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2467号 福沢諭吉 巧言令色亦是礼(巧言令色またこれ礼なり)


■日経新聞には好きなコラムが沢山あります。

 夕刊の「あすへの話題」も、そんなお気に入りコーナーの
 一つですが、

 その「あすへの話題」に、少し前(2009年12月24日)

 東京大学大学院法学政治学研究科教授の
 北岡伸一さんがこんなことを書いておられました。


■タイトルは「巧言令色亦是礼」。
 福沢諭吉の言葉からの引用です。

 内容は、「学問のすすめ」最後の第17編、「人望論」で
 福沢諭吉が論じている3点について。


 かいつまんで抜粋させていただくと、

 人望のある人になるには、


 「第一は、言語を学ぶことである。

  難解な用語ではなく、
  分かりやすい日本語を用いて分かりやすい表現をせよという」


 「第二に、顔色容貌を快活にせよ、と述べている。

  苦虫を噛み潰したような顔をしていたのでは
  人は近寄ってこない。
  人と人が接触するところで発展がある。

  (略)

  のちに福沢は、
  論語の『巧言令色鮮(すくな)矣仁』を逆転させ、

  『巧言令色亦是礼』という言葉を作り、
  よく揮毫に用いた」


 「第三に、専門だけに閉じこもらず、いろんな人と交際せよ、という」


 この3つに留意すべきである、という話。


■そして北岡さんは、回想を交えつつ
 こんな洞察を加えておられます。


 「昔教わった坂野正高先生の本の中に、

  外交史を勉強するためには人と仲良くせよ、
  という妙な教えがあった。

  仲良くしていないと、本を貸してくれないからだという。

  学問に淫した碩学は、新しい知識を得るために、
  ここまで徹底したのである。


  私の狭い知見の中でも、
  立派な学者は、概して謙虚なものである。

  謙虚にしていないと、周りは何も教えてくれないので
  損をすることになる。

  つまり、学問的な貪欲さが、
  謙虚な態度に結びつくということではないかと思っている」


■以上のコラムを読み、私が特に強い印象を受けたのが、


 【 学問に淫した碩学は、新しい知識を得るために、

               ここまで徹底したのである 】


 というくだり。

 この表現に接して、感動とも感嘆ともつかぬ感情が湧いてきて、
 思わず何度も、繰り返し読んでしまいました。


■と同時に、気づかされるところ、大でありました。

 いつも書いていることですが、
 今の時代は何かを学ぼうとしたときに、

 それぞれの分野があまりにも広く、また深くなり、
 とても独学で学びつくせる時代ではありません。

 (ネットですべてが調べられるというのも幻想です)


■したがって何かを徹底して学ぼうと思ったならば、

 ここで言われているように「謙虚な態度」をもって
 周囲と接することなしには、とても実現されないこと。


 【 巧言令色亦是礼 】(巧言令色またこれ礼なり)


 常に訓戒すべき言葉が、また一つ増えました。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】                ■福沢諭吉は「学問のすすめ」の人望論に、人望を得るには       「巧言令色鮮(すくな)矣仁」(巧言令色鮮(すくな)し仁、)      改め                               「巧言令色亦是礼」(巧言令色またこれ礼なり)           という言葉を記し、自身、よく揮毫に用いていたそうだ。       そして難しい言葉を使わず、顔色を快活にし、いろんな人と      交際せよともいう。                       ■これを引いて東大大学院教授・北岡伸一氏は、            「立派な学者は、概して謙虚なものである。              謙虚にしていないと、周りは何も教えてくれないので         損をすることになる。つまり、学問的な貪欲さが、          謙虚な態度に結びつくということではないか」           と述べる。                           ■人望を得るためのみならず、何かを徹底して学ぼうと思った      なら、周囲の人に好感を持ってもらわなければならない。       「巧言令色亦是礼」(巧言令色またこれ礼なり)、          我々もそういう意識を持っていても良いかもしれない。    

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