■「芸は身を助ける」といいますが、 それに加えて私は、 【 ロールモデルを数多く持つことが身を助ける 】 と考えています。 ここでいう「ロールモデル」とは 行動の手本、あるいは規範となる存在、といったような意味。 ■困難や挫折に見舞われたとき、 「人生のロールモデル」 が大きな力となってくれるもの。 私たちが経験している多くの苦労は、 先人もまた経験し、乗り越えてきた道なのです。 ■それらの人たちがいかに苦難を克服してきたかという 体験談をたくさん見聞きすることで、 知らず知らずのうちにロールモデルが自らの内に 蓄えられていくことでしょう。 自信をなくし、未来への希望を失いそうになったとき、 この蓄積が何よりの励みともなるのです。 ■先人たちの人生の、 具体的な軌跡に数多く触れることで、 「大変なのは自分だけではないのだ」 「逆境を跳ね返して活躍した人がいる」 と心を強く持てたりするものです。 困難を見事はねのけた人が数多(あまた)ある、 という事実そのものが、何より 「心の安定剤」 となるでしょう。 ■さらに、 「こういう場面ではこんな風に心がけたらいいよ、 このように対応したらいいよ、 こうすれば問題は解決出来るよ」 という <危機回避> あるいは <チャンスを掴むための具体的なヒント、方策> といったことまで教えてくれるケースもあったりします。 ■そんな強力な力を持つロールモデルの恩恵を、私が初めて こうむったのは、大学受験を迎えたときのことでした。 私の在籍していた学校は、関西圏でも有数の進学校と いわれる中高一貫校。 今もそうなのか分かりませんが、私の在籍していた当時、 同級生の約半分は東京大学・京都大学に進学し、 残り半分のうちの相当数のクラスメートも、 他の旧帝大や国公立の医学部などに進学していきました。 それらに届かなかった人間が早・慶・上智などへ ちょろちょろと。 ■そんな学校に、私が中学受験を経て入学させてもらった ときこそ、真ん中あたりの成績でしたが、 中学2年に上がる頃には下位10分の1にランクイン、 中学3年で下位数%が定位置へ、 と順調に駒を進め(?)、 高校に上がるに及んで、下から2~3番目あたり (=いくらなんでも、このクラスになると大学に行きたいと 思っても、ほとんどどこにもひっかかりません) を堂々、「不動のポジション」として確保するように なりました。 ■中学時代から既に学業放棄(授業に出ても分からない)、 同級生と毎日のようにゲーセンに通い、 やがてパチンコ、パチスロ、マージャン、競馬などの 賭け事に打ち興じるようになり、 高校に上がって、ついには学校サボってフリー雀荘、 平日開催の競艇、競輪、 公営競馬場(兵庫県の園田競馬場 まだやってるのかな) などにも足を運ぶようになりました。 (そしてお巡りさんのお世話になったわけですが、、、汗 その話はまた機会があれば) ■定番の競馬、パチンコ、パチスロ、マージャンのみならず、 トランプ(ポーカー、ブラックジャックからババ抜きまで) チンチロリンやら、賭けゲーム(ゲーセンのゲームで勝敗を競う) 賭けビリヤード(ビリヤードをプレーし、その勝敗を賭けにする) (以下、自粛) など、およそ賭けられる対象は何でも賭けの対象にする。 夜、床につき、目を閉じればスリーセブンの赤い文字や 赤ウーピンが眼前をぐるぐると回り続ける。 そんな毎日を過ごしておりました。 ■ときあたかもバブル真っ盛り。 その恩恵?は、高校生だった私たちにも及び、 少なからぬバカボン達も在籍していた我が校のこと、 中間・期末テストが終わった後の泊りがけの マージャン大会では、 ときに一晩で10万円単位のお金が動いたものでした。 ■そうこうしている間にも月日は流れ、高校3年になり、 いよいよまわりの同級生はみんな受験の臨戦態勢に。 さすがの私も、遅ればせながら 「これはまずいかも」 と気が付いたのが、10月~11月にかけて(遅ればせすぎ) 秋も深まりゆく頃のことでありました。 ■入学以来5年半、まったく勉強してこなかった人間が、 受験本番まで数ヵ月というところで なぜヤル気が出てきたかというと、 周囲が受験モードに入ってきたという危機感に 駆られたこともありますが、 忘れもしません、この本に出会ったからなのです。 【 今日のお薦め本 井川方式 早大マル秘100%合格作戦】 井川 治久 (著) 新声社 ■この著者の方は、中学から開成に入られたそうですが、 ゲーセン三昧に明け暮れ、高校3年の初めに 生まれて初めて「全国総合模試」を受けたとき、 「4科目平均で偏差値40に満たなかった」 ことに衝撃を受け、猛勉強して早稲田に合格した、 という経歴の持ち主。 たまたま書店でこの本に目を通し、 自分とかなり近しい境遇にあった人だと思い、 その場で購入。 ■そしてその人が、同著の中で、まさに 「ダメな人が再起した、生々しい具体例」(失礼) を見せてくれたのです。 いくら勉強せよといわれても、5年以上の長きにわたり まったく火がつかなかった私ですが、 不可能を可能にしたとも思われるこの事例に触れ、 初めて、 「よし、オレもいっちょやってやるか!」 という気になったのでした。 ■つまり一つのロールモデルに触れることによって、 私も再起の糸口を掴むことができたように思えたのです。 明日に続けます。 ※折も折、本稿において賭け事の話が出ましたが、 上記の出来事ははるか大昔、分別の付かなかった 未成年時代の頃の話であって、大変反省しており、 また高校卒業後は一切の賭け事に手を染めておらず、 いうまでもなく、賭け事を礼賛、推奨しているもので ない (どころか、まかり間違うと身の破滅を惹起させるもの であると強く主張したい) ことを念のため申し添えておきます。 くれぐれも反面教師となされたく。【今日のピークパフォーマンス方程式】 ■ロールモデルを数多く持つことが身を助ける。 ■自分の人生に指針や方針、示唆を与えてくれる、 たくさんのロールモデルに触れることにより、 不遇な境遇から大逆転するエネルギーが注入される ことがあるのだ。
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2488号 ロールモデルが身を助ける
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