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5688号 『最悪の事故が起こったとき 人は何をしていたのか』読了

■先日、

 『最悪の事故が起こったとき
  人は何をしていたのか』


 という本を読みました。



■以下に挙げるような、

 「最悪の事故」

 はどのようにして引き起こされたのか、
 またその事故は果たして防ぎ得たのか、

 について詳述されている、
 骨太の本。


 (同書で取り上げられている、
  最悪の事故事例)
 ------------------------

 ▼エールフランスの
  コンコルド墜落事故(2000年)

 ▼海洋石油掘削装置
  オーシャンレンジャー沈没事故(1982年)

 ▼スリーマイルアイランド原発事故(1979年)

 ▼スペースシャトル・チャレンジャー
  爆発墜落事故(1986年)

 ▼英国巨大飛行船R101墜落事故(1930年)

 ▼米国海軍の近接信管搭載魚雷
  マーク14の失敗(第二次大戦中)

 ▼ハッブル宇宙望遠鏡の主鏡研磨失敗(1990年)

 ▼アメリカン航空DC-10の操縦系故障と
  そこからの生還(1972年)

 ▼アポロ1号の火災事故(1967年)

 ▼バリュージェットDC--9の酸素漏れによる
  炎上墜落事故(1996年)

 ▼チェルノブイリ原発事故(1986年)

 ▼英国航空機の操縦席窓ガラス
  脱落事故(1990年)

 ▼英国海軍潜水艦セティスの沈没事故(1939年)

 ▼アポロ13号の危機の原因となった
  酸素タンクの異常(1970年)

 ▼バーミングハム市のフットボール競技場
  二階席崩壊を防ぐ(1960年)

 ▼ニューヨーク市シティコープビルの
  強度不足に気づき補修(1978年)

 ▼IBMブラジル・スマレ工場の屋根崩落を
  未然に防ぐ(1971年)

 ▼テキサスシティ港湾での硝安肥料の
  大規模爆発事故(1947年)

 ▼ミネアポリスでの
  オートマチック車暴走事故(1998年)

 ▼北海油田掘削プラットフォーム、
  ハイパーアルファの爆発事故(1988年)

 ▼イースタン航空機の計器電球切れが
  きっかけで起きた墜落事故(1972年)

 ▼インド・ボパール殺虫剤工場の
  毒ガス漏出事故(1984年)

 ▼北軍兵士が満載されていた
  蒸気船爆発沈没事故(1864年)

 ------------------------
 (ここまで)


 単純に読み物としても、

 興味関心を持たずにはおれない
 さまざまな事例が取り上げられています。



■この本を読み、
 小学生のとき学校の図書館で、

 こうした人類史上の惨劇について
 記されている本を好んで手にとり、

 夢中で読んでいたことを
 思い出しました。



■想像を超えた、悲惨な状況に
 自らが巻き込まれる恐怖を想像しつつも、

 「そんなとき、自分だったらどのように
  振る舞うだろうか」

 などと考え、どうしても読まずには
 いられなかったのです。



■よく

 「人の興味・関心の核・芯は、

  幼少時代から中高時代までで、
  おおよそ形成されているのでは」

 という仮説について話すのですが、


 「最悪の自体を想定して、
  最善を尽くしたいという思い」

 は既に小学生の頃に芽生えていたことが
 この本を読んだことで確認されました、、、



■それはさておき、

 同書を読了し、いろんなことを
 考えましたが、やはり

 「ささいなことがきっかけで、決して
  起こるはずのないことが起こり得る」

 ことを再認識させてもらえたことが
 大きかったと思います。



■ここ十数年くらいでしょうか、
 製造業や建築、建設業に置ける

 「偽装」

 という言葉がメディアに頻出しましたが、
 その際、

 「安全率」
 「安全係数」

 という用語がちょくちょく
 取り上げられていたものです。



■こうした分野に関わる読者さんも
 少なくないと思いますが、

 安全率について、以下に改めて
 ご紹介しておきます。


 (ここから)
 ------------------------

 安全率(あんぜんりつ)とは、

 あるシステムが破壊または正常に
 作動しなくなる最小の負荷と、

 予測されるシステムへの最大の負荷との
 比(前者/後者)のことである。


 構造的な強度のほか、トルク、電圧、曝露量、
 薬品摂取などさまざまな負荷に対し使われる。

 安全率のことを安全係数
 (あんぜんけいすう)とも言う。


 (中略)


 実際の工業製品の使用環境は、

 材質の経年劣化や環境の違い、
 想定外の使われ方をされるなど、

 多分に不確実性を含んだものである。


 設計者はそれらの事象を想定し、
 設計時にできる限りの計算を行うが、

 全てのことを計算し尽くせるわけではない。


 そのため、実際にはある程度の余裕を
 もって設計される。

 例えば、10 kgf の荷物を置くための棚に
 ついて、

 荷物を置くときの動作の勢いや、棚の上で
 荷物が偏った置き方をされる場合などを考えると、

 実際には10 kgf以上の荷重に耐えられるように
 設計しなければならないことは明白である。


 具体的には「耐荷重量: 100 kgf (安全率 2.5)」の
 ように用いる。

 この場合、安全に使用出来るのは100 kgfまでであり、

 250 kgfで確実に壊れる(あるいは計算上
 壊れると予想される)という意味である。


 ------------------------
 (ここまで)



■工業製品のみならず、プラントや
 化学物質においても

 「安全率」

 という概念があり、

 過剰なまでの安全率を設定して、
 それに従って製造されている、

 と信じているからこそ、

 私たちはこの近代文明を
 生きていけるのでしょう。


 (全てのものを、いちいち疑っていては、
  生きてはいけません)



■ただ、現実には、
 安全率に偽装があることもあり、

 あるいは、

 そうしたことはなく、相当程度の
 安全率を確保していたとしても、

 先の本に出てくるような例を見てみると

 「起きるときには起きる」

 ことを承知しておくべきではないかと
 思うのです。



■つまり、

 「平時において、
  滅多なことは起こらない、

  と思っているのは、
  ただの希望的観測ではないか」

 と自問自答する必要があるのでは、
 ということです。



■こうしたことを意識すると、

 ビルやマンションといった工事現場で
 足場の下を通るとき、

 あるいは、

 クレーン車等の重機が稼働しているときは
 上方を注意するとか、


 飛行機に乗った時に、
 緊急脱出の説明をしっかり聞く、

 ホテルに泊まったときに、必ず部屋の扉に
 緊急避難経路が出ているので、

 それを眺めて、頭の中に叩き込む、

 といったことを
 日常的に行うようになります。


 (私(鮒谷)はそのように心がけるように
  なりました)



■こうしたこと以外にも、
 リスクにもさまざまな種類があり、

 全てを網羅的、
 かつ、完璧に対策する、

 ということは現実には難しいかも
 しれませんが、


 たとえば、海外赴任、海外出張、海外旅行を
 よくされる方であれば、

 以下のサイト(海外安全.jp)
 https://kaigaianzen.jp/

 なども参考になるかと思います。


 中学、高校の後輩、
 尾崎由博くん

 https://kaigaianzen.jp/aboutus/

 が運営しているサイトです。



■こうした危機管理の考え方を
 さらに敷衍するならば、

 人生そのものにおいても

 「最悪の事態」

 が起こりうることを
 普段から想定しておくべきであり、


 そのためには先の書籍のタイトル

 『最悪の事故が起こったとき
  人は何をしていたのか』

 にちなむなら、


 「最悪の事態が起こったとき
  人は何をしていたのか」

 という事例をたくさん集めて、
 そこからの教訓

 (未然に防ぐ、起きたときには被害を
  最小限に食い止めるための方法論)

 を導き出す、

 そんな意識を持つべきではないかと
 思うのです。


 起きてしまってからでは
 遅いのですから。



■重ねて記しますが、

 相当の安全率(ケース)を見込んでいても、

 システムがクラッシュするときには
 クラッシュする。


 それは、予期せぬ、ほんのささいな出来事が
 きっかけとなることがほとんどで、

 構造上の欠陥、あるいは人為的なミスが
 積み重なったとき、

 起こるはずのない出来事が
 起こってしまうのです。



■先の本で紹介されている事例はすべて
 「構造物」についての事例でありましたが、


 人生を一つのシステムと見立てたとき、

 ほんのちょっとしたことが
 きっかけとなり、

 巨大、かつ、複雑なシステムが、
 あっけなく、いとも簡単に破壊されてしまう、


 そうしたことが十分に起こりうることを
 想定し、

 未然に防ぐための準備を行い、さらに、
 いざ、ことが起こったときの対策について、

 平時より考えておく必要があるのでは
 ないでしょうか。



■今日は、

 「人生における危機管理
  (リスクマネジメント)」

 について、あえて、
 ことさらに語ってみた次第。


 もちろん、私(鮒谷)は自らの
 「目標設定」にも、

 危機管理対策について、バッチリと
 相当のボリュームで盛り込んでいます。


 ※以下、参考音源を挙げておきます

 【鮒谷周史の「圧巻!目標設定&目標達成」放談会
  &<フォローアップ編>&<Q&A>音源3本セット】
  https://shinkaron.buyshop.jp/items/5162715




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■構造物(システム)において、絶対に    大丈夫、などと言えることは絶対にない。   ■だからこそ、常に    「不測の事態は起こりうるもの」    と考え、未然に防ぐためには、あるいは    起きたときにはどうするか、    について日常的に考え続ける必要がある。   ■こうした考えを構造物のみならず、    人生という名のシステムにおいても    適用してみてはどうだろう。   ■いつ何時、どんな事態が引き起こるか    分からないからこそ、    常時、システムを点検し、同時に、起きた    ときの対策を考え続けることとなる。

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