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5148号 【 総花的経営ならぬ、総花的キャリア構築にも未来なし 】


■自分が自分らしさを保ちながら、
 ご機嫌に生きるためには

 「総花的」

 という言葉を捨てなければならないと
 考えています。


 よく「総花的経営」という言葉が
 否定的な文脈で語られますが、

 キャリア構築においても同じように捉えて
 良いかと思います。



■キャリア構築における文脈での

 「総花的」

 の意味は、主として限られた時間資源を
 あれやこれやに配分し、

 広く、薄く、いろんなことを知ろう、
 身につけよう、

 という姿勢、と理解頂ければ良いかと思います。



■こうした習慣は、

 「なんでも無難にそつなくこなせる、
  でも突き抜けた何ががあるわけではない」

 そんな、よく言えば

 「バランスの取れた」

 存在に、あなたを導いてくれることでしょう。



■けれどもそれは、悪くいえば

 「器用貧乏」

 もっと悪く言えば

 「何でも屋さんの、便利屋さん」

 であり、


 【(こと、仕事上においては)
  替えがいくらでもきく存在】

 に自らを堕さしめる、
 そんな(悪)習慣といっても良いかもしれません。



■本屋さんに行くと、
 あるいはネットメディアなどを見ていると、

 見聞きするもの、すべてを学習したい、
 身につけたいという誘惑に駆られます。


 特に勉強熱心で真面目な人であればあるほどに。
 夜遅くのコーヒーチェーンのお店などで、

 (他の人が会食を楽しんだりしている中で)

 今日はこのお勉強を、
 明日はこのお勉強を、、、

 とキリなく、終わりの見えない学習を続けて
 しまったりするものです。



■でも、本来、

 「勉強は成果を出すためのもの」

 なわけですから、
 それこそ、そうした姿勢で

 「あれや、これやを
  総花的に取り組んでも、

  しかも資源の分散投入になるので、
  いずれも大した武器にならない」

 こととなるでしょう。



■結果として

 「投じた資源から生まれる期待値と、
  実際に、その投資からの報い(リターン)」

 との間には大きな乖離が発生し、

 「報われない苦しみ」

 を甘受せざるを得なくなる、

 そんな人もなきにしもあらずなのでは
 ないか、と思われます。



■真に生産性の高い人は、
 我慢して努力して

 「総花的な取り組みを行う」

 といったことはしないもの。


 「好きこそものの上手なれ」

 という言葉がありますが、人間、

 「あれも、これも、それも、どれも、
  全部好き!みたいな総花的嗜好」

 になれるはずがないのだし、


 人間は、本質的に

 「これは好き(そのような対象は少数)、
  でもこれは嫌い(むしろ、そんな対象がほとんど)」

 という生き物なのではないでしょうか。



■こうした性質をまるごと認めてしまい、

 「嫌いなものは嫌い」
 「できないことはできない(から、やらない」)

 と決めてしまったほうが、
 遥かに精神衛生上も良さそうです。


 「総花的思考や行動」を捨てて、捨てて、
 捨て抜いた、その先に

 「ブチ抜けた能力」

 が開花することになるし、
 そこまでいけば、

 他の優秀な人たちとの経済的な交換、
 もしくは非経済的な交換ができるようになる、

 そこまで歩を進める必要があるのではないか、
 と思うのです。



■人間誰しも可処分時間に限りがあり、
 それを

 「元手」

 と捉えるならば、
 元手を満遍なく張っていても、

 それはあたかもルーレットで
 何十個もの数字に少額づつ張っているようなもの。


 大負けしないかもしれないけれども、
 絶対に大勝ちすることはできないでしょう。

 (仮に大勝ちできるとしても
  膨大な時間がかかるし、
  人生、そこまで長くはありません)



■では、個人のキャリア戦略として
 どのように考えるべきかといえば、

 そこに資源を叩き込めば、

 一定の価値をもたらしてくれることが
 約束されている、

 あるいは少なく見積もっても、
 その確度が極めて高く(これによってリスクが限定される)、

 さらにはその能力にレバレッジをかければ
 上方向に向かって伸びしろが大いにある、

 そんな能力を見つけて、
 集中的に磨きをかけるべきだろうと考えます。



■だから私(鮒谷)は

 「自らの時間の投資対象」

 を

 「ごくごくわずかの、限定された能力」

 にのみ、重点的に張っているのです。


 それはもちろん、

 今、あるいは近い未来のためではなく、
 もっと先の未来において、

 「大化けするに違いない」

 と思っている能力に対しての投資です。



■この仮説が当たるかどうかは、
 誰も分かりませんが、

 ただし、

 「仮説を立てて、特定能力に集中投資」

 という考え方は、およそ間違ってはいない、
 と思っています。



■いくら

 「好きを仕事に」

 といってみたところで、
 そりゃそうかもしれませんが、

 「恒産あって恒心あり」

 という言葉がある通り、
 経済的に回らなければ、

 そして自らの生活が破綻をきたし、
 破産を余儀なくされたとするならば、

 そんな言葉は戯言に過ぎません。



■だからこそ

 「好きで経済的にも成り立つこと」

 をギリギリと絞って一つに決め、
 キリのように一点集中して突破口を開き、

 そこで経済的価値が生み出すことを
 優先すべきでしょう。



■綺麗事とか理想論ではメシは食えません。

 と言って、綺麗事とか理想論を捨てましょうと
 言っているわけでもありません。


 順番が大事ですよね、といっているだけの話。

 急がば廻れ、急いては事を仕損じる、ですから、
 まずは経済的な自立を果たしましょう。



■そのためには自分の強みを理解し、

 その強みが確度高く
 市場価値に転換できる場所を狙う、

 それがスケールする(拡張される)余地のある
 能力であるほど、未来、楽になっていく。


 そこから生まれる余剰から蓄積されていく
 原資(時間や金銭)を用いて、徐々に

 「好き」

 なことにシフトしていけば、無理なく無難に

 「我慢、辛抱」

 の生活から離脱できるのではないかと
 思っているのです。


 、、、などと偉そうに語っている私(鮒谷)自身、
 まだまだ我慢と辛抱の日々なわけですが(泣)




 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■総花的経営という言葉があるが、    キャリア構築においても総花的発想では    未来はないのではないか。   ■器用貧乏な、使い勝手の良い    オールマイティー型の存在は、    便利ではあるけれども、卓越も、超越も    しておらず、    結果として代替可能な存在から    抜け出せない。   ■ここぞと決めて資源(主として時間資源)    を一点集中投資を行うから、    その能力がぶち抜け、開花し、評価され、    経済的にも非経済的にも報われる。    そこから先は、たとえ「総花的」でも、    どこからも誰からも文句は言われない。   ■最初から「総花的」であろうとすれば    開花する前に疲れ果て、枯れ果ててしまう    のが関の山、といったら言い過ぎか。

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