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2653号 なぜチンパンジーは自殺しないか


■唐突な書き出しで恐縮ですが、

 日経新聞には

 「ナゾ謎かがく 」

 という、存在自体があまり知られていないと
 思われる(!?)

 しかしながら、とても面白いコラムがあります。


■少し前のものとなりますが、
 2010年7月25日付の同欄には

 「なぜ人間だけ絶望するの?」

 というタイトルで、
 興味深い記事が載っていました。


■以下、ご紹介します。


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 日本ではおよそ17分に1人の割合で、
 自らが命を絶つ。

 毎年3万人にものぼる自殺の理由は、
 健康への不安や経済・生活苦、男女問題など
 まちまちだが、

 「もう生きていても仕方ない」

 と明日への望みが絶たれ、
 それが引き金になるケースは多い。

 人間だけがなぜ自殺するのだろうか。


 (中略)


 愛知県犬山市にある京都大学霊長類研究所。

 5月に28歳になったオスのチンパンジー、レオが
 首から下がまひして動けなくなる脊髄(せきずい)炎を
 発病したのは2006年9月、4年前のことだ。

 食欲はなくなり、
 点滴で水分と栄養を補う毎日が続いた。

 寝たきりのため、床ずれもひどい。


 57キログラムあった体重は35キログラムまで激減。
 骨と皮だけの痛々しい姿になるが、

 首から上は元気なころと何ら変わらず、
 落ち込む様子はまったくみられなかったという。

                      (引用ここまで)
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■なぜ、このレオ君(チンパンジー)は

 「落ち込む様子はまったくみられなかった」

 のでしょうか。

 その理由が、こう説明されています。


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 今目の前にある世界でのみ生きている
 チンパンジーは

 「ねたんだり、うらやんだり、そねんだりしない」。

 彼我の差に思いを巡らせ、
 過去を引きずり、将来を憂うのは、

 人間の想像力のなせるわざという。


 (中略)


 今置かれた立場がとてもつらいと、
 自分の将来を見据えた時に絶望に陥りやすい。

 ただ、

 希望もまた想像力のたまもので、
 人間だけが持つ。

 希望と絶望はコインの裏表の関係ともいえるだろう。

                      (引用ここまで)
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■そしてレオ君は、
 発病後1年で炎症が治まり、

 今では自分の力で動き回っているそうです。


■「想像力」というと、一般的には
 良いイメージだけが持たれている感じがしますが、

 良い面と悪い面があるということでしょう。


 確かに、想像力がなければ、
 時間は「今」しか存在しなくなるわけで、

 「そのときそのとき」で生きることになるから、
 絶望もなにもありません。


 ときに想像力が自分を苦しめることもある、
 と知っておいたほうがいいのかもしれませんね。


■とはいえ、もちろん、
 将来の危険を織り込んだ人生設計は必要なので、

 未来に対して悪い面を想定しなければ
 ならないこともあります。


 しかし、過度に悪い想像力を発動させ、
 それに囚われて頭の中が悲観論に満ちてしまっては、
 明日への活力が湧いてこなくなります。


■このコラムを読んで、

 想像力は、極力、未来の夢を叶えるために
 のみに用い、

 悪い面を想像するのは「チンパンジー並み」に
 なってしまえればよいのでは、

 と考えた次第。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■人間だけが自殺する。チンパンジーはしない。なぜなのか?   ■人間だけに想像力があるからだという。    あまりにつらい立場に置かれると、想像力を働かせて    将来を悪く考え、絶望に陥りやすいのだ。   ■ところが、希望もまた想像力の産物で、これも人間だけが    持てるもの。   ■ならば想像力は、良い方面にばかり向けるよう、    できるだけ心がけるのが正しい方向性といえそうだ。

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