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3066号 文章執筆は「楷書・行書・草書」のイメージで


■先日、読者さんから、
 下記のようなご感想をいただきました。


 (ここから)
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 いつも配布頂いたメルマガを楽しみに
 読ませて頂いております。

 共感できる部分、そうではない部分。

 受け取り方、考え方は個人ごとに色々とあって
 然りかと思いますが。

 記述された内容や鮒谷さんの思いを理解しようと、
 わざわざ空けて頂いた行間を埋める思いで
 熟読しております。


 (本文はここから)


 今回メールさせて頂きましたのは
 大したことでは無いのですが、

 メルマガの文中で何点か気になった部分が
 あったので

 確認並びに自身の見識を広げるためと思い、
 恥を忍んでメールさせて頂きました。


 文中に法人や組織名などに「さん」付けされた
 箇所が散見されますが。

 実際のところどうなのでしょう?
 日本語の使い方として正しいのでしょうか?


 実は私が属する法人でも組織名に「さん」を
 付ける人が多くいます。

 社間の文章(メールや書類)に「様」や「殿」を
 付けることはあっても「さん」と書く人は居ません。

 「さん」を付けることで、なんとなく相手を敬い
 丁寧に呼称しているつもりなのでしょうが。

 本当にそれが正しい姿なのでしょうか?


 私個人の考えでは法人や組織などには「さん」を
 付けるくらいなら「様」もしくは「殿」を
 用いるべきであり

 そうでなければ法人や組織は「さん」など
 つけるべきではないと考えるのですが。

 (「書店さん」と書くくらいなら「書店」で十分!?)


 私の知る限りこう言った呼び方をするのは
 日本人のみであって世界的には他に類を見ないと
 思います。

 (見識が狭いので、実際はそうではないかも
  知れませんが。)


 たかが「さん」かも知れませんが、
 昨今の文法や言葉の乱れを考えると如何なものかとも
 思います。

 (言葉!特に日本語は日々進化してますので、
  今更かも知れませんが。。。)


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 (ここまで)



■N様、このたびは貴重なご意見、ご感想、
 ありがとうございました。


 今まで考えたこともなかった
 ご意見であり、

 自分の中で整理するためにも、
 さて、どうお答えしたものだろうか、

 と思案いたしておりました。



■しかし、

 いろいろ考え、
 また調べもしたのですが、

 結局のところ、


 「実際のところどうなのでしょう?
  日本語の使い方として正しいのでしょうか?」


 というご質問に対しては、

 「わかりません(汗)」

 というお答えをせざるを
 得ないようです。



■私(鮒谷)自身、

 「原則として」

 極力正しい日本語を用いたいとは
 思っていますが、

 勉強不足、教養不足のため、

 「正しい日本語」

 を用いることが出来ているとは
 思っていないからです。



■しかし、実のところ、

 もっと重要なこととして、
 正直に告白すると、

 (誤解を招くかもしれませんが)

 私自身、そもそも、
 このメディア(平成進化論)において

 「100%、文法的に正しい
  日本語を書くべきだ」

 とは、思っていないのです。

 (いっちゃった、、)



■たとえば、

 こんなに行間を空けまくって
 文章を書く、

 ということからして、

 こういった文章の書き方は
 正しい日本語表記の仕方ではない、

 という自覚があります。



■また、

 (笑)(汗)

 といった文字が平均して毎号、
 数回は出ていることと思いますが、

 これまた正統な日本語の用法から
 大いに逸脱している、

 ということも重々、理解しております。



■しかし、

 それを承知しつつ、あえてなお、
 このような表記を続けているのには、

 もちろん相応の理由があります。


 その理由とは、ただ一つ、


 「そうしたほうが、

  <私が想定しているところの>

  読者さんにとって、
  読みやすいだろう」


 と思われるからです。



■そもそも、


 「文章なんて、
  読んでもらってナンボ」


 であり、さらには、
 せっかく読んでもらうのであれば、


 「読んで下さる方が
  心地よくなるような文章を書きたい」


 とも思っているからです。


 (これは執筆のポリシーの問題です。

  したがって、あくまで私個人の考えである、
  ということは言を俟ちません)



■この目的を果たすためならば
 多少の表記の逸脱には目を瞑ろう、

 あるいは、
 もっというと、

 積極的に脱線・冒険してもいい、

 くらいに思っているのです。



■たとえばこのメルマガにおいて
 同じ内容であっても、


 文章の体裁や言葉の使い方を

 (一行は長く、改行ほとんどなし、
  漢字、専門用語を多用)

 というような形式にしてみたら、

 たちどころに、実質の読者さんは
 十分の一以下に激減してしまうことでしょう。


 (たとえ、要旨は同じ事を
  述べていたとしても)



■教科書通りの100点満点の日本語を
 用いることによって、

 かえって文章を
 読んでもらえなくなったり、

 あるいは、

 読まれる方が気分を害されたり
 するくらいであれば、


 多少、崩した文章、正規の文法に
 のっとっていない文章になったとしても、

 (異論もあろうかとおもいますが)

 私はそれを是として
 執筆してきました。



■前フリが長くなりましたが、
 ご感想に記していただいた

 「書店」か「書店さん」

 かという表記の問題が、
 日本語的にどうかは分かりません。


 ただ、個人的な感覚ではありますが、

 私が書店に勤めていたと
 するならば、やっぱり

 「書店」

 よりも

 「書店さん」

 と書かれたほうが嬉しいと
 思うのです。


 メールなどでも、

 「セカンドステージ殿」

 と書かれるよりも

 「セカンドステージさん」

 と書かれるほうが嬉しく感じます。



■確かにあまりに日本語として
 逸脱するのはどうかとも思いますし、

 私も文章を書く一個の人間として

 文章表記については相応に
 留意しているつもりでおりますが、

 ただ、それもあくまで

 「受け手側の立場に立って」

 の上のこと。


 いつも

 「正規の表記」と「受け手側の受け止め方」

 の二つを秤にかけて、判断し、
 記述してきたつもりです。



■そういうわけで私はメールでは
 原則として、

 「○○殿」

 という表記はしてきませんでした。


 できるかぎり、

 「◯◯様」

 の使用も控えてきました。

 (よほどの時以外は◯◯さん、と書きます)



■メルマガでも、たとえば、


 「八百屋」ではなく「八百屋さん」

 「魚屋」ならば「魚屋さん」

 「弁護士」ではなく「弁護士さん」


 というように、

 これも明確に意識して
 書いてきました。



■なぜなら、

 自分がそう書かれる立場に
 あったとしたらやっぱり、

 「さん」

 をつけてもらった方が、
 より心地よい、不快にならない、

 と考えてきたからです。



■もちろん所属している
 組織や文化において、

 異なるルールや常識が
 あるわけですから、

 そのルールを知っておくことは
 大切なことです。


 (だから、相手の所属コミュニティを
  考慮に入れて、

  私も「殿」「様」を使うことも
  当然あります。


  ちなみに私の主として活動している
  コミュニティは、

  表記に対して一般的に「緩い」文化です)



■その前提のもと、

 少なくともこのメルマガの場合、
 あくまで目的は、

 読者さんとのコミュニケーションを
 取ることですから、


 正規ルールにこだわるあまり、

 「帽子に合わせて頭を削る」

 ことになったり、

 「角を矯めて牛を殺す」

 ことになったりすれば、
 それこそ本末転倒である、

 そんな風に考えているのです。



■そういった思いから、

 文章を書くときは、
 その目的を果たすことが第一で、

 そのためであれば、

 正規ルールを多少、崩してみても
 いいのではないか、

 たとえば、

 「楷書・行書・草書」

 のようなイメージで、

 と思いながら、書いてきました。



■極論を言えば、

 文法的に非の打ち所がない
 立派な文章であっても、

 それを読んだ人にとって


 「読みにくい」

 「冷たい」

 「無機質」

 「不快」


 といった印象を
 与えてしまうのであれば、

 読者さんとのコミュニケーションを
 目的においている私にとって、

 そもそも文章を書く意味自体が
 なくなってしまうのです。



■以上、あくまで私(鮒谷)は

 こういった考え方のもと、
 このメルマガを書いていますよ、

 ということをご紹介いたしました。


 もちろん、いうまでもなく、

 誰も彼もがこうするべきだ、

 ということを申し上げるつもりで
 書いたわけではございません。



■性格や立場、考え方や好みの
 違いもありますし、

 文章を書く目的も、伝える対象も、
 お一人お一人異なりますので、

 それぞれ、もっとも適切な形が
 あるのだと思われます。



■ご感想を下さったNさん、

 私が意識していることが、
 うまく伝わったかどうか
 心配ではありますが(汗)


 いただいたご質問に対する
 間接的な回答といたしましては、

 (あくまで私は)
 正しい用法を厳密に適用する、

 というよりは、

 「それは関係構築において
  プラスに作用するか、マイナスに作用するか」

 を基準にして文章を書いています、

 ということとなります。


 果たしてご回答になりましたでしょうか。



■このような思考をする機会を頂き、
 ありがとうございました。

 これからも引き続き、平成進化論を
 ご愛顧頂けましたら幸いです。


 ありがとうございました。



 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■「文章の正規表現」にこだわるあまり、文章執筆の目的が    果たせないようであれば本末転倒である。    それは「帽子に合わせて頭を削る」、    あるいは「角を矯めて牛を殺す」ようなものである。   ■文章を書く者は、書く目的に応じて柔軟に、    「楷書・行書・草書」    のようなイメージで、きちんとした文章から、崩した文章まで    自由に使いこなせるようになれれば理想的ではないだろうか。

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