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5344号 必読!菊池寛の『形』という掌編小説


■中学の頃に菊池寛の『形』という
 小説を読んだことがあります。

 ものの数分で読めるほどの掌編小説ですが、
 不思議な読後感の残るもので、

 先日道を歩いているときに、なぜか突然、
 その小説のあらすじが思い出されました。


 <菊池寛 形>
 https://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/4306_19830.html


 ※短い小説なので、ぜひ全文、
  お読み頂きたいものです。


 (以下、読むのが面倒な方向けに、あらすじを)
 --------------------


 中村新兵衛は、槍の達人で、
 身につけている陣羽織と兜を見ただけで
 敵が恐れおののくほどであった。

 新兵衛は、初陣に出る若武者から
 その陣羽織と兜を貸してもらえないかと
 頼まれる。

 新兵衛はその頼みを
 こころよく受け入れる。


 翌日の戦いで、新兵衛から借りた
 陣羽織と兜を身につけた若武者は、
 大きな手柄を立てる。

 しかし、新兵衛自身は
 いつもと違う「形」をしていたため、
 勝手が違っていた。


 敵は、相手が中村新兵衛とは思わず、
 怖じ気づくことなく、十二分の力を発揮し、

 新兵衛はいつも以上に奮闘したにも
 かかわらず、破れ、命を落としてしまう。


 --------------------


 といった内容の小説です。


 ※できれば原文をお読み下さい。
  「味わい」が違います。

  <菊池寛 形>
  https://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/4306_19830.html



■この小説のタイトルは上述のとおり、
 『形』というものですが、

 このタイトルには

 【形は大事】

 あるいはむしろ

 【形こそが重要】

 という含意があるのではないかと
 (勝手に)考えています。



■わかり易い例に替えて挙げれば、

 ある人が、一生懸命努力し、
 高い能力をつけ、結果を出したとしても、

 その結果を目に見える

 【形】

 に変えておかなければ、


 他の人にとっては、

 その人がどれだけの力を持ち、
 成果を残して人なのか、

 初見で認識することはできません。



■この小説の主人公であるところの
 中村新兵衛にとっては

 「猩々緋の陣羽織」

 という「形」が威圧感の源となり、

 そこから生まれる雰囲気、
 イメージ、空気の力を借りて、

 戦場において大いに勇を奮うことが
 できたのでありましょう。


 不幸なことに、当人がその事実に気づいたのは、
 絶命する直前だったわけですが、、



■この話を

 「遠い戦国の世の話」

 さらには

 「小説の中の話」

 と捉えるのではなく、

 「今に生きる私たち」

 に引き当てて考えてみてはどうでしょう。



■中村新兵衛は

 「猩々緋の陣羽織」

 の力によって周囲を圧し、
 その力を借りて相手を倒してきました。


 今に生きる私たちはもちろん、

 他者を威圧する必要もなく、
 倒す必要もありませんが、


 それでも命の次に大切なお金を
 やりとりしている

 「ビジネス界」

 という厳しい戦場(!?)で
 切った張ったをしています。



■そんな戦場(=営業や交渉の現場)に
 おいても

 【形】

 を持たなければ、

 せっかく磨いてきた能力、築いてきた
 実績を、

 他者から認識してもらうことが
 できないではありませんか。



■本来の自分の能力や実績を見せられず、
 成果を残せないとすれば、

 それはあまりにもったいない。


 だからこそ

 【形】

 は意識して作るべき、見せるべき、

 そんな解釈もできるのでは
 ないでしょうか。



■たまたま道を歩いているとき、

 どういうわけだかふと、
 数十年ぶりに、この小説が思い出され、

 再読し、ここに記したようなことを
 考えた次第。



■ちなみに私(鮒谷)にとっての

 「猩々緋の陣羽織」

 は、

 【日記を25年間書き続けている実績?】

 や、

 【1日も休まず15年間(5300日)
  メルマガを書き続けていること、

  ならびにその膨大なバックナンバー
  (全て印刷し、ファイルに綴じています)】

 あるいは

 【累計で数千以上にもおよぶ、
  (メルマガご感想を含めると万単位の)
  お客さまから頂戴した声】

 などが挙げられるかもしれません。



■もし私が、これらのものを

 【形】

 として外部に向けて提示することなく、

 仕事上において、今と同じレベルの
 成果を挙げられるかというと、

 120%、その自信はありません。




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■たとえ自分に能力や実績があったとしても    それを    【形】    として作り上げ、身に纏い、外部に発信    しなければ、他者に認識してもらえない。   ■能力や実績はせっかくの資源である。    それをそれと分かってもらうための努力、    工夫は、    能力、実績を築き上げるのと同じくらい、    あるいは、時にそれ以上に重要だ。

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