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2878号 当たり前を疑う


■先の震災以降、時折、考えることがあります。


 それは、

 「当たり前にあるとおもっていた環境は、
  実は当たり前ではなかった」

 という当たり前のこと。



■先日、あるセミナーに参加したときに、
 私よりも年長の方数名とお話ししていたのですが、

 たまたま先の計画停電の話が出て、
 皆さんいわく、


 「停電なんて久しぶりだったよね」

 「昔はしょっちゅう停電あったよね」


 といわれていたので、私は

 「長時間の停電とか、記憶にありません、、」

 と申し上げたら、

 「えっ!?停電の経験がないの!?」

 と、皆さんに驚かれてしまいました。(汗)


 「真っ暗になって、ちょっとわくわくしたよね」

 「ローソクとかで明かりを取ってたよね」


 など、(私以外の)皆さん、
 盛り上がっていらっしゃいました、、、


■私が電気のない生活を経験したことが
 ない、というのは、

 世代の問題なのか、居住地の問題だったのか、
 定かではありませんが、

 それにしても、少なくとも私にとっては
 生まれてこの方、

 「スイッチを入れれば電気がつく」

 というのは、当たり前ということすら意識する
 ことがないほど、当たり前のことだったのです。



■しかし3.11以降、

 「電気があるのは当たり前」

 について、疑問を持つようになりました。


 家にいても、事務所で仕事してても、
 喫茶店で本を読んでいても、街を歩いていても、

 「電気がきていることがありがたい」

 そして、

 「一切の電気がなくなったら、
  世の中いったい、どうなるのだろう」

 そんなことを考えるようにもなりました。



■これまでは当たり前すぎて
 気づきもしなければ、考えもしなかったのに、

 いったん、

 「不安定な電力供給システムに依存している」

 ということに意識が向いた瞬間、


 【 自分の生きている世界が、

     これまでの世界とまるで変わって見えた 】


 のです。



■それで、ある思考実験を行ってみました。

 「今、ここにあるのが当たり前」

 と思っていることを一つ一つ、なくしていった
 世界を想定してみてはどうか、

 という思考実験。



■たとえば原油調達がうまくいかなくなったら。

 たとえば金融市場がパニックになったら。

 たとえば自由貿易のシステムが失われたら。

 国家間のパワーバランスが崩れたら。

 いまの平和が、いつまで続くか分からない。

 天変地異が、またいつ起こるか分からない。

 地球環境のバランスがいつ崩れるか分からない。


 はたまた、


 健康を失ったらどうなるだろう。

 視力を失ったらどうなるだろう。

 親友を失ったらどうなるだろう。

 親を失ったらどうなるだろう。

 家族を失ったらどうなるだろう。

 一切の財産を失ったらどうなるだろう。


 などなど、

 実はいろんなものが危うい均衡の中で
 なんとかバランスを保っているだけであって、

 今、平穏無事な生活を営めていること自体、
 「僥倖」と呼べるのではないか、

 そんなことまで考えてしまうのです。



■かといって、それで悲観するわけではありません。

 むしろ、


 【 自分の生きている世界が、

     これまでの世界とまるで変わって見えた 】


 ことによって、


 (それまで、その存在に気づかなかったが故に)

 感謝、敬意、尊重の対象とならなかったものが
 その対象となる、

 ということもあるのではないか、
 と肯定的に捉えています。



■さらには、

 そんな感謝の気持ちそのものが
 危機管理にもつながっていくのでは、

 そんなことも考えるようになりました。

 失って困るものに気づき、注意を払うようになれば、
 危機を未然に防止するための行動につながるからです。



■と同時に、

 このことを突き詰めていくと、
 人間の小ささや限界に直面いたします。

 それは「謙虚さ」にもつながっていくこと
 でしょう。


 認識が変われば、思考、さらには信念が変わり、
 行動も変わっていく、

 ということなのかもしれません。



■今一度、あらゆる「当たり前」を疑ってみては
 いかがでしょうか。

 そこからこれまでと違う世界が立ち現れ、
 これまでと異なる信念が形成され、

 行動自体も変化していくことになるかも
 しれません。


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■当たり前に存在すると思っている環境は、実は当たり前では    ない。   ■当たり前と思っているものは、たまたま、今、そこに    ありがたくも存在しているだけであって、私が今いる環境は、    絶妙なバランスの上に、たまたま成り立っている「僥倖」    なのかもしれない。   ■そう考えると、一つ一つのものに感謝の念も湧いてくるし、    世界の見え方も変わってくる。認識が変わり、信念が変わり、    行動レベルでも変化が生じてくるかもしれない。

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