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2597号 一葉落ちて天下の秋を知る


■私の好きな言葉に、

 「一葉落ちて天下の秋を知る」

 というものがあります。

 前漢のときの書物『淮南子』に拠る言葉ですが、
 原典では次のように語られています。


■「鍋の肉を味見するのであれば、
  鍋の中の肉を全部食べなければ分からないということはない。

  一切れだけ舐めれば、
  全部の肉の味を知ることができる。


  湿気を吸いにくい羽根と、
  湿気をよく吸う炭を秤にかけたなら、
  空気が乾燥しているか湿気が高いかも分かる。


  また、梧桐(あおぎり)の葉が一枚落ちるのを見れば、
  年の瀬が迫ったことが知られ、

  瓶の中の水が凍っていたら、
  世の中全体が寒くなったことも判然とする」


  (梧桐は、中国原産でアオギリ科の落葉樹。)


■後半は、原文では


 「一葉落つるを見て歳の将に暮れんとするを知り、
  瓶中の氷を見て天下の寒きを知る」


 ですが、

 ここから、「一葉落ちて天下の秋を知る」といえば、
 小さな現象を兆候と見て、これから起きる大きなことを
 予見できるとの意になりました。


■世の中は絶えず変転します。
 いま起きていることが永続する保証はありません。

 いつまでも悪いことが続くのでもないし、
 逆に、良いこともまた続きません。

 しかし、ある日突然大きく変わることもないのです。

 世界に激変が起きるときは、
 必ず予兆となる小さな変化が随所に散見できます。


■枯れ葉が一枚散るのを見て、冬の支度を始めれば、
 いつもより厳しい冬になっても対処しやすいでしょう。

 あたりの落葉樹がすっかり丸裸になってから動き出す人は、
 少し危険度が高まるかもしれません。

 厳冬期に入ってから慌てふためくのは、もっと危険な人。


■常にアンテナを立てて、「一葉が落ちる」のを見逃さない
 ことが、身の安全につながるといえましょう。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■梧桐の葉が一枚落ちるのを見れば、年が暮れようとしている    ことが分かるし、瓶の中の水が凍っていたら、巷間は寒く    なっているということだ。(『淮南子』)   ■「一葉落ちて天下の秋を知る」ことができれば、これから    大変化が起きるというときにも、事前の準備、然るべき対応を    取れる確率は高まるだろう。

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