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2372号 勝つよりも、死なないことが大事


■よく、こんな質問を受けます。


 「今の時代に、仕事(経営)していく上で留意すべきことは?
  実際に鮒谷さんが気をつけていることは何ですか?」


■私がお答えしているのは、

 【 勝つことよりも、死なないことを重視すべき 】

 というもの。


 これは、なにも「今の時代」だから
 とりわけ意識するようになったのではなく、

 昔からずっと、こうありたいと願ってきました。


■乾坤一擲の大勝負をすることも、
 人生、ときには必要でしょう。

 しかし、大きなリスクをとって、そのうちの1回でも
 失敗をすれば致命傷を受けてしまう、

 そんなリスクを背負うのは、ちょっと、どころでなく
 相当怖い。


■人生をかけての大きなリスクを負うからゾクゾクする、
 という友人経営者も複数いるのですが、

 きっとそれは性格の問題なんでしょう。
 よい悪いではないんでしょう。

 でも、私は小心者ですから、きっと死ぬまで
 そんな気持ちにはなれないとおもいます。


■したがって私が最も気にするのは、

 仕事をしていく上において、想定しうる最も大きなミスを
 しでかしても(あくまで比喩表現ですが)「死なない」こと。

 私にとっては、これが決定的に重要です。


 (死ぬ、という言葉が適切かどうか、
  問題と思いつつ、直感的に分かりやすいので、
  あえて、こういう表現をとっています。

  ほかにもっといい表現があればいいんですけどね)


■利益がでているから、まあ大丈夫だろうと、
 調子に乗って、事務所を移転して立派にしたり、
 従業員を大量に採用したりして、固定費を上げる。

 ところが、想定しない事態が発生。

 売上がどんどん落ちてくる。
 上げた固定費が支払えなくなって、会社が倒れる。

 そんな例をよく見聞きしてきました。


■数年前の、非常に景気のいい時代がまさにそれで、

 華美な服装をし、豪奢な車を何台も持ち、
 立派な家や事務所に移っていく羽振りの良い人(や会社)が
 多く現れましたが、

 結局、景気の悪化の直撃を受けるとそういうところから
 真っ先に倒れていったように思います。


■私は、個人レベルでも会社レベルでも、
 そうならないように意識してきました。

 すなわち「固定費極小、利益極大化モデル」です。


 ちなみに会食の費用なんていうのは変動費ですから、
 景気が悪くなれば吉野家で牛丼食べればいいわけですし、

 移動のすべて、時間の短縮のためにタクシー乗ってます、

 なんていっていても急激に売上が下がれば電車に
 切り替えればよいわけで、これも変動費。


■こんなものは固定費ではありませんので、
 いつでも一気にコストダウンさせることができます。
 事業として耐久力があるということです。

 ところが家や事務所や雇用に関わるコストはそんなに
 簡単に削減できません。


■ちなみに当社の事務所は人を呼ぶのも憚られるような
 雑居ビルですが、それで全く問題なし。

 徒歩30秒のところにエクセルシオールカフェがあるので
 一人わずか数百円ほどで、全席禁煙の居心地のよい会議室を
 提供してくれています。

 事務所スペースのアウトソーシングです。
 これも固定費極小化の一環です。


■会議室のスペースを外部に持つだけで固定費ベースでの
 月額10万円や20万円はすぐに切り詰められます。

 従業員数(企業規模)を自慢するとか、
 自宅や事務所の大きさ、華美さを競い合うといった、

 不毛な見栄を制御するだけで、
 それだけで延命力?が増大するのです。


 ※わたし個人は見栄を張る姿勢を拒絶することこそを
  自らの自尊心の源としています。


■私は自宅も事務所も採用も、あるいはその他一切、
 すべてその観点で考えています。

 見栄を張らず、格好つけず、調子に乗らず、
 そのことさえ留意していれば大儲けはできないかも
 しれませんが、死亡するリスクは極小となります。


■たまたま商売がうまくいって
 立派な事務所や家を構えたり、車を何台も所有したり、
 従業員を多く雇用したりすると、

 その反動が来て、売上が急減したときにも
 簡単にその支出を減らすことはできず、
 どんどん出血していくことになり、結局、失血死して
 しまうことになるのです。


■そんな事例をこれまでの人生の中で
 多数見聞きしてきました。

 ですから、固定費は極小。
 うまくいってるときは変動費部分を変化させるこことで
 対応すればいいのです。

 この区別をつけないと、環境変動の結果、
 豪奢な浪費が致命傷になってしまいます。


■そんなことを私も会社経営に携わるようになってから
 特に留意するようになりましたが、

 これはやっぱり大勢の人たちの自伝や評伝からの学びが
 大きいです。

 それらを通して、


 【 調子に乗った人の末路にロクなものはない 】


 ということを肌感覚でもって、リアリティを持って
 認識できていたので


 【 大きく勝って大きく浪費するよりも、

   小振りでもいいから「勝ち続ける」ことが大切だ 】


 と思うようになったのです。


 明日に続きます。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】                ■今の時代(に限らないが、今は特に)大切なのは           「勝つことよりも、死なないこと」ではないか。          ■大きな勝負を続け、1回でもミスれば頓死する。           それよりも10回失敗しても生きていられる、そんな手堅さを      大切にしたい。                         ■(私は)個人も会社もそんな体質を維持し続けたい。     

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