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2348号 未来予測の効果効能


■昨日も書きましたが、数日前、


 <今日のお勧め雑誌 週刊東洋経済2010年 2/6号

        世界の賢者34人が語る大局観!2020年の世界と日本>

 
 を少し前の号ですが、遅ればせながら熟読。


■まさに学校で去年から今年にかけ、
 1年間学んできたテーマをトレースしているかのような、
 個人的に「大当たり」な企画でした。

 骨太で読み応えのある、内容の濃い特集号でした。


■以下、雑誌の内容。


 世界の賢者34人が語る大局観!
 2020年の世界と日本

 P.34 G20国力ランキング ─日本の今の実力を見る─
 P.36 5人の賢人が描く 2020年の世界地図
 P.36 【アメリカ】 ジョージ・フリードマン/『100年予測』著者
   「米国の繁栄はこれから。唯一の対立軸は日本だ」
 P.38 【東アジア】 エズラ・ボーゲル/ハーバード大学名誉教授
 P.40 【EU】 大前研一/大前・アンド・アソシエーツ代表
   「EUは1つの超大国。やがてロシアも加盟するだろう」
 P.42 【中国】 金 燦栄/中国人民大学国際関係学院副委員長・教授
 P.44 【米中関係】 中西輝政/京都大学大学院教授
 P.47 COLUMN| CIAが予想する15年後の世界情勢

 P.48 │Part1│10年間で世界はこう変わる
 P.48 (1) 日本経済は低成長から脱却できるのか
 P.50 債券市場の専門家が警告! 国債暴落のリスクが2012年から高まる
 P.52 (2) 日米同盟の形はどう変わるのか
 P.54 COLUMN| 軍事力は21世紀にも極めて重要なパワーだ
 P.56 (3) 米国の保守主義は復活するか
 P.58 (4) 米国経済は繁栄を取り戻すか
 P.60 「BRICs」の名付け親に聞く BRICsの経済はどこまで伸びるのか
 P.62 (5) 中国経済の高成長は続くか
 P.66 (6) EUは超大国の地位を確立できるか
 P.68 (7) 北朝鮮は崩壊へ向かうか
 P.69 (8) ロシアの国力増進は続くか
 P.70 (9) 食糧危機が起きる可能性は
 P.72 【異色対談】 池田信夫×堀江貴文 日本は資本主義が嫌いなままで大丈夫?

 P.76 │Part2│激変するビジネス環境
 P.76 (10) トヨタはナンバー1を維持できるか
 P.78 (11) CO2 25%削減は本当に可能か
 P.80 COLUMN| 投資の神様バフェットが考える10年後の成長株
 P.82 (12) 百貨店は消滅してしまうのか
 P.83 (13) 高齢者サービスはどう進化する
 P.84 (14) ITではこれから何が起きるか
 P.85 (15) スマートグリッドは普及するか
 P.86 (16) 日本のコンテンツは世界で勝てるか
 P.88 (17) 日本の電機産業はサムスンに勝つか
 P.89 (18) ケータイはどこまで進化するのか 


■いろいろ考えることがあったのですが、

 昨年、お話を伺う機会を頂いた、
 京都大学大学院教授の中西輝政先生のコメントが
 興味深いものでした。


■中西先生いわく、


 「歴史が進行する速度というのは、決して均一ではない。
  ある時期を境に、急にその速度を増すことがあり、
  その逆も真である。

  つまり単位時間あたりの変化の大きさは、時代によって、
  それこそ千変万化、まったく比較にならないほど異なる
  ものである」


 「マクロヒストリーの立場から見て、この20年の世界ほど
  変化が緩慢な時代はなかったとさえいえる。

  (中略)

  「不連続性」というものを本質とする真の歴史の変化という
  点では、実にうんざりするほど「退屈な時代」だったのである」


 「急激に訪れた時代相の転換」

 「いま世界秩序の基調は再び「経済」から「政治」へと
  回帰し始めている」


 「これまでの趨勢の延長線上に未来があるわけではない、
  という鋭い予感を出発点とする必要があるだろう」


 ということで


 【 これからの10年は過去の延長線上にはない 】


 と結論付けられています。


■ちなみに以下、個人的な所感ですが、

 これまでにたくさんの未来予測を見聞きしてきて、
 分かったことは、


 【 未来予測はほぼアテにならない 】


 ということ。


■なんと、

 高名な学者、実業家、投資家などが行ってきた
 予測、予言の類はほとんど的中していない、

 のです。


 そもそも、

 全てのテーマでいろんな意見が百家争鳴、
 素人は誰の意見が正しいのか判断をつけることもできない。

 (当然の話で、専門家同士ですら、
  意見が対立しているのだから)


 しかし、私個人にとっては、
 それらの予測が全く役に立たなかったのかというと、
 そんなことは決してありません。


■未来予測の効果効能、というものがあって
 たとえ予測が的中しなくても、

 「考えられうる未来予測の幅」

 みたいなイメージが捉えられればそれで十分だと
 私は考えています。


■すなわち、普通であれば、

 私たちが昨日、このように生きてきて、
 今日、このように生きている。

 従って、その延長線上に未来があって、
 明日もきっと、今日と同じように生活しているだろう、

 みたいな安易な結論を持ってしまいがちなところ。


■その安心感のようなものを叩き壊してくれることに
 未来予測の価値があるのでは、

 と考えているのです。

 非連続の未来を想像する力は
 自分の持っている情報からだけでは働かない、

 ということなのです。


■国際政治、世界経済、テクノロジーの進化など、

 自身の情報では想像できない複雑性を持ち、
 かつ大勢の人に影響が波及する問題について、

 「決して今の延長線上に未来があるわけではない」

 と緊張感を持ち、

 「何が起きてもおかしくない時代において、
  何が起きても対応できるように」

 という準備を促してくれる強力なパラダイムを
 識者の未来予測は与えてくれる。


■そんな風に考えていますし、危機感を醸成してくれる
 ことにこそ、未来予測の価値や意味があると思っています。

 したがって、ある人の未来予測が当たるかどうかなどは
 二の次、三の次。

 そんな風に考えているのです。


■ということで、上記を踏まえて、

 中小企業経営者を対象として、自身(自社)を取り巻く
 時代の流れを学習するための少人数制の勉強会を作れないか、

 と中谷巌先生にも相談させていただいている
 ところだったりするのですが。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】                ■未来予測はアテにならない。しかしそれでも未来予測に耳を      傾けることには価値がある。                   ■過去・現在の延長線上にない未来像を提示されることで、       危機感が醸成され、何が起きてもおかしくない時代に、        何が起きても、対応できるよう準備を整えるきっかけとなる。 

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