毎日20万人が読んでいるビジネスコラム 平成進化論

日本最大級・毎日20万人が読んでいるビジネスメルマガ
「平成進化論」のバックナンバーをご紹介しています。

メールマガジン「見本」はこちら

3067号 ついていい嘘


■いつも自分に言い聞かせ、
 そして人にも語っていることがあります。

 それは


 「辛いときほど、明るく振舞う」

 「苦しいときほど、内に秘める」


 というもの。



■人間、生きていると、

 次々と、辛いこと、苦しいことが
 やってくるものです。


 それはあたかも、

 寄せては返し、寄せては返す、
 波のようなもの。

 例外はありません。


 自分にだけは波が一切、
 押し寄せてこない、

 という人は一人もありません。



■したがって、いまここに、


 「幸せでたまらない人生が
  10年続いてきた、20年続いてきた」


 と言っている人があったら、
 その人は100%、

 「嘘つき」

 と断じていいでしょう。

 (私はそのように思っています)



■でも、実はその「嘘」は、

 周囲の人に対しても、
 そして自分にとっても

 「ついていい嘘」

 だと思っているのです。



■これは、

 苦しいこと、辛いことが
 あったとき、

 すぐにそれを周りの人に出す人
 (=ある意味、正直な人)

 との比較において、です。



■もちろん、

 どうしても苦悩を誰かに
 受け止めてもらいたい、

 受け止めてもらわなければ
 耐えられない、


 それほどの大きな苦しみが
 襲ってきたときには、

 周囲の人にその辛さを吐露することも
 ときに必要でしょう。


 (それを受け止めてもらうことによって
  救われることが多々あります)



■しかし、


 仕事が多少忙しい、
 自分の時間があんまり取れない、

 寝不足が続いている、
 少し体調が悪い、

 人間関係で気になることがある、
 お金の問題で少々困っている、


 とか、

 その程度の辛さ、苦しさを嘆かれても、


 相手はそれこそ、

 「たいへんだねー」

 と相槌は打ってくれていても、
 心の中では

 (極端にいえば)


 「そんなの知らねーよ」


 と思っているはずです。



■なぜなら、聞く側自体が


 「おれもそうだよ」

 「私もそうだよ」

 「みんなそうだよ」


 と思っているはずだからです。



■そして実際、その通りなのです。

 みんながみんな、それぞれの立場、
 それぞれの世界において、

 自分が一番大変、

 と思っているもの。



■自らを客観視して、そういう

 「事実」

 をはっきりと認識したならば、


 上に記した程度の苦しみを
 外に吐き出すなんて、

 とても恥ずかしいことであり、

 また、迷惑なことでもあることが
 自覚されてくることでしょう。



■そんなものは

 「修行」

 を行っているつもりで、

 自分の腹のうちに収め、
 呑み込むべきものなのです。



■それは苦しい道ですが、
 あえて、そうすることによって

 「他の人に頼れない(頼らない)」

 という覚悟が生まれ、


 その覚悟が我をして

 「死中に活」

 を求めさせる原動力となるのです。



■辛い、苦しい、
 と簡単に口に出している人は、

 それが徐々に癖となり、習慣となり、
 依存心が強くなり、


 それにしたがって、

 どんどん友人・知人が遠ざかって
 いくでしょう。

 一言で言えば

 「うっとおしがられる」

 のです。



■でも、当の本人はなぜ自分の周りから
 人が離れていくのか、よく分からなくて、

 「ポカーン」

 としていたり

 「???」

 となったりするものです。


 そして


 「私はこんなに大変なのに!」

 「どうしてみんなこの苦しみを
  理解してくれないのか!」


 と、かえって八つ当たりしたりする。



■そうやって、

 人が離れていくことによって、
 怒り、憤りがますます強くなる、

 という恐怖のスパイラルに
 嵌まり込むのです。

 一度この世界に入ると
 抜け出すことは容易ではありません。



■だから自分の心と戦うのです。

 誰でも相応に苦しいことがあるし、
 辛いこともある。

 しかしそれを外に出さないのが
 遠慮であり、礼儀でありましょう。


 多くの人が、必死でこの「修行」の
 苦しみに耐え、生きているのだから。



■そうやって修行をしている人に
 対して安易に、配慮なく、


 「俺はこんなに大変」

 「私のことをかまって」


 といってくる


 「大変くん」

 「かまってちゃん」


 の面倒を見る余裕はないから、

 人が離れていくのは

 「いたって当然」

 の話。



■このような、

 「大変くん」「かまってちゃん」

 は自分のことだけに目がいって、

 他人について慮り(おもんぱかり)の
 できない人、

 というレッテルを知らないうちに
 張られてしまうでしょう。



■その習慣、習性は、

 責任転嫁、他責思考と
 根を同じくするものですから、


 深く関わると、

 「一事が万事」

 の泥沼に引き込まれ、

 あとで面倒みきれなくなって、
 逃げようと思ったら逆恨みされて、


 という恐怖を周りの人に
 感じさせることになります。


 それで、

 厄介なことに巻き込まれるくらいなら、
 いまのうちから距離をおいておこう、

 となるのです。



■そんなことを考えれば考えるほど、

 「10年、20年幸せが続いている」

 と言っている嘘つきさんは、

 周囲に決して心配をかけないわけですから
 すばらしい人格者です。


 だから、そのレベルの嘘が
 つけるようになっている人は、

 「10年、20年、修行を続けてきて、
  それだけ心が練れている人」

 だと私は思っているのです。



■「厳しい修行」から逃げ出さず、

 どの程度、深く、長く、
 続けてこられたか、


 すなわち、

 どれだけ深い苦悩を抱えていても
 表に出さず、呑み込み、

 長い間、外に悟られぬよう、
 内に留めてきたか、


 が精神的にどれだけ大人であるか、
 子どもなのか、

 の成熟度を測る、一つのバロメーターだと
 思えます。



■なんて、偉そうにに書いてスミマセン。

 今日は筆が乗り(過ぎて)、
 厳しく書いてしまいました。


 かくいう私は自己診断によると
 精神の成熟度は

 「5歳児レベル(反省)」

 修行が足りません。



■今日は、

 もっと良い嘘がつけるよう、
 お互い、修行していきましょう、

 というお話でした。



 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■世の中には「ついていい嘘」がある。   ■それは、どれだけ大変な状況にあっても、    「元気!」「楽しい!」「幸せ!」といい続ける嘘。   ■自分の心と逆らう発言であるから、それができるように    なるためには修練が必要。    しかし無意識レベルでこれが行えるようになると、    周囲の人に安心感と独立心を感じさせることとなる。   ■この逆は人間関係を築こうとする相手に依存心を感じさせ、    不安感、恐怖感すら与えることがあり、人が離れていき、    それがますます怒りや憤りをもたらす、という恐怖のサイクル    に陥らせるきっかけとなりうるので自戒すべきであろう。

カテゴリ:



※現在、20万1602名が購読中。