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2601号 「組み合わせの妙」が参入障壁となる


■昨日から、ABCクッキングスタジオ社長の横井啓之さんが
 どのようにして起業に至られたか、お話ししています。


 横井さんは、1964年、静岡県に生まれました。

 弟さんが2人いましたが、両親とも共働きで母の帰りが遅く、
 小学生の頃から、よく弟たちのために簡単な料理を
 つくってあげていたそうです。


■高校卒業後、横井さんが最初に就職されたのは
 食品メーカー。

 しかし給料が安く、生活費と車の維持費を使ったあとは
 月に1000円しか残らなくて、
 これでは、いつまでたっても憧れの外車が買えない。

 そもそも雇われて働くこと自体が嫌だったこともあり、
 半年で退職してしまいます。


■その後、建設会社に転職するも、今度は3日でリタイヤ。

 いくつかの職場を転々とされていましたが、
 あるとき知人から

 「フルコミッションの食器販売をやってみないか」

 と誘われます。
 頑張れば会社員の数倍の収入になるよ、と。

 実際、その通り大きく稼いで、とうとう
 念願の外車を手に入れました。


■ところが、その外車で人身事故を起こしてしまい、
 免許が失効。

 このへんのエピソードは昨日お話ししましたが、

 営業に出られなくなったので、ご自分で食器販売の
 店舗を構え、

 食器の見栄えを良くするために簡単な料理をつくって
 盛り付けてみたところ、

 「その料理のつくり方を教えてほしい」

 と若い女性客からニーズが出て、
 ABCクッキングスタジオが誕生したのでした。


■新事業を拡張していくにあたって必要なスタッフは、
 生徒さんの中から選ぶことに。

 コミュニケーション能力が高そうな人に、
 先生をやってもらえないか、声をかけました。

 料理が特別に上手でなくても、
 明るい雰囲気をつくって生徒さんを楽しませて
 くれる人かどうかを重視されたそうです。


 始まった料理教室は、なんと調理方法の講義がなく、
 あくまでも楽しく、みんなでつくって、みんなで食べる。

 レシピもわかりやすいイラストで描かれました。


■ありそうでなかった、この差別化が受けました。

 そうして県内だけでなく、愛知県、神奈川県へと
 スタジオを増やしていくこととなったのです。


■このように、

 子供のときからできた「簡単な料理が作れる」という強みを、

 「食器販売」

 と組み合わせたら、
 予想もしなかったビジネスが生まれてきました。


 簡単な料理ができることくらい、

 「そんなこと誰でもできる。強みとはいえない」

 と思う人が普通かもしれません。

 しかしABCクッキングスタジオの歴史は、
 事実、この【 組み合わせの妙 】から始まっているのです。


■思わぬ展開で始まった料理教室も、

 採用する先生を
 "調理技術よりもコミュニケーション能力を持った人" としました。

 これも

 「料理の先生」×「コミュニケーション能力」

 という組み合わせですし、


 ほかにも

 「料理教室なのに」×「調理方法の講義なし」

 「レシピ」×「わかりやすいイラスト」


 と、各所に【 組み合わせの妙 】が効いています。


■アイデアが、3つ、4つと積み上がっていくにつれて、
 誰にもマネができなくなっていきます。


 【 "組み合わせの妙" の連鎖が、参入障壁 】


 となっていくのかもしれません。


 明日に続けます。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■ABCクッキングスタジオの横井啓之社長は、子供の頃から    弟たちに簡単な料理をつくっていたとのこと。   ■それが独立後に役立った。販売する食器の見栄えを良く    しようと、料理をつくって盛り付けることに。    (結果的には、その料理のほうでうまくいくことになったが)   ■「簡単な料理ができる」ことは果たしてスキルと呼べる    だろうか。    だが間違いなく、食器販売と料理づくりの組み合わせに    よって新たな価値を創出した。   ■その後も、小さな「組み合わせの妙」を、さらにいくつも    組み合わせてオンリーワンビジネスに成長させていく。   ■「組み合わせの妙」の連鎖が参入障壁となるのだろう。

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