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3506号 鮒谷の考える学習の王道とは


■このところ将棋関連の本を
 立て続けに読み込んでおりました。


 その中の一冊に羽生善治さんの


 【今日のお勧め本 大局観  自分と闘って負けない心】


 があったわけですが、

 2年ぶりくらいに再読したところ、
 前回読んだ時よりも思いのほか、

 「刺さり具合」

 が深かったのです。


 どうしてそうなったんだろう?と思い、
 以下に理由を考えてみました。



■おそらく、深く刺さった理由としては、

 (この10日ほどで将棋関連本を十数冊読んだ程度で
  無論、そんなに深く分かったわけではないですが)


 それでも将棋の奥深さや、
 棋界の厳しさや取り巻く環境等を理解できたから、

 なのでしょう。



 言葉を変えると、

 より深く、文脈を理解することによって、
 以前より感情移入しながら読めるようになったから、

 ということなのだと思われます。



■考えてみれば、このようなことは将棋の世界に
 限ったことではなく、日常的にあるように思えます。


 このようなこと、とはつまり、


 「素晴らしい情報がそこに提供されていても、

  一定の背景知識(文脈)を持たなければ
  せっかくの情報を受け止められない」


 という現象。



■ともすると人は、

 「勉強しなければならない」

 という強迫観念に追われるあまり、


 「この分野を少しかじっておこう」

 「その分野もちょっと勉強しておくか」

 「あの分野にも手を伸ばしておこう」


 など、

 「これも、それも、あれも」

 手を広げようとする余り、どの分野についても

 「少しかじっただけ」

 という虫食い学習状態に陥ることがあります。



■しかし、それでは到底、

 「(当該分野における最低限の)文脈を把握する」

 ところまでもいけませんから、


 「読んで読まず」

 「聞いて聞かず」

 「知って知らず」


 という中途半端な状態で理解している分野が
 量産されるだけなのではないでしょうか。



■そうならないよう、
 せっかく興味を持った分野が出来たのであれば、

 最低限、それについて一定程度語れるくらいの
 レベルまでは、集中的に学習したほうがいいのでは。


 そんな分野を一つ、また一つと増やしていくことが

 「学習の王道」

 ではないかと思われた次第なのです。



■そのようなジャンルを増やすことによって

 「分野をまたがる知識が有機的に結びつき始める」

 こととなります。


 その大前提は、各々の分野の文脈理解が
 一定水準をクリアしたときから、

 ということになりましょう。



■したがって、同じ学習をするのであれば、

 「虫食い的に、ちょろちょろと、いろんな分野を」

 よりも


 「当該分野をがっつり集中的に、あるレベルまで一気に」

 「このプロセスを何度も何度も繰り返す
  (そうして、ある程度わかった分野を増やしていく)」


 ほうがよいと思われます。



■もちろん


 「異なる分野の組み合わせがイノベーションのタネ」

 「異なる分野の組み合わせが豊かな表現力の源」


 となるわけだから、

 「狭く」だけでなく「広く」攻めることも重要。


 つまり「広げては、深く掘り」のバランスを
 意識することが大切なのでしょう。



 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■学習の王道は、ひとつの分野の文脈を最低限、理解できる    ようになるところまで、集中的に学習すること。   ■そこまで至らぬ、中途半端な虫食い学習は、    「読んで読まず、聞いて聞かず、知って知らず」の状態を    もたらすのではないか。   ■とはいえ、イノベーションのタネ、豊かな表現力の源は、    異なる分野の組み合わせから生まれる。   ■したがって学習においては「深めること」を前提としつつも、    「広げること」にも意識を払うというバランス感覚が    要求されるだろう。

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