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5691号 修羅場経験はいらない

■よく、

 「人が成長するためには
  修羅場をくぐり抜けなければならない」

 という言葉を聞きます。

 あなたも一度や二度は、
 聞かれたことがあるのではないでしょうか。



■私(鮒谷)は、

 この言葉を頑(かたく)なに
 信じていた時期もありましたし、

 今なお、これはこれで正しい、
 と思っています。

 ただ、一点、気になる点があるのです。



■それは、こうした言葉には

 「自分の修羅場経験を
  誇りたいがゆえの語り」

 的要素が入っているのではないかと
 いうところ。



■たしかにその人の実感としては

 「修羅場経験が大きく自分の成長を
  促してくれた」

 ということはあるのでしょう。


 しかし、

 万人にそんなに都合よく、修羅場経験が
 訪れるかどうか分かりませんし、

 わざわざ好き好んで、自ら
 修羅場を作り出そうとする人がいる、

 とはとても思えません。



■それゆえ、こうした言葉が活きてくるのは
 あくまで、

 「意図せずして、
  修羅場経験に巻き込まれた人が、

  自身を叱咤激励する必要に
  迫られたとき」

 くらいのものではないかと思うのです。



■現実問題として、上から目線で

 「修羅場経験が人を強くする、
  だからお前も修羅場を踏め」

 と言われても、

 「分かりました!
  修羅場に飛び込みます!!」

 といえる人が
 どれだけあるかという話。



■よしんば、

 たとえ飛び込みたいと願う、
 希少種の人があったとしても、

 そんなにあちこちに都合よく「修羅場」が
 転がっているとはとても思えませんし、


 では、自ら「修羅場」を作り出したらと
 言われても、

 人間、そんな本能に逆らう人がいるとは
 思えないのです。



■こうしたことを考えると

 「修羅場経験が大きく自分の成長を
  促してくれた。

  だからお前も修羅場を踏め」

 などという人は、


 相手の心情や立場を一切、
 慮っていない、

 「ただ、自らの経験を
  自慢したいだけの人」

 であると断定してもよいのではないかと
 ある時期から思うようになり、

 こうした言葉は聴き流すように
 なりました。



■ただし、補足すると、


 修羅場を踏めと語っている人が
 きっとイメージしているであろう

 「ガチの修羅場体験」

 をする必要はないと思いますが、


 お金を支払ってくださるお客さまと

 「当事者」

 として、
 真剣に向き合い続けるという

 「負荷のかかる、軽い修羅場を
  継続的に行う」

 ことで人が成長するであろう、

 ということもまた、
 間違いないと思うのです。



■ちょうど筋トレをイメージして頂くと
 良いかもしれません。


 相当、重たい負荷をかけられても
 それに耐え得る、

 強靭な体力や膂力(りょりょく)が
 もともと備わっている人なら、

 負荷を糧として鍛えられると
 いったこともあるでしょう。



■しかし、

 そこまでの体が出来上がっていなかった
 多くの人は、

 怪我をしたり、体を壊したり、下手をしたら
 致命傷を負うことになりかねません。


 ある人にとっては

 「平均を著しく逸脱した、
  とてつもない負荷」

 が効果的、ということも例外的にあるかも
 しれませんが、


 普通の人にとっては、

 ただ、重たい負荷をかければいいと
 いうものではないのです。



■つまり、ある一定の経験を重ねた人が、

 もし、後進の人にアドバイスを
 するとするならば、


 (修羅場経験が大きく自分の成長を
  促してくれた、
  だからお前も修羅場を踏め、

  といった忠告ではなく)


 「負荷のかかる、軽い修羅場を
  継続的に行ってみてはどうかなあ」

 と伝えるとよいのではないでしょうか。


 少なくとも私(鮒谷)は、
 そのようにアドバイスしたいところ。



■この

 「一定の負荷のかかる、軽い修羅場を
  継続的に踏み続ける」

 という最高のトレーニングとなるのが


 「自分がお客さまと正面から向き合い、

  お金を支払ってくれる人
  (=お客さま)に対して、

  期待値を大きく超え続けるための
  努力を惜しまない」

 ことなのです。



■世の中の仕事人には、

 「こうしたことを持続的、継続的に
  意識しながら仕事と向き合っている人」

 から、


 「そんなことは一切、何も考えず、
  ただ言われたことだけを、

  過不足なく、ぼちぼちやっていれば、
  お金が勝手に振り込まれてラッキー、

  と思っている人」

 まで、さまざまな人がいます。



■いずれも「一つの生き方」なのでしょう
 けれども、

 「お客さまの痛みや悩みを共有し、
  頂戴しているお金以上の価値を必ず
  お渡しする」

 という緊張感を持ちつつ、
 仕事をする人

 (すなわち先の例でいえば前者)

 こそが、

 「能力を複利で向上させていける人」

 だと確信しています。



■お客さまと向き合う際、

 「後ろを振り向いても誰もいないから
  当事者意識を持って、臨むしかない」

 という環境に身を置き続けることは、
 まさに

 【一定の負荷のかかる、軽い修羅場を
  継続的に踏み続ける】

 ことに他なりません。



■自ら安全地帯にいても
 たいして能力は伸びませんが、

 「一歩間違えれば、
  お客さまから徹底指弾される」

 という緊張感や恐怖あふれる環境に
 身を置き続ければ、

 どんな人でも必ず
 急速に成長するものです。



■以上、独立して以来、

 「後ろを振り向いても
  誰もいない」

 状況で緊張と恐怖とともに16年に渡り、
 仕事をし続けてきての、

 今のところの結論です。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■人が成長するのに修羅場経験は要らない。    振り返って、そのときの強負荷と成長感を    懐かしむのは良いけれども、    それを他者に強要するのは、    少し違うのではないか。   ■ガチの修羅場経験は要らないけれども、    継続的に負荷がかかりつづける    「振り向いても誰もいない」ところでの    お客さまへの価値提供のコミット、    こうした姿勢は成長を促してくれ、さらに    心がけ次第で誰にでもできること。

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