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5285号 質問力=コミュニケーション能力


■明日、日曜日は

 「日記についてのQ&Aセミナー」

 を行うことになっています。



■91名の方から事前に寄せられた、
 合計百数十個のご質問にすべてお答えし終わるまで、

 時間の許す限り、体力の続く限り、
 ひたすら回答し続けるという荒行企画。

 事前に頂戴した質問を拝見していて、
 いろいろ思うところがありましたので共有を。


 そして今後、質問者の立場に立つ場合の
 参考にして頂ければと。



■珍しく?かなり辛口に言ってしまうと

 【質問力=コミュニケーション能力】

 であることを明確に理解されるべきではないか、
 と思われることが多々、ありました。


 「適切な回答」を求めるなら、
 「適切な質問」を投げかけるべきでしょう。

 イメージとしてはトスバッティングのような。


 「問えば返ってくる」という質問するにあたっての

 「基本のフォーム(基本的な質問の仕方)」

 に則って、質問するから、
 実になる回答が返されるのだと思うのです。



■もちろん質疑の中身そのものを
 予定調和の展開にする必要は全くありません。

 ただし質問するにも「お作法」があることは
 理解しておいたほうが良いように思われた次第。


 打者(回答者)の打てない
 (というか、打ちようのない)

 速球や変化球を投げ込むことが
 質疑応答の場ではありません。



■講演やセミナーをされる方は、
 既によくお分かりのことと思いますが、

 んーー、と思われる質問には、
 いくつかのパターンがありますね。


 列記すると典型的なものは以下の通り。


 ---------------------------------


 1、自明のことについての質問


 →それ既に何度もお伝えしているんですけれども、、、

  あるいは、調べればすぐに分かると
  思うんですけれども、、、といったような問い



 2、回答する者に対して、
   問いの意味を理解する努力を強いる質問


 →質問をまとめる努力を放棄して
  とりあえず問うてみる。

  そうして回答者に問いの意味を理解し、
  要約させようとする。

  往々にして質問者自身にとっても問いが曖昧なので
  答えの返しようがないことも。

  また、的確に打ち返せたという確信も持てない、
  ストレスがもたらされる問い



 3、範囲が広すぎて、悪い意味で抽象的で、
   大雑把で、ときに壮大に過ぎる質問


 →それを回答しようとしたら数十分程度で済めば
  まだいいけれども、

  納得のいく回答をしようとしたら
  最低でも数時間はかかるだろう、

  といった類の問い。

  無理矢理、回答を限られた時間に収めて伝えても、
  質問者、回答者とも、半端ない不完全燃焼感に襲われる



 4、質問するための質問


 →机上の空論ともいう。
  実践の伴わぬ、言葉遊びに近い問い。

  地に足のついていない問い。
  往々にして、誰も得せぬ無益な言論となりがち。

  そういう質問で盛り上がる場所もあるだろうけれども、
  きっとそれは、別の場所。

  真に意味ある問いは実践するところから
  生じる疑問のみである。



 5、自分可愛く、自分しか見えておらず、
   自身の事例に極端に引き寄せて問うがゆえに、

   回答者が回答を普遍化させられない質問



 →回答者は質問者のみを相手にしているわけでは
  ないことを知るべし。

  質問者は自分しか見ていなくても、

  回答者は参加者全員、さらには、その記録が
  また別の人にも拡散されることが分かっているならば、

  未だ見ぬ視聴者の思いまでをも
  受け止めながら回答している。


  だから具体的な質問を受けても必ず、

  すべての聴き手に適用できるレベルまで、
  一階層、ときに二・三階層、抽象度を上げて、

  普遍化・一般化できる教訓を含む回答で
  返そうとしている。

  (まともな回答者なら、
   きっと強く意識しているはず)


  そのレベルの回答をリアルタイム性を要求される
  緊張感溢れる舞台の上で、

  自身の知的限界に挑戦するつもりで
  行っていることを知るべし。


  にもかかわらず、そのような背景、文脈を
  汲み取ることなく、

  あまりにも自分本位で抽象化のしようもない
  問いを行うのは、

  参加者全員の損失につながるから現に慎むべし。


  公の場においては、自身とともに、参加者全員に
  価値がもたらされる回答を引き出そうという、

  知的努力が質問者の側においても
  行われるべきではないか。


  言葉を換えると、他の聴衆が存在することを忘れ、
  あるいは最初から気にもかけず、

  ひたすら自分の聞きたいことだけを聞いている、

  そんな問いは1対1のコンサルなら
  許されることでも、

  参加費を払い、時間を使って参加している
  大勢の人のいる場では許されぬこと。


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 念のため、お伝えしておくと、

 くれぐれも質問を下さった方々を
 非難しようと思って書いたわけではありません。



■そうではなく、

 生きている限り、私たちは、頻繁に
 質問をする立場に立つことがあると思うので、

 (講演やセミナーといった場やもとより、
  全ての人間関係において)

 その際、上に記したようなことを理解して
 質問する(コミュニケーションを図る)のか、


 あるいは、

 出たとこ勝負の思いつきで、
 成り行きに任せるのか、

 では、コミュニケーションの結果に
 とてつもない差が出るだろう、

 と危惧されるので、
 あえて心を鬼にして!

 気を悪くされる方がいらっしゃるのは
 百も千も承知した上で、お伝えした次第。


 でも、本当に大切なことだと思うのです。



■なーんて、偉そうなことを書きましたが、

 以上、私(鮒谷)が質問者の立場になることも、
 もちろんあるわけで自戒を込めて、

 備忘として残しておこうかと思い、
 記しました。


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■セミナー等での質問においては、    自分のことのみならず、    回答者のこと、さらにはその回答を聞く    であろう、他の参加者まで意識して、    問いを投げかけるべきだろう。   ■質問の質はコミュニケーションの質に    直結するから    「質問力を高める努力」    はそのままコミュニケーション能力を    高める努力に直結するのである。

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