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3129号 人生の広がり、豊饒性、楽しみの源は


■昨日は、

 「結果からみると『そう見える』だけ」

 と題して、


 国内外の広告賞を多数受賞され、

 NTTドコモ「iD」、「東京ミッドタウン」、
 熊本県のキャラクター「くまモン」他、

 数々のプロジェクトを手がける
 アートディレクター、水野学さんの新刊、


 【今日のお勧め本 アウトプットのスイッチ】


 に記されていた、

 水野さんと生物学者である福岡伸一さんとの
 対談を引用しつつ、感じたことを記しました。

 今日も続けます。



■福岡さんは、自然界の生き物について、


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 まずはいろんな機能が手当たり次第、
 ごちゃごちゃ作り出されたんですよね。

 急場しのぎその時々で機能を組み合わせて使ってみて、
 たまたま便利だったものが生き残って、現在に至った。


 その時間がとてつもなく長いために、
 試行錯誤の期間に失われてしまったものが
 あまりにも多いのです。

 結果だけ見ると、非常に合理的に、合目的的に
 デザインされていたように見えますが、

 それは今の時点から過去を振り返って、点と点を
 つないでいるからそう見えるだけです

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 といわれていますが、ビジネスにおいても
 まったく同じだと思います。

 さらにいえば「人生」においても。



■つまり、

 はじめに「設計ありき」ではなく、
 試行錯誤して無数に枝を伸ばし、

 その中で淘汰され、残ったものが
 今の姿となったのです。


 したがって、その姿だけを見ていると
 いかにも

 「設計図通りに、形が生まれた」

 ように見えるけれども実はそうではない、
 といわれているわけです。

 (設計された姿ではなく、
  進化してきた姿である、ということ)



■いつもこのメルマガでは、
 一見何の役に立つか分からないような

 「無用の用」

 をこそ、大切にいたしましょう、

 と述べてきましたが、
 (多分、30回くらいは書いてきたかと)


 ※先に出版した拙著にも書きました

 【今日のお勧め本 変われる人
          8000人のキーパーソンと会食してわかったこと】


 根っこのところではまったく同じことを
 述べてきたつもりです。



■「無用の用」の活動のつながりが、
 新たなものを創造し、

 そうやって広がっていった無数の材料の
 組み合わせの中から、

 ごくごくわずか、生き残るものが現れる、
 ということです。


 その過程が見えない人にとっては

 「設計図通りに、形が生まれた」

 と思うのも無理もないのかもしれませんが、
 実際には、そうではありません。



■福岡さんはさらに続けて、


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 何かを目指して、それに向かっていくと、
 それは結局チープなものにしかならないと
 思うんですよね。

 効率優先とか、最短解みたいに見えるけれども、
 それは本当の解ではない。


 「今からあの地点に行くためにどうしたらいいか」

 というとき、人間が持つ想像力って
 たいしたことないと思うんです。

 むしろ、いろいろあれこれやっているうちに、
 なんとなくいろんなことがつながってきたり、
 思いもよらなかったところに関係性が生まれて、
 だんだん、いろいろなことが出てくる。


 だいぶ時間が経ったある時点から逆に見ると、
 ああ、なるほどと、いろんなものがつながっていって、
 それは非常におもしろいものだというふうになる。

 だから、設計したんじゃなくて
 発生してきたものが本当の解なのですが、

 あとから見ると、あたかも
 設計されているように見えるものというのが、
 実はかっこいいと思うんですよね。

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 と言われています。



■ここで「チープ」という言葉が登場して
 いますが、言い得て妙、と感じました。


 効率優先、
 目に見える有用性のみを追求する、

 という世界観は、

 この世界の広がりや豊饒性を楽しむ権利を
 自ら放棄することに等しい、

 と思われます。

 それを「チープ」という言葉として表されたのでは、
 と考えてみたりもしたのですが。



■この世の中には、

 役に立つと思うことが役に立たず、
 役に立たないと思うことが役に立つ、

 ということがよくあります。


 私たちは所詮、

 この世界の万分の一ほども
 理解も認識もしていなければ、

 理解も認識も行うことはできません。


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 「今からあの地点に行くためにどうしたらいいか」

 というとき、人間が持つ想像力って
 たいしたことないと思うんです。

 -----------------------------------------------------------


 と語られているように。



■したがって、

 人生や仕事において、自分の思議の及ばない
 ことがあるのが普通、

 と思っておいた方が良いのでしょうし、
 だからこそ、


 「『一寸先は闇』的状況自体に
  歓びを見出せる」

 という心的資質こそが、

 今を楽しみ、かつ豊かな未来を
 展開させていくための必要要件ではないか、

 そんな風にすら思われるのです。


 【今日のお勧め本 アウトプットのスイッチ】


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!



 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■「設計のビジネス」、「設計の人生」はチープなものとなる。   ■生物学者の福岡伸一氏いわく、    「あとから見ると、あたかも設計されているように見える     ものというのが、実はかっこいい」   ■人生の広がり、豊饒性、楽しみは    「無用の用」「(設計ではなく)進化の思想」    「『一寸先は闇』的状況自体に歓びを見出せる心的資質」    から生まれてくるのではないだろうか。

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