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5448号 「プロフェッショナル」と「エセ専門家」の間を分かつもの


■これまでに数多くの個別コンサルを繰り返して
 分かったのは


 【自らの目線(主観)を幽体離脱させて、
  相手の目線に移し替え、

  可能な限り、相手の立場や履歴、文脈、背景を
  把握することを心がけた上で、

  親身に聴き、
  さらには対話することを心がける、

  ただそれだけで、救われる人がある】


 ということです。



■このように考えるようになったのは、
 私たちはどうやら、

 「自分の内奥について話す機会が、
  ありそうに見えて、ほとんどない」

 というのが実態であるようだ、

 と分かった頃からです。



■私(鮒谷)も含め、ほとんどの人にとって、

 自分の生活について、
 事業について、仕事について、


 【相当程度まで思いを深く、伝え切り、
  それを理解してくれて、

  理解の深度を保ったまま、
  時間をかけて対話を重ねられる人&時間】


 には、実に得難い、希少な価値があるのです。



■ビジネスにおける、
 こうした対話は

 【壁打ちの相手との時間
  (壁打ちをしながら自分で気づきを得ていく)】

 という表現になるかもしれませんし、


 プライベートにおいては、

 【コーチング、セラピーやカウンセリングと
  同種の、癒やし効果がもたらされる時間

  (自分を理解してくれる人の存在を確認し、
   救いを感じられる時間)】

 といったことにもなるでしょう。



■コンサルという仕事に限らず、ですが、

 プライベートにおいても、
 仕事においても、

 せわしない時代であるからこそ、
 これまで以上に一旦、重心を落として、

 対人コミュニケーションを図る必要が
 ありそうです。



■すなわち


 【相手の背景、文脈を理解するために
  時間をかけて対話を重ね、

  深いところでの理解や共有の
  感覚を大切にし、

  相手に寄り添い、親身になる
  (味方になる)姿勢を貫くことそのものが、

  大きな価値である】


 と知り、そうした態度を心がけるべきでは
 ないでしょうか。



■往々にして、

 自分のほうが年長であったり、ある分野に
 おいて経験や知見、知識を持っている人は、


 【相手の文脈を顧みず、
  深く理解しようと心がけることもなく、

  上から目線で一方的に知識を与えてやる、
  はなはだしきは、恵んでやる】


 という思いで接していることが
 あるように思われます。



■こんなことも分からないのは、
 分からないほうが悪い、バカだ、

 と言外に態度や表情で示し、
 ときに言葉に表す人まであるようです。

 でも、それでは専門家失格です。



■(誤解されがちなことですが)
 ただ、知識を渡すのが専門家ではありません。

 【知識を受け取ってもらえる土壌】

 を作るのもまた、
 プロフェッショナルの仕事であり、

 むしろ、そこが腕の見せ所。


 こうして信頼関係を形成した後に、
 価値を受け取ってもらうところにこそ

 【専門家が専門家たる所以】

 があるのです。



■そのためには、

 【高い重心を保ったまま、
  自分の頭から相手の頭に知識を伝達する】

 という姿勢を一旦、捨て去り、


 【可能な限り、

  (あくまで以下、イメージですが)

  まずはお互いの重心の低い部分で
  バーチャルに結びつき合い、


  そのうえで、頭の中にある知識を、

  一旦、重心の低いバーチャルなつながり
  (心と心のつながり)に載せて、相手に送り込み、


  その後、相手は重心の低いところから
  重心の高い脳に知識を上げて、咀嚼する】


 そんな感覚を意識すると良いのではないかと
 思います。


 (全然、意味がわからないと言われるかも
  しれませんが、それはそれで、まあいいかと)



■ただ、

 「相手に知識を注入する」

 ことによっては人は救われませんし、
 心を開くこともない、

 と意識することは大切です。



■このことは、

 対人コミュニケーションが
 ビジネスの中心にある人、

 (=医師や弁護士、会計士、税理士等の
   士業の方はもとより、

   B2BでもB2Cでも、人を相手にして
   行うビジネスに携わられている人)

 は、特に留意されるべきではないかと
 思っています。



■たとえば、

 不安を抱えた患者さんがいらっしゃる
 医療の世界などは、

 典型的で分かりやすい世界です。


 自分や自分の家族が患者として
 医師や医療専門職の方々と接するとき、

 やっぱり、

 【お医者さん(先生)の、
  全人格的な、患者に接するときの有り様】

 によって救われたり、

 心配になったり、不安を感じたり、
 絶望に陥ったりするものです。



■「先生」は私の知らぬ専門知を持った、
 ある種、絶対的な権力者であり、

 それゆえ、患者の側が過度に気を遣ったり、
 ご機嫌を損ねぬよう、と下手に出たり、

 ということもあるわけですが、


 そんな患者側の精神を理解しようとせず、
 理解の必要性も感じず、

 自らの思いのままに振る舞い、
 患者をそんな状態においてしまったら、

 その時点で、その人は専門家失格、

 と言えるのではないかと思います。



■その先生は、

 そんな姿勢であっても、
 生活することができるのなら、

 それでいい、と思っているかもしれません。


 でもきっと、

 【自分の生活よりも、もっと大切なもの
  (誇りや、自信や、人様から感謝される喜びや、
   高い職業的倫理観)】

 を失っているわけですが。



■もちろん、これはあくまで一つの例であり、

 (医療の世界のみならず)

 私(鮒谷)も含め、それぞれの専門世界に
 おける価値提供者において、

 全く同じことが言えるでしょう。



■そんなことを意識しながら仕事に取り組めば、

 クライアントと向き合う姿勢もまた、
 変わってくるのではないか、

 と思います。


 長々と書いてきましたが、自戒を込めて。


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■知識を単なる知識として伝えているだけの    人は、プロフェッショナルとはいえない。   ■重心を低くして、相手との人間的な関係性    を構築し、深く文脈や背景を理解し、    その上で、知識を渡すから、摩擦なく、    喜んで受け取ってもらえることとなる。   ■相手に不満や不安や緊張感や、    コレジャナイ感、をもたせた状態のまま、    一方的に知識や見解を押し付けるのは、    プロフェッショナルではなく、    「顧客不在で、ただ、自己満足できれば     それいい」    という思いを持った、    典型的なエセ専門家に過ぎない。

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