■論語の一節に、 「学びて思わざれば、則ち罔(くら)し、 思いて学ばざれば、則ち殆(あやう)し」 という言葉があります。 ■これは、 「本を読み、たくさんの知識を蓄えても、 自ら考えなければ、 本物の(活きた)知識にはならない」 また反対に、 「いくら考えていても、それを支える知識を 身につけなければ、独善に陥る可能性がある」 といった意味です ■よく、 たくさんの本を読み、 講演やセミナーに参加し、 学んでいるけれども、 一向に成果が出ない、 と言われる人があります。 心当たりのある人は、 「学びて思わざれば、則ち罔(くら)し」 の状態に陥っている可能性が あります。 ■ここで言う、 「学びて思わざる」 というのは、 当事者意識の欠如について 述べているのでは、 と思われます。 ■目的意識の欠けた、 「勉強しなければならないと思うから 勉強する」 「学ぶことの大切さは分かっているから 人から薦められる分野を学んでいる」 という状況でどれだけ学んでも、 その学びをどのように適用するかの イメージが希薄であるから 「読んで読まず」 「聞いて聞かず」 「学んで学ばず」 ということになるのでは ないでしょうか。 ■特段の問題意識も持たずに行う、 このような学習で得られるものは、 (クイズ的知識、とでもいうべき) 見せる知識ではあっても、 活かせる知識ではなく、 それゆえ、実生活に反映されることは ありません。 ■自分を取り巻く世界と 正面から向き合い、 「もっと、良くなりたい!」 と強く心から願うことによって、 始めて当事者意識が 生まれてきます。 その意識があってこそ、 学んだ知識が活きてくるのです。 ■次に、 「思いて学ばざれば、則ち殆(あやう)し」 について。 これは、当事者意識を持って 考えてはいるけれども、 肝心の実践を支える知識を得ようと する努力を怠れば、 せっかく行動を起こしても、それが 独りよがりになる危険性がある、 ということをいわれているのでしょう。 ■そのようなことに ならないよう、 目的意識をハッキリと持った上で、 必要なことは必要なこととして、 きちんと学ぶ必要がある、 ということです。 ■こう考えると、 上に紹介した論語の言葉は 「古くて、それでいて、とても新しい言葉」 のように思えてきます。 改めて今一度、皆さんとともに 味わいたいと思います。 「学びて思わざれば則ち罔(くら)し、 思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」 今日も人生とビジネスを楽しみましょう!【今日のピークパフォーマンス方程式】 ■論語の一節に、 「学びて思わざれば、則ち罔(くら)し、 思いて学ばざれば、則ち殆(あやう)し」 という言葉がある。 ■当事者意識なく、学んでも、それは実生活に反映されず、 目的意識を持って考えても、学ばなければ独りよがりになる、 という意味である。 ■「古くて、それでいて新しい言葉」と言えないか。 今一度、深く、味わいたい。
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3064号 学びて思わざれば、則ち罔(くら)し
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