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2273号 角を矯めて、牛を殺す


■今日も、以前、学校で書いたコラムのご紹介。


 字数制限と、毎回タイトな締め切りに追われ(汗)

 自信作というわけでもなければ、推敲を重ねた、ということも
 ないのですが、せっかく書いたものなので。


■(ここから)


 ▼世の中を見回すと国家、企業、そして個人のレベルに至るまで、
  構造改革せよ、合理化・効率化を推進せよ、のオンパレード。

  このところ少し論調が変わってきた感もあるけれど、引き続き、
  毎日のように目にする論調である。


 ▼なるほど一切のムダや不合理を排除し、徹底した合理性を
  追求すべしという意見は、異論を差し挟むことが難しい。

  しかし果たして「効率化原理主義」とでも名付けたくなるような、
  一切を経済合理性に還元すべきとの主義主張にはどうも馴染むことが
  できないのだ。


 ▼もちろん、様々な局面において合理化を進める必要性に異議を
  唱えるわけではない。しかし「過剰な最適化」を図ることの危険性も
  そろそろ認識するべき時ではないか。
  この世はあちらを立てればこちらが立たず、の「複雑系」の世界。


 ▼たとえば経済的な側面だけを切り出し、一切のムダを切り捨てようと
  徹底した合理化を図った結果、各々のコミュニティ内に存在していた
  絆、人のつながりといったものがズタズタになる、そんな負の面が
  あったのも否定できないのではないか。


 ▼国、企業といった大きな単位のみならず、地域、家庭といった
  小さな共同体の中においても、経済合理性が最優先された結果、
  人間にとって必要不可欠である「連帯感」が失われる傾向が
  更に助長されることにつながった。


 ▼これなどは合理化の負の側面のほんの一例であるが、いい加減

  「"部分"の徹底的な最適化を図ること」

  の弊害に気付くべきではないか。過度の部分最適は、かえって全体の安定を
  崩壊させてしまうことがあるのだ。社会も、企業も、個人も。


 ▼「角を矯めて牛を殺す」、古くて新鮮な言葉と思える。


 (ここまで)


 このところの問題意識です。



 【今日のピークパフォーマンス方程式】                ■「効率化原理主義」は人のつながり、絆を断ち切る弊害を       もたらすことがある。                      ■「角を矯めて、牛を殺す」とならないよう、長期的、複眼的な     視点をもつようにしたいものだ。              

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