■昨日の続きです。 元リッツ・カールトン日本支社長の高野登さんは、 著書の中で、自戒を込めてこう述べておられます。 「何となく作業をこなすような仕事を続けていくと、 その日常は、やはり何となく流れ去っていきます。 そこに進歩がない」 「頭角を現す人は、今日の仕事を通じて、自分も周りも 成長するにはどう働くべきかを、自分に問いかけます。 働くことの意味を考え、他人のために何ができるかを 考えながら1日を過ごす。 その時間は流れ去ることなく、確実に積み重なり、 力となっていきます」 ■高野さんほどの方が、 時間がムダに「流れ去る」ことのないように 気を付けておられるのですから、 私など、尚更よほど、 注意、留意しなければなりません。 ■気を張っているつもりでも、 時間を「積み重ねる」ことができているのか、 見えないものですから、不安になります。 そこで、私は 【 時を文字に刻み付ける 】 ことを意識しています。 メールマガジンを書くことによって、 今日一日過ごした時間を、 文字化された痕跡として刻み付けようと思って いるのです。 ■必ず1日に1回はメルマガを配信していますが、 その日(ないし前日)の日常を振り返り、 何を「積み重ねる」ことができたのか 言語化することで、 生きた痕跡、というと大袈裟かもしれませんが、 まあ、そのようななものを残しておくわけです。 ■とはいえ、毎日のことなので、 自分の中で非常に満足度の高いときもあれば、 「まあ、とりあえず刻んだか」 といった程度のときもあったり、 正直に告白すると、日によってクオリティが一定しないことも あります。 (読んでくださっている皆様が一番よくお分かりのことと 思いますが、、、) ■敏感な皆さんには、デキの善し悪しは気付かれてしまって いることでしょうが、 こうして皆さんに見ていただいているから、 バラつきがあっても、プロ意識を持って最低限、 一定のクオリティを保った情報発信をしていこうという 気になって、 おかげさまで日課にできているということも また紛れもない事実なのです。 ■その甲斐あって、 どの日も 「完全にムダに流れ去ってはいないな」 と確信できるのです。 自制のシステムとして「平成進化論」を 機能させている、そんな風に思えることさえあります。 ■このように、 目に見えないものを蓄積したら、 目に見えるかたちに変換しておくと、 どれだけ積み上がったのか実感できるので、 さらにヤル気になるし、自信の源泉にもなるものです。 私なりの方法ですが、参考にしていただければ幸いです。 ■以上、高野登さんの新刊、 まだまだ、皆さんとシェアしたい箇所は山ほど あるのですが、このへんにしておきます。 ここまでにご紹介したもの以外にも、 77の教訓、金言が書かれています。 ぜひ、お手にとってみられてはいかがでしょうか。 【 今日のお薦め本 リッツ・カールトンで育まれたホスピタリティノート 】【今日のピークパフォーマンス方程式】 ■仕事にせよ、身に付けた知識・スキルにせよ、毎日コツコツ 蓄積していくことが大事。 ■とは分かっていても、人は怠惰に流されやすいものだから、 ついラクをしようとするし、 精一杯頑張ったとしても、見えない蓄積は実感しにくい。 ■そこで文字に落として活動記録を書くことで、見える化して おく。こうすることで時間が流れ去っておらず、積み上がって いることを目で確認できれば、それは大きな自信となる。
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2570号 時を刻み付け、生きた痕跡を残す
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