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5604号 「長い時間軸で描かれた、多様な物語」に触れるべし

■人生においては、事後的に

 「あの本を読んでいたことが
  思わぬところで役に立った」

 そんなことが多々あるものです。


 とくに多感な中高時代に読んだ本の
 うちの何冊かは、深いところで

 【人生という場所に対する
  基本的認識】

 を形成してくれたように思います。



■強調したい、一つの例として、

 これまでにも
 何度かご紹介したことがありますが


 ▼パール・バックの『大地』
 ▼有吉佐和子の『紀の川』
 ▼北杜夫の『楡家の人びと』


 といった

 時代とともに移り変わる、
 親・子・孫の三世代に渡って描かれた小説、

 は、

 【人生を俯瞰して捉える習慣】

 をもたらしてくれました。



■中でも『大地』は、

 私の人生そのものにも
 大きな影響を与えた本。

 これまで何度も繰り返し、
 読み返してきました。


 ここで詳しい内容に
 触れることはいたしませんが、

 興味があれば調べてみて下さい&
 長編となりますが、ぜひご一読下さい。



■当時は、この世に生を享け、

 「たかが十数年」

 生きていただけなので、

 「自分の見てきた世界
  =世界そのもの」

 として捉えてきたわけですが、


 こうした書物に接することによって、
 日頃から意識する時間軸が

 「人の一生(死ぬまで)」

 さらには

 「次の世代、次の次の世代」

 といったところまで
 引き伸ばされました。



■また、こうした物語を通じて、


 長い目で人生を眺めれば、晴れの日も
 あれば、曇りの日も、雨の日もあるし、

 ときに土砂降りになることもある、
 さらに天候は突然、変わるもの、


 と教わったように思います。


 つまり

 「今の環境が永続することなど
  決してない」

 と理解しました。



■生きていく上での前提を

 「続かない」

 というところに置くのか、

 「永続するに違いない、
  永続してもらわなければ困る」

 といった意識で生きるのかによって、


 日常の振る舞いも、
 一朝、ことが起きたときの対応も、

 まるで異なってくるものです。



■上述の本を含めた多くの書籍に触れることで、
 人生における真実は

 「諸行無常」

 であると(帰納的に)理解し、


 「すべてのものは続かない

 (たとえ今、恵まれている状況にあったと
  しても、それはかりそめに過ぎない)」

 そんな心持ちで生きるようになったので、
 たいていのことが起きても驚かなくなりました。



■むしろ

 「人生とは、そういうものであり、
  そういうところが人生」

 という諦念の中を生きることが
 できているように思います。


 こんな話を読まされると、

 なんだか辛気くさいというのか、
 枯れているというのか、

 そんな気持ちになる人もあるかも
 しれませんね。



■ただ、私(鮒谷)としてはむしろ、

 「いろんなことが起きても、
  いちいち心が動かされない」

 状態こそが、

 「質の高い人生であり、生活」

 であると認識し、その状態を
 維持することに重きをおいているので、

 こうした世界観に生きるのは
 至って心地がよいのです。



■基本的に

 【悲観主義者として世界を捉え、
  恵まれた環境は僥倖に過ぎない】

 という前提で生きているからこそ、

 「良い状態のときには、
  素直にありがたいなあと喜べる」

 ようなので、


 これまでもそうですが、
 これからも、

 こうした心的態度を保持し続けよう、
 そんな風に考えているわけです。



■ここまでに記してきたことは、

 単なる私(鮒谷)個人の、
 生きる姿勢であり、

 これが正しいとか、
 このようにして生きるべし、

 なんて偉そうなことを語るつもりも
 ありません。


 ただ、一つの参考事例(?)として、

 私(鮒谷)自身の内面を
 披露させていただいた、

 ということで。



■とはいえ、

 あくまで仮説ではありますが、
 こうした精神を作り上げられれば


 「たとえ順風満帆であっても、
  一寸先は闇、と思うからこそ、

  調子に乗ることもなく、
  重心低く、毎日を生きられる」


 であろうし、


 「たとえ世間一般には『不意打ち』と思われる
  であろう不幸な出来事が起きても、

  それは『不意打ち』ではなく、
  そういうこともあるよなあ、

  と柳に風、状態で流せる、
  あるいは受け容れられるようになる

  (得意淡然、失意泰然、の境地に
   入ることができる)」


 のではないかと思っているのです。



■そうした精神を涵養するために
 役立つのが、特に

 【長い時間軸で描かれた、多様な物語】

 なのではないでしょうか。


 とするならば、

 こうした書籍に(できれば若いうちに)
 触れておくことは、

 【人生における基本的な修養】

 につながるように思われます。



■あるいは、

 こうした本をこれから読もうかな、
 ということであれば、

 今がこれからの人生において

 「一番、若い日」

 なのですから、


 将来のために

 【自身の人生観を固めるきっかけ】

 として、こうした書物に触れるのは、

 【一見、非効率のように見えて、
  長い人生においては極めて合理的】

 といえるのではないかと思います。


 ※ちなみに、実際には、

  良く出来た小説は読むこと自体が愉悦なので、
  合理性とか全く関係ないのですが、

  ときに、読書に過度の合理性を求める方が
  あるので、そうした考えを持つ方に向けて、

  【一見、非効率のように見えて、
   長い人生においては極めて合理的】

  と記してみた次第(念のため、補足)。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■長期的な時間軸で描かれた書物に触れると    自ずから視野も長期視点となる。   ■そうすると目先のことに一喜一憂する    ことが少なくなり、    結果として平穏な精神の状態で生きられる    ようになったり、    窮地に陥ってもパニックにならず、一呼吸    置いてからの対応もできるようになり、    さらには「継続の力」を信じられるように    なるから、長期逓増の人生を歩める、    ようになるのではないだろうか。

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