毎日20万人が読んでいるビジネスコラム 平成進化論

日本最大級・毎日20万人が読んでいるビジネスメルマガ
「平成進化論」のバックナンバーをご紹介しています。

メールマガジン「見本」はこちら

4740号 「より大きな物語」に導かれていく喜び


■人はみな、

 「自分の物語」

 を生きているわけですが、


 ともすると、

 自分が価値を認めている物語
 (=自己の信念)のみが正しい、絶対、

 という思い込みに囚われることが
 あるものです。



■自分が正しく、他者は誤り、

 自分は賢く、他者は愚か、

 自分が善で、他者は悪、

 自分は物知り、他者は無知、

 などなど。



■こうした独りよがりに陥らないためにも、

 「自分と異なる物語を生きている人
  (=自分と異なる世界を生きている人)」

 との交流を積極的に図り、
 自らの相対化を心がけるべきでしょう。


 そんな取り組みの繰り返しが自己の文脈を
 拡大し、

 「より大きな物語」

 を紡ぐ、あるいは導かれていくことに
 つながっていくのです。



■こうした世界の拡張感覚は、そのまま

 「生きている実感」

 「成長、成熟の喜び」

 につながります。


 私(鮒谷)など、自分が

 「間違っていたなあ、愚かだなあ、
  バカだなあ、無知だなあ」

 と知らされ、同時に、

 「こんな世界の捉え方があったのか」

 と気付かされるのは、
 いつも他者との交流を通してでありました。



■逆に言うと、

 他の人との交流を遮断しているうちは、
 自分の殻の外に出ることはできない、

 そんな風に思います。


 そこから一歩出て、


 「そんな考え方もあったんだ」

 「その発想はなかった」

 「そんな生き方もあったのか」


 と思わせてくれる機会は、つねに

 「自分以外の物語」

 を生きている人から、もたらされました。



■それは、なにも

 「直接の出会い」

 からのみならず、

 「書物を通しても出会えるもの」

 であるようです。



■たとえば私(鮒谷)であれば、


 経済学者の青木昌彦さんの


 <人生越境ゲーム>


 を読んでみては、

 「活動する世界を一ヶ所に決める必要はなく、

  どんどん乗り換えて、
  自分の世界を拡げていっていいのだ」

 と自らに許しを与える契機を与えられたし、


 <職業=田原俊彦>


 を読んでみては、

 「自分の名前を職業にしていいんだ」

 という発想の斬新さに心打たれたし、


 <関ヶ原>


 を読んでみては、

 「義に生きる生き方は格好いい、
  こんな生き方をしてみたいものだ」

 と感銘を受けたし、


 <我れの名はシイラカンス 三億年を生きるものなり>


 や


 <さくら道─太平洋と日本海を桜で結ぼう>


 を読んでみては、

 「己の人生を貫くことの尊さ」

 に震える感動を覚え、
 自分がそのような対象を持っているか、

 と長らく自問自答の機会を与えてもらう
 きっかけとなったし、


 <ファーブル昆虫記>


 を読んでみては、

 「それまで気にしたこともなかった、
  全く別の世界を見ている人がいた」

 ということに驚きを感じたし、


 <外交>


 を読んでみては、

 「綺麗事では済まされない、
  力こそが正義、の国際政治の舞台裏」

 に触れて緊張感を覚え、それとともに、

 「好む好まざるに関わらず、私たちの生や生活は
  世界の政治状況に委ねられている恐怖」

 のようなものも感じたし、


 <苦海浄土>


 を読んでみては

 「自分が、あるいは身内が、このような
  目に遭ったなら、どのように振舞っていただろう」

 と思いを致す機会にもなったし、


 <桶川ストーカー殺人事件─遺言─>


 やら、

 <消された一家─北九州・連続監禁殺人事件>


 やらを読んでみては、

 「人生、現実にこのようなことも
  起こりうるのだ」

 と知らされ、戦慄を覚えたものだし、


 <駕篭に乗る人担ぐ人─自民党裏面史に学ぶ>


 を読み、さらに


 <田中角栄全記録─密着2年半、2万カットからの報告>


 を読んで(眺めて)みては、

 「出世街道を歩むべし、権力闘争望むところ」

 と高揚感を感じたこともあれば、


 <菜根譚>


 やら


 <漢詩をよむ 陶淵明詩選>


 を読んでは、

 「中庸の精神でいいのだ」

 と癒やされたような気持ちになったり、

 「世俗から距離を置く、開放感」

 を感じてみたり、


 <茨木のり子詩集>


 を読んでみては、

 「感受性豊かな人は、日々の小さなことに
  喜びを覚え、幸せを感じられる特権を持つ人」

 であると理解し、
 そのような人間になりたい、

 とも思ったし、


 <深呼吸の必要>


 を読んでみては、

 「不可逆的な人生の流れ」

 に寂しさを覚え、

 今の一瞬一瞬を大切に生きることを誓う
 きっかけが与えられたし、


 などなど、

 これまで触れてきた無数の本によって
 文脈を拡大させてもらい、

 小さな物語から、より大きな物語へと
 舞台を移し替えていく機会を与えられ続けたきた、

 という風に思われます。



■「私という人間は、今まで読んだ本に
 編集されてでき上がっているのかもしれない」

 とは、

 資生堂名誉会長、
 福原義春氏の言葉ですが、


 確かに、自分の思いもよらなかった世界に
 生きている人の存在を知り、

 「自分のあり方、有り様」

 について思いを致す(=編集される)機会は、

 出会いによって、読書によってのみ、
 手に入れることができる、

 と思われます。



■身体を物理的に移動させる旅行も
 素晴らしいものですが、

 と同時に、

 いながらにして新しい世界を見る機会を
 与えてくれる、

 人との出会い、書籍との縁も、
 大切にしたいもの。


 プルーストの、

 「本当の旅の発見は、

  新しい風景をみることではなく、
  新しい目をもつことにある」

 という言葉も、

 こうした喜びが内包されている
 言葉なのかもしれない、

 なんてことも思ったり。


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■自分の認識が書き換わるのは、    他者の認識と自己の認識が    触れ合ったときのみである。   ■自分の世界に閉じこもっているだけでは、    無意識のうちに    「狭量、かつ、排他的な存在」    になっていくのではないか。   ■自分以外の考えに積極的に触れることで    編集がなされ、文脈が広がり、    自らの成長、成熟が助けられるものなの    ではなかろうか。

カテゴリ:



※現在、20万1602名が購読中。