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4270号 哀を感じるがゆえに、愛が感じられるようになる


■昔から、


 人間の存在を一文字で表すとすれば、

 「哀」

 という字がそれに最もふさわしいのではないか、


 と思っています。



■ですから、このメルマガで、

 「売上を上げるには」

 とか、

 「成果をどうだ」

 と言っているのも、


 (正直に告白すれば)

 「たかが売上」

 「たかが成果」

 といった程度のものであり、
 それ以上でもなくそれ以下でもありません。


 おろそかにするわけではありませんが、

 実のところ、
 良くも悪くもその程度の位置づけにしか

 (少なくとも私の中では)

 置いてはいないのです。



■他者の内に秘められた「哀」を感受し、

 あるいは、

 自分の内に抱えている「哀」の感情を甘受し、
 忍べるようになるのが、

 「オトナの階段を昇る」

 ことなのかなと考えています。



■大きく話は変わりますが、

 小学生の頃、
 「ガラスのうさぎ」という本を読みました。


 【今日のお勧め本 ガラスのうさぎ】


 あまりに哀しく、あまりに衝撃的な

 「実際にあった話」

 に目を背けることができず、

 読めば辛く、苦しくなるのが分かっておりつつ、
 何度も繰り返し読んだことを覚えています。



■読まれたことのある方も多いと思います。

 (読まれたことのない方は、
  強く、一読されることをお勧めいたします)

 久しぶりに数年前、読み返しました。


 お読みになられた方はご存知のように、

 戦争によって当たり前の日常、
 そして愛する家族を奪われ、

 二度と再び、
 取り返しがつかなくなったという、

 とてつもない、そして想像もできない現実は、

 「哀」

 以外の文字で表すことはできません。


 その哀しみの象徴が、

 空襲によって焼け出された家の跡地で
 熱によって溶け、変わり果てた姿で見つかった、

 「ガラスのうさぎの置物」

 でありました。



■とても哀しい物語であり、

 切なく、やるせなく、怒りのぶつけようもない、
 著者の心情はいかばかりであったか、

 と思いを致さずにはおれません。


 と同時に、あるときから、

 私達も、本質的には同質の哀しみを抱えながら
 生きている、

 そんな風にも思われるようになりました。



■すなわち、たとえあなたや私が、今、

 どれほど健康な肉体や家族や友人、知人、仕事、能力、
 その他に恵まれているにせよ、

 それら一切が、
 そして何よりもこの生命までもが、

 いつかの瞬間に全て失われる日がくるのです。

 そんな危うさを内包しながら、

 何ごともないことを(自分でも気づかぬところで)
 願いつつ、毎日を生きているわけです。



■日々報じられる報道は、

 まさにそういった不安定な世界に私達が生まれ、
 そして生きていることの何よりの証左、

 と言えるかもしれません。


 この感覚が強まり、

 次の瞬間にはすべてが失われるかもしれない、

 という思いが深まるほどに、


 日々、目にする、あるいは耳にする、
 そして時々刻々流れ去っていく、

 何気ない日常や光景が、これ以上ないほどに
 愛おしいものとなるようになったのでしょう。


 言葉を換えると

 「哀を感じるがゆえに、
  愛が感じられるようになる」

 ように思われます。



■そんな心情を持ち、さらには文字に表すことができる
 特異な才能を持つ人が、

 「詩人」

 と呼ばれるのではないかと思ったりもいたします。

 私が詩の世界に惹かれる理由は、
 そこにあります。



■人生は

 「喜」でもなく、

 「怒」でもなく、

 「楽」でもなく、


 ただただ

 「哀」

 という文字がその本質として横たわっている、


 今、生きている世界をそんな前提で捉えたとき、

 世の中の捉え方(世界観)が変わり、
 行動する上での原理原則(処世訓)も変化してくる、

 最近は、そんなことを強く考えております。



 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■この世を一文字で表すと「哀」が最も的確なのではないか。   ■「哀」を感じるがゆえに、「愛」が感じられるようになる。   ■「哀」は決して「哀」のみで完結する心ではない。

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