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2177号 真の革新はオタク的な発想から


■昨日からの話を続けます。

 いまは、経営も、研究開発にしても、
 極めて短期間に成果を出すことが求められます。

 ところが、福岡伸一さんの意見はちがいます。

 日経新聞のコラム「インタビュー 領空侵犯」のなかで
 このようにおっしゃっていました。


 「効率主義のもとに、
  1ヵ月、半年、1年と分節化した時間の中で価値を
  はかるのは、やめたほうがいい」

 「ロングレンジの評価軸を持つべきです」


■経営でも研究開発でも、

 1ヵ月や半年くらいで価値を判断するのは
 やめたほうがいい、

 真の創造性が発揮されるのには時間がかかる、

 と言われているのです。


 もちろん効率化はとても大事なのですが、


 【 効率のみを追求したならば、できなくなることがある 】


 のです。


■効率化とオタクとは、ある意味、対極にある言葉だと
 思います。

 オタクとは、ある種、

 「無駄を全肯定する存在」

 といってもいいでしょう。


■一見、無駄と思える膨大な知識を網羅していく人たち、

 ともいえるかもしれません。

 ところが、
 そういう人たちこそが時にイノベーション(革新)を
 起こすものだ。


 私はそう考えてきましたし、

 それを福岡さんが分かりやすく説明してくれた
 この記事にたいへん共感を覚えたのです。


■効率至上主義から生まれてくる発想と、

 効率を度外視したところからやってくる発想とは、
 まるで異なります。

 常識的な、効率化の人からは、常識的な発想しか
 出てきません。

 もちろん、いろんな部分の「改善」は非常に重要で、
 私は決してそれを否定するものではありません。

 (どころか、常に「効率化」を考えています)


■ただ、


 【 真のイノベーション(革新)は、

            オタク的な存在から生まれ出る 】


 のは間違いないのでは、と思っているのです。



■ちなみに、たまたま今日、この本


 【今日のお勧め本 人間はどこまで動物か】


 を読みましたが、凄く感銘受けました。

 著者は、

 東京農工大学、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、

 現在、総合地球環境学研究所所長を
 つとめられる日高 敏隆先生。


■人間は動物や昆虫からも学んだ方がいい。

 昆虫の種類に生存するための戦略が異なるのと同様、

 人間も自分に一番合った、キャリア戦略、生存戦略を
 選べばいいのでは、

 と思った次第。


■この本の中で特に印象に残ったのが、


 「そこには常に一本のスケール上での到達度を問題に
  しようとする近代の発想の呪縛があるようにしか思えない」


 という言葉。

 興味のある方はぜひお読みになってみては。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】                ■効率化とオタクとは、ある意味、対極にある言葉。         ■効率化が昨今の趨勢だが、効率至上主義からは常識的な        成果物しか生まれてはこず、                    真の革新はオタク的な発想からこそ、出てくるのではないか。 

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