毎日20万人が読んでいるビジネスコラム 平成進化論

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3128号 結果からみると「そう見える」だけ


■昨日は、


 国内外の広告賞を多数受賞され、

 NTTドコモ「iD」、「東京ミッドタウン」、
 熊本県のキャラクター「くまモン」他、

 数々のプロジェクトを手がける
 アートディレクター、水野学さんの新刊、


 【今日のお勧め本 アウトプットのスイッチ】


 を読みました。



■今日はこの本の最後の特別収録として出ていた、

 『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』

 などの著作で知られる生物学者、
 福岡伸一さんとの対談記録が

 水野さんの上手な引き出しもあり、
 面白かったのでご紹介しつつ、

 感じたことなどを記したいと思います。


 (実は福岡さんの本は面白く、考え方にも
  共感できるので拙著


 【今日のお勧め本 変われる人
          8000人のキーパーソンと会食してわかったこと】


 にも福岡さんの言葉を引用させて頂いています)



■少し長いのですが、
 以下に福岡さんの言葉を引用いたします。


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 自然のデザインって非常に精妙に
 できているんですよね。

 ぱっと見ると、非常に合理的に設計されている。

 だからついつい、その機能はある目的のために
 最適化されているというふうに見えるわけです。

 あたかもその機能を実現するために、
 あるデザイナーが最適解を求めたというふうな、
 設計的な思想でものを見るようになるわけです。


 確かに生物は、ずっとそう解釈されてきたんだけれど、
 実はそういうふうにはつくられていないのです。

 ある目的のために機能が準備されていたんじゃなくて、
 まずはいろんな機能が手当たり次第、
 ごちゃごちゃ作り出されたんですよね。


 急場しのぎその時々で機能を組み合わせて使ってみて、
 たまたま便利だったものが生き残って、現在に至った。

 その時間がとてつもなく長いために、
 試行錯誤の期間に失われてしまったものが
 あまりにも多いのです。

 結果だけ見ると、非常に合理的に、合目的的に
 デザインされていたように見えますが、
 それは今の時点から過去を振り返って、点と点を
 つないでいるからそう見えるだけです。


 生物とは決して、ある目的のために機能が
 最適化されて進化してきたわけではありません。

 だから、自然界のデザインは設計されたものじゃなくて、
 発生してきたものだというふうに捉えないと
 その特性を見失ってしまうんです。


 だけどついつい「最初から設計されているものだ」
 というふうに、鳥瞰的な視点から捉えたいという
 人間の思いがあるわけです。

 それは仕方がないことなのですが、
 その視点に固執しすぎると、つまらないことになります。


 生命が持っているある種の動的なものとか、
 柔らかさとか、可変性とか、
 非常に危ういバランスの上に立っているものだ
 といった捉え方が見失われて、

 機械やプログラムの設計みたいに
 「最適、効率化、合理性」みたいなもので
 デザインを考えすぎてしまいます。

 それは、真実を見ない見方になってしまうんじゃないか
 と思うんですよね。


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 面白い!なるほど!とおもいませんか。



■実は私がこのメルマガに

 「平成進化論」

 という名称をつけたことには理由が
 あります。


 それは以前にも書きましたが、

 「設計よりも進化の思想を大切にしたい」

 ということからでした。

 まさにその思いと同じことを
 どんぴしゃの言葉で上のように紡いで
 いただいた感じがしています。



■福岡伸一さんは、

 自然や生物は設計され、その設計図に従い
 製作されたものではなく、


 「まずはいろんな機能が手当たり次第、
  ごちゃごちゃ作り出されたんですよね。

  急場しのぎその時々で機能を組み合わせて使ってみて、
  たまたま便利だったものが生き残って、現在に至った。

  その時間がとてつもなく長いために、
  試行錯誤の期間に失われてしまったものが
  あまりにも多いのです。

  結果だけ見ると、非常に合理的に、合目的的に
  デザインされていたように見えますが、
  それは今の時点から過去を振り返って、点と点を
  つないでいるからそう見えるだけです」


 といわれています。



■実はこれ、ビジネスの観点から見ても、
 全くそのとおりだとおもうのです。

 たくさんのビジネスを見てきましたが、
 結局のところ、うまくいったビジネスは


 「結果だけ見ると、非常に合理的に、合目的的に
  デザインされていたように見えますが、

  それは今の時点から過去を振り返って、点と点を
  つないでいるからそう見えるだけ」


 のように思われます。



■自分である程度、収益を生み出すビジネスを
 立ち上げたことのある方や、

 その過程を間近で観察したことがある方で
 あれば、同意されると思います。


 もちろん、おおよその方向性を定めることは
 必要だと思いますが、

 そこから先は無数の施策を打ち、
 その中で生き残ったものが残っていく。



■この淘汰の過程を経て、

 「うまく回っているビジネス」

 となり、

 それが結果として最初から合目的的に
 デザインされていたように

 「見えるだけ」

 なのです。

 さらにいえば、これは「人生」においても
 当てはまる考え方ではないかと思われます。


 今日は、


 【今日のお勧め本 アウトプットのスイッチ】


 この本を読んでの所感を記しました。

 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!



 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■自然は一見、合理的に設計されているように見えるけれども、    実際のところは、さまざまな機能がごちゃごちゃ作られ、    淘汰され、残ったものが現在にあるだけだ、と生物学者の    福岡伸一氏は言う。   ■これはうまくいったと言われるビジネスにおいても    同じではないか。それは人生においても。   ■様々なところに枝を伸ばし(たくさんの施策、行動を取り)    その中で残ったものが、初めから合目的的に設計されていた    ように見える、というだけの話なのだろう。

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