■そもそも報道等で公開されている
 情報は

 「切り取られた情報の断片」

 に過ぎないわけで、
 全てを理解した上での話ではなく、


 そんな切れ端的な情報をもって
 公開の場で叩き切る、

 そんな気持ちにはどうもなれません。



■そもそも人間の行う行為は、

 そんなに簡単に白黒つけられる
 ものではないでしょうし、


 その上、一瞬間に思いつき、
 次の瞬間に忘れてしまうような、

 ある人の気まぐれな断罪によって、

 無自覚的に、気づかぬところで
 罪なき人を傷つけるかもしれません。


 そんな恐れを
 忘れないようにもしたいもの。



■また、今の時代、
 いつ何時、指弾される側に回るかも、

 という想像力があっても良いのでは、
 と思います。


 不完全な人間ゆえに、そうした可能性を
 100%排除できないからこそ、

 自分と同じ

 「不完全な人間」

 を池に落ちた犬を棒で叩くかの如く、
 高みから指弾、糾弾する、

 ということはどうにもできません。



■もちろん、

 指弾する資格のある当事者は
 存在するのでしょうし、

 それは正当なことなのかも
 しれません。


 ただ、なんの文脈の把握していない
 赤の他人が、

 自分の名誉欲や承認欲求を満たすために

 「ネタ
  (とあえて言わせて頂きましょう)」

 として利用し、
 無責任に他者を指弾する、


 その姿勢はどうにも不健康で、
 不健全であるように、

 昔から感じていました。


 ※それゆえメルマガを16年の間、
  配信し続けてきましたが、

  これまでただの一度もそういった文脈で
  「旬の事件」を扱ったことはなかったはず。



■ただ、

 そうした振る舞いをせずには
 おれないという気持ちも分かります。


 このようなことを書いている
 私(鮒谷)自身、

 日々、様々なニュースに触れるたびに、

 ここまで記してきたような心情に
 陥ることがしばしばあるからです。


 これこそが、人間という生き物の
 性(サガ)なのかもしれません。



■とはいえ、

 本性のままに振る舞うのではなく、
 一歩引き、抑制された視点だけは、

 失いたくないと思っています。

 「語る資格のないことについては
  語らない」

 ということですね。



■ここまでに記したような考えが正しい
 などというつもりは、もちろんなく、

 あくまで私(鮒谷)の
 個人的な意見ではありますが、

 一度、どこかで表明しておきたい、
 と考えていたので、これを機会に。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■事件に無関係のものが、無責任に他者を    公の場にて指弾することは如何なものか。   ■本来、背景の理解もなく、表面的な情報    のみで簡単に人間を断罪できぬはず。   ■もちろん、そうした行為を行いたくなる    のは人間の本性であるから、    その種の感情が生じるのは致し方ない。   ■ただ、その感情を肯定し、    他者を叩くことによって    自らの欲望を充足させる、    という姿勢はどうにも不健全、不健康で    あるように思われる。

カテゴリ:



※現在、20万1602名が購読中。