毎日20万人が読んでいるビジネスコラム 平成進化論

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5061号 【5年10年、誤差のうち】時間軸を無視したオタク化推進、という世界観


■昔から同年代の人(の中でも、特に組織にいる人)と
 話をしていると、

 【うまく言葉にできない違和感】

 を感じていたものでした。


 これは私自身が組織人(サラリーマン)だったときから
 そうだったのですが。



■最近になって、ようやく違和感の原因が
 分かるようになりました。


 私(鮒谷)は

 【「少なくとも」40代くらいまでは、

  (積極的な意味で)
  ブラブラしててもいいんじゃないの】

 という風に思っていたのに対して、


 同年代の友人知人は

 【30代後半から40代くらいまでが勝負で、
  そこでコケると人生まるごとコケてしまう】

 という短い時間軸で生きているように
 思われるところに、

 【違和感の根源】

 があったように思われるのです。



■このバックナンバー


 <4992号 一見、非合理にも見える継続の力こそが、
      圧倒的な合理性の世界に連れ出してくれる>


 にも書いた通り、私(鮒谷)は昔から、

 【5年、10年は誤差の範疇】

 と言い続けてきましたし、

 むしろ、何事かを成し遂げるためには
 回り道こそが必要不可欠である、

 と考えているのです。



■これに関連して、その昔、
 アートディレクター、水野学さんの

 『アウトプットのスイッチ』

 という本の巻末に紹介されていた、
 生物学者の福岡伸一さんの対談を読み、


 あまりに感銘を受けたため、

 【結果からみると「そう見えるだけ」】

 というタイトルを付けて

 「時々刻々の記」

 に記録を残していたものがあるので、
 以下にご紹介いたします。



■本当に素晴らしい文章なので、
 ぜひ熟読して下さい。


 (ここから)
 --------------------------------


 自然のデザインって非常に精妙に
 できているんですよね。

 ぱっと見ると、非常に合理的に設計されている。

 だからついつい、その機能はある目的のために
 最適化されているというふうに見えるわけです。


 あたかもその機能を実現するために、
 あるデザイナーが最適解を求めたというふうな、
 設計的な思想でものを見るようになるわけです。


 確かに生物は、ずっとそう解釈されてきたんだけれど、
 実はそういうふうにはつくられていないのです。

 ある目的のために機能が準備されていたんじゃなくて、
 まずはいろんな機能が手当たり次第、
 ごちゃごちゃ作り出されたんですよね。


 急場しのぎその時々で機能を組み合わせて使ってみて、
 たまたま便利だったものが生き残って、現在に至った。

 その時間がとてつもなく長いために、
 試行錯誤の期間に失われてしまったものが
 あまりにも多いのです。


 結果だけ見ると、非常に合理的に、合目的的に
 デザインされていたように見えますが、
 それは今の時点から過去を振り返って、点と点を
 つないでいるからそう見えるだけです。


 生物とは決して、ある目的のために機能が
 最適化されて進化してきたわけではありません。

 だから、自然界のデザインは設計されたものじゃなくて、
 発生してきたものだというふうに捉えないと
 その特性を見失ってしまうんです。


 だけどついつい「最初から設計されているものだ」
 というふうに、鳥瞰的な視点から捉えたいという
 人間の思いがあるわけです。

 それは仕方がないことなのですが、
 その視点に固執しすぎると、つまらないことになります。


 生命が持っているある種の動的なものとか、
 柔らかさとか、可変性とか、

 非常に危ういバランスの上に立っているものだ
 といった捉え方が見失われて、

 機械やプログラムの設計みたいに
 「最適、効率化、合理性」みたいなもので
 デザインを考えすぎてしまいます。

 それは、真実を見ない見方になって
 しまうんじゃないかと思うんですよね。


 --------------------------------
 (ここまで)


 ここでのポイントは(個人的には)


 【長い時間がかかってもいいので、
  主体的に、積極的に、寄り道、回り道をすると、

  結果として、時間の経過を味方につけて
  高いレベルで整合性が取れ、合理性が生まれてくる】


 ということではないかと思います。



■上述の通り、本日は、昼から夜にかけて、

 早稲田大学商学学術院教授の
 井上達彦先生をお招きし


 【「模倣の経営学」から読み解く
   イノベーション思考法セミナー】


 というタイトルでお話を頂いていたのですが、

 上にご紹介した内容と、
 ある部分において通底するお話を頂いた、

 そんな風にも感じた次第です。

 (勝手な解釈かもしれませんが汗)



■井上先生のお話の後、

 そのお話を受けて、
 せっかくの機会ですので私(鮒谷)も、

 1時間ほどの時間を頂いて

 【模倣に次ぐ模倣を重ねて、
  今のメルマガの形式、体裁に至った】

 という話をして、


 さらには、

 【どこから、何を、どんな風に模倣したか、の
  超・具体的な話(タネ明かし)】

 をいたしました。



■お聴きくださった方はお分かりの通り、

 メルマガを進化させてきたプロセスも、
 上にご紹介した文章と同様の軌跡を辿ってきました。


 特に今日のセミナーにご参加下さった方は、

 私(鮒谷)のお伝えした話を思い出しながら
 上の文章を一部改変した、以下の文をお読みになると、

 ご納得頂けるかと思います。


 (ここから)
 --------------------------------


 ▼今のメルマガは一見、合理的に
  設計されているように見える


 ▼ビジネス上、上手に回るように
  最適化されているように見える


 ▼あたかも初めから設計的な思想で
  メルマガの企画を作り、実現したように見える


 ▼本当は、手当たり次第、いろんなことを
  ごちゃごちゃとやってきた


 ▼その時々で思いついたことを実践してきて、
  たまたま効果的ったものが生き残り、現在に至った


 ▼その時間がとてつもなく長いために、試行錯誤の
  期間に消えていった取り組みも非常に多い


 ▼今のメルマガだけ見ると、非常に合理的に、合目的的に
  デザインされていたように見えて、

  それは今の時点から過去を振り返って、点と点を
  つないでいるからそう見えるだけ


 ▼『平成進化論』は設計されたものじゃなくて、
  発生してきたものだというふうに捉えないと
  その特性を見失ってしまう


 ▼だけどついつい「最初から設計されているものだ」
  というふうに、鳥瞰的な視点から捉えたいという
  読者さんの思いがあるわけです。


 ▼『平成進化論』が持っているある種の動的なものとか、
  柔らかさとか、可変性とか、

  非常に危ういバランスの上に立っているものだ
  といった捉え方が見失われて、

  機械やプログラムの設計みたいに
  「最適、効率化、合理性」みたいなもので
  デザインを考えすぎてしまうとするならば、

  それは、真実を見ない見方である


 --------------------------------
 (ここまで)



■人生100年時代においては、

 【永続的、継続的に進化し続けないと
  時代に置いて行かれてしまう】

 ことになるのだから、


 どうせなら、好きなことをして

 (私であれば、メルマガを通した情報発信や
  人との交流等)

 次から次へと進化していく、

 そんな方法論(お作法)を身につける
 必要があるのではないでしょうか。



■そのためには、

 【設計よりも進化の思想】

 を持ち、

 【人生を超長期の時間軸】

 で考え、


 さらには、

 【寄り道、回り道を行い
 (=普段、行かない所に行き、やらないことをやり、
   会わない人に会い、読まない本を読み)】

 合わせて

 【模倣からイノベーションを生み出す
  お作法を知り、実践する】

 ことによって、

 楽しく幸せな100年人生を
 過ごせるようになるのではないか、

 と本日の井上先生のお話を伺い、
 考えた次第です。



■こうした

 「逓増キャリア」

 とでもいうべきキャリア、ひいては人生を
 歩むためには、

 自らのパラダイムを大転換させて、


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 【「少なくとも」40代くらいまでは
  ブラブラしててもいいんじゃないの】

 【5年、10年は誤差の範疇】

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 という認識を持って生きてみてもいいのでは
 ないでしょうか。

 (責任は取りませんし、取れませんが)



■少なくとも私(鮒谷)は、

 この15年ほどの間、
 そんなパラダイムを持って、

 常識的な人から見れば、
 超テキトーに見える生き方をしてきました。

 以下、その例。

 すべて、その場での思いつきの、
 ノリと勢いでやってきたことです。


 (ここから)
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 ▼思いつきで会社をいくつも立ち上げました
  (そして、いくつもの会社を閉じました)


 ▼そのうちの一つは某上場企業に売却しました


 ▼たくさんの会社(25社ほど)に出資しました
  (トータルすると、膨大な損失を出しました)


 ▼いろんな人にカネを貸しました
  (結構、返ってきませんでした 怒)


 ▼いろんな人から持ちかけられた話に乗りました
  (この世には想像以上に多くの詐欺師や魑魅魍魎、
   輩(やから)が存在することを身体で理解しました)


 ▼世界各国を訪れ、滞在しました
  (毎月1回、一週間、を目標に、
   数年間、そんな生活を続けました)


 ▼毎年、夏冬、一ヶ月の休暇を取ったらどうなるかと
  思い、試しました(3年ほどで飽きましたw)


 ▼無数の勉強会、セミナー、講演、研修に通いました

  金額でいえば、500万、300万、180万×2、120万×5、
  あとは80万、60万、50万、30万クラスになると
  もはや数えきれません。

  10数万とか数万円は無数。
  いずれも即断即決。

  どんな勉強会やセミナーに参加してきたかについても、
  特に最初の5~7年年ほどは全て開示してきましたので、
  嘘偽り、一切ありません。


 ▼本は正確に数えたわけではありませんが、
  年間1000冊くらい買ってます

  蔵書は4箇所に分けて置いてます
  もちろん全部を読めるはずもありませんが、
  それでいいのです。

  タイトルや目次、はじめに、あとがきを
  パラパラ眺めるだけで、思考が促進されるものだから。


 ▼ビジネス書の比率はそこまで高くありません

  小説、エッセイ、ノンフィクション、自伝、評伝、
  画集、写真集、詩や俳句が好き


 ▼最盛期は年間に600回以上、会食してました

  これもメルマガ執筆以来、最初の7,8年は、
  書ける範囲の会食についてほぼすべて書いてきたので
  古くからの読者さんは御存知の通り。


 ▼大学の講師をしていた時期もありました


 ▼あるときは思い立って、まるまる一年間を潰して、
  教育思想、教育哲学を学ぼうと、
  東大の大学院の受験勉強をしました
  (試験に受かって、面接で落ちましたw)


 ▼ノリと勢いで、まるまる2年ほどの間、
  ヨットに集中して取り組みました
  (全日本選手権に出ました。最下位でしたw)


 ▼いろんなイベントその他に誘われたら、
  原則として「ハイか、イエスか、喜んで」を合言葉に
  カネと時間の許す限り、すべてに足を運んできました


 ※他にもいろいろありますが、面倒になってきたので
  これくらいで。


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 つまり、自分の人生とか経営とかビジネスとかに、

 短期的に見て役に立たない(=ムダ)と
 思われることも、

 むしろ積極的にたくさんやってきました。



■そんな風にして、

 「ハイか、イエスか、喜んで」

 で試みたことは、

 控えめに言っても、10のうち9は、
 人生において、ビジネスにおいて、

 ほとんど何のプラスの痕跡も残しませんでした。



■でも、それでいいのです。

 大なり小なり、人生にプラスの痕跡を残す
 経験や学びが、

 たとえ10に1つしかなかったとしても、
 それが長期、超長期的に見て、

 30倍のリターンを
 もたらしてくれたとするならば、

 トータルで3倍のリターンとなるのだから
 御の字です。

 こうした発想で、大量の行動をしていけば、
 もっと大きなリターンも得られることでしょう。

 (VCと同じ発想です。

  出資先全部がIPOやバイアウト、といった形で
  リターンをもたらしてくれなくていいのです。

  トータルで勝てばいいのです)



■大長寿時代となり、

 定年退職後も、元気な状態で十数年、
 ないし数十年、生きることが一般的となるのだから、


 短期的視点での利害打算を捨ててかかることで、
 長い目で見たときに大きな報いが得られる、

 そんな世界観で生きるように、
 そろそろシフトしてみてもいいんじゃないでしょうか。


 そういえば福岡伸一さんは別のところ

 (その昔、日経新聞の「領空侵犯」という
  タイトルで連載されていたインタビュー記事)

 では、以下のようなことを言われていました。



■この記事も本当に、本当に、
  素晴らしいので、ぜひ熟読を。


 (ここから)
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  効率を追求する機運が高まっていますが、
  その対極にあるオタクを今こそ評価すべきです。

  (中略)

  短期的成果が求められるのも仕方ありませんが、
  真の創造性がわかるには時間がかかります。

  (中略)

  効率主義のもとに、1ヵ月、半年、1年と
  分節化した時間の中で価値をはかるのは、
  やめたほうがいい。

  (中略)

  ロングレンジの評価軸を持つべきです。

  (中略)

  すぐに役立つ人材だけを囲い込もうとするのは一種の
  効率化ですが、

  効率を無視したところで
  オタク社員を育てることも必要です。


  オタク社員が20年、30年後に爆発的な成果を上げれば、
  自社だけでなく業界全体、

  ひいては社会に貢献することになるかもしれません。

  自社の利益や効率化といった狭い視野で考えず、
  社会全体でオタクを許容すればいいのです。


 ------------------------------------------------------------
 (ここまで)


 私(鮒谷)も、ここに書かれているように

 【自らのオタク化をますます推進】

 していくつもり。



■今日のセミナーに参加くださった方は、

 ここまで記したことに一定の理解を下さるものと
 信じておりますが、


 ぜひ、

 【長期的視点 → 無用の用(寄り道)
   → 模倣 → イノベーション】

 このあたりの言葉をキーワードに、

 自分の人生、キャリア、あるいは経営を
 捉え直してみられてはいかがでしょう。



■本日のメルマガは、

 井上先生のセミナーを拝聴し、触発され、
 さらには遠山さんからの感想を読み、

 考えたことの一部を紹介させて頂きました。


 ※井上先生のセミナー音源は、また改めて
  ご案内させて頂けることとなるかと思います。

  編集時に大きな問題が見つからない限り、
  10日から2週間後をメドに、ご案内する予定ですので、

  ぜひご期待下さいませ。



■現在、当社にてご案内中の音源は、
 以下からお求め頂けます。


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 <先週の売れ筋音源 BEST5はこちら
           ※7月9~7月16日・本数ベース>


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 【3】鮒谷周史の「圧巻!目標設定&目標達成」放談会
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   https://shinkaron.buyshop.jp/items/5162715

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    お寄せいただいた370ページにおよぶご感想紹介>
   http://ssdlfiles.s3.amazonaws.com/170412_testimonials_mokuhyou.pdf


 【4】鮒谷周史の、圧巻!
   「極小リスク、ミドルリターン起業」放談会音源
    https://shinkaron.buyshop.jp/items/4931004

   <当音源をお聴きくださった方から
    お寄せいただいた80ページに及ぶご感想紹介>
   http://ssdlfiles.s3.amazonaws.com/170621_testimonials_kigyou.pdf


 【5】ブックライター上阪徹さん音源<聞く力&書く力編>
   https://shinkaron.buyshop.jp/items/5362691

   <当音源をお聴きくださった方から
    お寄せいただいた203ページに及ぶご感想紹介>
   http://ssdlfiles.s3.amazonaws.com/170704_testimonials_uesaka.pdf


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  ▼音源ダウンロード等でのトラブル、その他、
   ご不明な点については、どうぞお気軽に

   http://www.2nd-stage.jp/contact/

   あて、お問い合わせ頂ければと思います。

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 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■人生100年時代を、機嫌よく生きていく    ためには    【時間軸を無視したオタク化推進】    という世界観で生きていくこともありでは    ないか。   ■短期視点で目先の改善、よりも、    寄り道、道草、なんでもあり。    それらを貪欲に    【一定のお作法     (=模倣から始まるイノベーション)】    に基づき、吸収しながら、    自らを永続的、継続的に作り変える。   ■こうした考え方こそが、    これからの人生、経営、キャリア構築に    必要とされているのではないか。

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