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4477号 親孝行の裏にある「哀しみが内在された幸福感」


■いつもメルマガで書いてきましたが、
 もう何年にもわたって、

 「月に1回の両親との会食」

 を欠かさず行っています。


 月に一度、大阪に帰るたびに、

 和食中心で、気に入った料亭やレストランを
 予約し、両親と食事に出かけるのです。


 合わせて、時折、
 一緒に旅行にも出かけます。

 昨年8月には2週間ほど、
 クルーズツアーにも行きました。

 これだけ長期に渡る両親との旅は、
 私が中学生のときの家族旅行以来。



■加えて、

 タクシーに乗ったり、
 事務所から家に歩いて帰るときなど、

 ちょっとした空き時間を見つけては、
 2、3日に一度程度、

 こまめに電話を入れています。


 こうして、

 ここ数日の近況を聞き、
 元気でやっている様子を聞いては、

 日々の幸福感を味わっています。


 (時折、というか、しばしば、
  母親の長電話に閉口させられるわけですが、

  昔のようには面倒に思わなくなりました 笑)



■不思議なもので、

 おそらく、ずっと一緒にいると
 (たとえば、一緒に住んでいたり)、

 それが日常となり、
 喜ぶ心も出てこなくなるでしょうし、


 それどころか、
 きっと喧嘩にもなるだろうから、

 これくらいが程よい距離感なのかもしれません。



■こうした形で両親の存在を意識するのは、

 日常生活の中で、
 最も幸せを感じる時間です。


 食事をしながらの会話では、

 それぞれが過去の出来事を顧みたり、


 実はあの出来事には、
 こんなウラがあったといった、

 聞いたこともなかった
 事件の真相が明らかとなったり、


 三人(父と母と私)の記憶がバラバラで、
 いかに人間の物覚えがいい加減であるか、

 を知らされたりすることもあります。



■こうした日々を過ごし、

 今、出来る限りのことを行なうことによって
 両親が喜び、

 その喜ぶ姿を見ては、
 ますます私も嬉しくなるものです。


 だから、もっと、
 親が喜ぶことをしたいと思い、

 旅行に誘ったり、親が喜びそうな
 プレゼントを送ったり、渡したり、

 何よりも私が元気でやっている姿を
 見せようとしますし、


 実際にそうしたことを通して
 喜んでくれていることが感じられると、

 またまた私も嬉しくなる。


 こうしたサイクルが回り始めると
 幸福感がひたすら増幅、増殖していきます。



■こうして自分の心が満たされると、
 周りの人に対する姿勢にもゆとりが出てきます。

 困っている人を目にすると、
 助けようという気持ちにもなるものです。


 その心持ちが、

 「情けは人のためならず」

 で、

 より一層の豊かな気持ちを生み出し、
 自分にも返ってくるわけです。



■陳腐な言い回しかもしれませんが、

 親孝行に端を発する、
 上に記したようなサイクルは、

 あたかも、

 「幸せの永久増幅機関」

 と名づけたいくらい、

 うまく回り始めると、
 心に安定と平穏をもたらしてくれるもの。



■しかし、哀しいかな、

 「永久増幅機関」

 とは書きましたが、現実は残酷で、

 本当のところをいうと、決して

 「永久」

 ではありえません。



■いうまでもなく、この幸福感は、

 父なのか、母なのか、あるいは私なのか、
 誰が一番先かは分かりませんが、


 いつの日か、一人づつ、順番に、
 会食の場から欠けてしまう、

 そんな日が必ず来るという、

 「哀しみを内在させた幸福感」

 なのです。



■だから、

 今、両親がいくら元気だからといっても
 毎回、

 「これが最後の会話になるかもしれない」

 という思いで接するわけですし、


 父や母と一緒にいるときには、

 一瞬一瞬、気を入れて話を聞き、
 そして、話をしようと心がけています。



■10代、20代の頃は永遠に一緒にいられる
 と思っていましたが、

 (だから、面倒だとか、鬱陶しいとか
  思っていたわけですが)


 今は、きっと、みんな口には出さずとも、


 「ある種の緊張感を伴う幸福感」

 「次の瞬間には失われるかもしれない、
  恐怖感を伴った、喜びや楽しさ」


 を心の中に感じつつ、
 お互いがお互いに接しているのでしょう。



■考えてみれば、


 親との関係性のみならず、
 人生そのものが、

 たとえ今、
 いっときの幸せを感じていたとしても、

 その幸福感の中に同種の不安や哀しみが
 内包されているわけであり、


 そう考えると、
 以前のメルマガでも書いたことがありますが、

 「人生の本質は『哀』の一字に収まり、極まる」

 のではないかと思われます。



■だから決して、

 「手放しの幸福」

 などはありえず、


 それゆえ、今のこの一瞬を、大切に慈しみ、
 丁寧に、深く、味わいながら、

 生きてゆく必要があると思っているのです。



 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■両親との関係、ひいては人生との関係そのものに    「不安や哀しみ」    が内在されているもの。   ■だからこそ    「手放しの幸福」    はありえず、それゆえに一瞬一瞬を慈しみ、深く味わいながら    生きていく必要があるのではないか。

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