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2243号 群盲象を撫でるがごとき学習


■こんな話があります。

 ある王様が、何人かの盲人たちに、
 ゾウという生きものがどんなものか教えてやりたいと思い、

 家臣に命じ、1匹のゾウのもとに連れていかせました。


■盲人たちは、ゾウの体をさわって、どんな生きものか
 確かめます。

 生まれて初めてゾウに触れた彼らは、
 たいへんよろこびました。

 ところが、、、


■城に帰ってきた盲人たちに、
 王様が問いかけます。

 「ゾウとは、どんな動物だったかな」

 ひとりが答えました。

 「はい、王様。
  ゾウとは、奇っ怪な生きものであります。
  まるでロープみたいです。

  それがまた、丸まったり伸びたり、うにょうにょと
  よく動くのでございます」


■それをきいた隣の人は驚き、

 「あなたはなにを言っているのだ。
  ゾウとは、固い壁みたいな動物ではないか」

 その隣の人がまた身を乗り出し、

 「きみらは、どうかしている。
  王様。どうも、正確に理解したのは私だけのようです。
  ゾウは、太い柱のような動物でした」


■それからさらに、

 「ちがう! ゾウはウチワみたいな動物だ」

 「いや、ツノのおばけみたいだった」

 「そうじゃない、杖にそっくりだ」

 「王様。この者らは、みな間違っております。
  ゾウは、ホウキのような生きものでございました」

 とそれぞれが主張し、
 しばらく言い合いになりました。


■じつは、ゾウを「ロープみたいだ」と言った人は、
 ゾウの鼻だけを撫でたのでした。

 壁みたいと言った人は腹を、

 柱だと言った人は足を、

 ウチワだと言った人は耳、

 なにかツノみたいなものとおもった人は牙、

 杖だとおもった人は尾の根元、

 ホウキだと感じた人は尾の先を、
 それぞれ部分的に撫でただけだったのです。


■それを聞いていた王様は笑いだし、

 「みんな正解だけど、みんな間違いだよ。
  全体を知らないとそうなるんだ」

 と言ったとか。


■昨日は地図の話を通して、

 なにかを学ぶときはその分野全体を俯瞰してから
 細部に入っていくことが重要だといいましたが、

 この寓話からも、

 全体を知ってから部分をとらえることの大切さが
 おわかりになるのではないでしょうか。


■以上、ちょっと長いシリーズになりましたが、

 今回のテーマについては、
 これでいったん筆を擱きたいとおもいます。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】                ■群盲象を撫でるという言葉があるが、                象という生き物ひとつとっても、部分だけを撫でたら         ロープのようでもあり壁のようでもあり、柱、ウチワ、ツノ、     杖、ホウキのようでもあり、なんだかよく分からない。       ■何事も、全体をとらえることが大切。学習も、また。     

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