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2766号 危機管理の道楽化


■こんにちは、鮒谷です。


 さきほど、
 都知事選の投票に行って参りました。


  本日、統一地方選が実施されるエリアにお住まいで、
 まだ投票を済ませていらっしゃらない方があれば、
 今すぐ、投票所に向かってくださいね。

 今回の震災のこともあってか、
 ほとんど意識に上っていない方もおありの
 ようなので。


■さて、話は変わりまして、
 昨日の日経新聞朝刊に、


 「日本と海外諸国との間の
  危機管理の捉え方の違い」


 についての興味深い記事が
 出ていました。


■思わず、熟読してしまいました。


 (ここから)
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 東日本大震災の発生から11日で1カ月。


 (中略)


 危機管理をめぐる内外の理念の違いも
 浮き彫りになっている。

 目立つのは、日本と海外各国との
 事態認識や対処方法の違いだ。


 (中略)


 欧米では、


 「シンク・アンシンカブル
  (考えられないことを考えよ)」

 や

 「ネバー・セイ・ネバー
  (決して起こらないとは決して言うな)」


 が安全保障や危機管理の専門家の間での
 合言葉になっている。

 「最悪の事態」を平時からあえて想定して
 備えようとの意味だ。


 その考え方に基づき、欧米は冷戦時代から
 現在まで原発事故や核攻撃、放射能テロなどに
 備えてきた。


 日本人には過剰反応とも映った広範囲の
 避難勧告や大量出国も、

 彼らの行動パターンでは当然の帰結だった。


 (中略)


 一方、日本では放射能に関する事故やテロは
 「起こってはならないこと」とされてきた。


 (中略)


 英紙フィナンシャル・タイムズは、

 福島原発の津波リスクを指摘する専門家が
 いたにもかかわらず

 東京電力がその警鐘を過小評価した経緯を詳報。


 コストなどを理由に十分な対策を講じなかった
 結果、巨額の補償を迫られている日本への違和感を
 にじませた。


          (一部、読みやすいように改行位置を変更)

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 (ここまで)


■上記にある、


 「シンク・アンシンカブル
  (考えられないことを考えよ)」


 あるいは、


 「ネバー・セイ・ネバー
  (決して起こらないとは決して言うな)」


 という言葉は、


 「最悪を想定し、最善を期待する」


 ということにも通じると思います。


■最悪を想定し、対応できるように
 準備しておいて、何事もなければラッキー。


 しかしながら、万に一つの確率で
 最悪の事態が起きてしまったときには、

 準備していたプログラムを発動する。


■そういう流れを予め決めておけば、


 (事が起きて初めて判明するような
  想定しきれなかった抜け・漏れがあるにせよ)

 何よりも「準備をしていた」という
 心の余裕が


 【 パニック、思考停止、機能停止、

   呆然とする、途方にくれる 】


 という事態に陥ることを多少なりとも
 緩和させてくれるはず。


■反対に、


 「起こってはならないことは、
  起こらないことにしておこう」


 と、


 「見たくないものは、見ない」

 「臭い物に、フタ」


 という姿勢であれば、
 いざ、事が起きたときに、


 「見たくなかったものが、見えてしまうし、
  臭いものが次々と溢れてきてしまう」


 ことになり、収拾がつかなくなり、
 途方にくれてしまうことにもなりかねません。


■別に欧米式の考え方が絶対だ、などと
 いうつもりは全くありませんが、

 こと、危機管理についての考え方は合理的で、
 積極的に取り入れるべきであると思われます。


■いつも書いているように、

 私は個人的な道楽として、これまでに
 数百人から1000人程度?の自伝を読んできた
 結論として、


 「生きている間に、想定外の事態は
  (少なくとも)1度や2度は必ずやってくる」


 のが人生の実態だと捉えています。


■であるならば、残念ながら、
 この真実?を覆すことは困難なので、


 「そもそも、この世は、
  そういうところなのだ」


 と諦観し、覚悟を決め、
 それに対して準備する、

 ことしかないでしょう、

 というのが、昔からの私の考え。


■これはあくまで個人的な、
 人生という舞台についての見解ですが、

 私の見立てるところ、おおよそ、
 こういう理解で間違いはなかろうと
 いうことで、

 以上のような認識に基づき、行動計画を
 策定し、粛々と実行してきました。


■したがって、

 もちろん完璧に、というレベルには
 到底及びませんが、少しづつでもできる範囲で、

 手間と時間とお金をかけて、
 予期せぬ出来事に対する準備を進めて
 きましたし、

 これからも継続していくつもりです。

 物理的な準備のみならず、
 精神的な準備も含めて。


■以上が私の、認識であり、捉え方でありますが、
 それを聞いた人から、

 大袈裟だと馬鹿にされたり、
 考えすぎ、心配しすぎと冷笑されたり、
 蔑まれても、


 それでもなお、そういった

 「危機管理の道楽化」

 が身を助けてくれることもあるのでは、
 とも信じているのです。

 もちろんなければないに越したことは
 ないという前提で。


■実際に、今回の震災ではこんな例もあったようです。


 ※この動画、すごく共感できました。

 http://www.youtube.com/watch?v=DkPTJB0Zqds


 ※記事もありました。

  http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201103290226.html


 (ここから)
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 「津波なんてここまで来るわけがない」。

 そう言われながら、約10年がかりで岩山に避難所を
 造った男性がいる。

 700人以上が死亡した宮城県東松島市で、
 この場所が約70人の命を救った。


 (中略)


 避難した遠山秀一さん(59)さんは

 「『ここには大きな津波は来ないよ』と佐藤さんの
  作業を半ば笑って見ていたけど、先見の明があった」

 と感謝する。


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 (ここまで)


■とはいえ、


 いくら、いろいろなシナリオを考え、
 シミュレーションをしていたところで

 想定外の事態が起きて、
 実際のところ、何の役に立ちませんでした、

 ということも十二分に考えられます。

 (というよりも、むしろ、そちらのほうが
  多いと思われる)


■したがって、そうなったとき、

 「最悪の事態が起きたとき、
  どのように自分の心をコントロールするべきか」

 についても予め、適切なロールモデルを
 見つけておき、イメージをつけておく。


■あるいは、

 自分なりに想像力を駆使し、
 シミュレーションしておくことが、

 「いざというとき、役に立つ」

 のではないか、
 と日々、妄想トレーニング?に励んでいる
 ところです。

 やりすぎかもしれませんが。


■ただ、

 これまでのメルマガでは
 書きませんでしたが、


 今回の震災において、実際にそういった

 「普段からの臆病なまでの準備」

 が大いに身を助けてくれ、
 また多くの人から感謝もされたのです。

 上にご紹介した佐藤さんほどではありませんが、、


 詳しい内容は明日に続けます。


 今日も人生とビジネスを楽しみましょう。


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