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2157号 クレクレ星人が肯定される社会


■先日からアフリカ旅行で気付いたことを
 綴っていますが、

 昨日は、


 日本人とケニア人の考え方の違いを100としたなら、

 日本人同士の差異は1ぐらいではないのだろうか


 と、むこうで感じてきたことを率直に
 書きました。

 日本人同士で

 「あの人とは意見が違う」

 といったところで、たかがしれているなあ、と思った次第。


■たとえば、ひとつの例をあげるなら、

 日本の人口は1億2780万人で、
 これはケニアの人口3980万人の約3倍です。


 (出典:
  http://ja.wikipedia.org/wiki/日本の人口統計
  http://ja.wikipedia.org/wiki/ケニア)


■そして、日本の自殺者は、年間3万人。

 ところが驚くべき事にケニアでは100人に満たない
 そうなのです。

 人口当たりの自殺率は日本のおよそ100分の1という
 ことになります。


■日本は豊かだ、幸せな社会だといわれています。

 それに対して、
 ケニアでは多くの人が経済的に裕福ではありません。

 失業率にいたっては45%で
 (これでもよくなったほうだそうです)、
 治安も決してよいとはいえないのに、

 自殺率が100倍も違う(日本の方が多い)とは
 どういうことなのでしょう。


■その理由として、日本人とケニア人の考え方の違いが
 挙げられるのでは、

 と、現地に住む方々から教えてもらいました。
 ケニア人には、特徴的ないくつかの文化があるそうです。


 そのひとつが「忘れる文化」で、


 昨日、起きた辛いことは忘れ、

 今日、あった苦しいことを、また忘れる。


■いちど口にしたことは守らなければいけない
 ということもまるでなく、

 「昨日、こう言ったじゃないか」

 といっても

 「状況が変わったんだ」

 と、ケンもホロロ。

 いいわけが非常に上手、

 言葉は風のように流れていく。


 そんな「忘れる文化」が、
 日本とケニアにおけるこのような違いを生んでいると
 考えられるというのです。


■ほかにも、ケニアには

 「分かち合いの文化」

 とでも呼ぶべきものがあって、

 今日、私がたまたまあるものを持っていたなら、
 あなたにあげよう、

 もしあなたが、明日、なにかを持っていたら
 私がもらおう、

 みたいな考えがごく当たり前にあったり、


 あるいは

 「ちょうだい文化」

 といってもいい文化が存在していて

 (これらはすべて、現地在住の日本人の方からきいた
  言葉の受け売りなんですが)、

 これは持っている人は、持っていない人に与えるのが
 当たり前、という考え方です。


■腕時計をしていると

 「その時計をくれ」

 とか、なんでも気軽に「ちょうだい」と言う。

 我々も

 「時計くれ」「ボールペンくれ」「おかねくれ」

 といろんなところで言われました(笑)


■いつもこのメルマガで私は

 もらうばかりことばかりを考えている人を

 「クレクレ星人」

 と称して、こういう姿勢だといずれ、周囲の人から
 相手にされなくなる、

 という話をしていますが、

 少なくともケニアにおいては「くれくれ」いっても
 干されたりすることはなさそうです。


■それから、

 会社で「親族が亡くなると休暇をとってもいい」という
 規定を作ると、


 おとといは叔父さんが亡くなりました、

 きのうは家内の父が亡くなりました、

 今日は弟の子供が亡くなりました、


 と、毎日のように親族が亡くなって休暇を取りに来る人が
 いたりとか。(汗)


■これらの話はいずれも現地に長く滞在されている方から
 伝え聞いた話ですし、
 すべてのケニア人に当てはまるかどうかは分かりませんが、

 日本人からすれば、ある意味とんでもないことかも
 しれません。

 ただ、よいか悪いかという話は別として、
 そういう文化、価値観を持っている人たちが存在している
 事実を知ると、


 【 自分の価値観が絶対ではない 】


 と痛烈に感じざるをえないのです。


■そしていろいろ話を聞いていると
 それらの文化の形成過程にも、どうやら、たとえば

 「深い歴史的な背景」

 などがあったりしそうなのです。

 これはアフリカ旅行の大きな収穫のひとつでした。


■だいたい、人と衝突するのは「自分が絶対正しい」と
 思っているときだったりします。

 相手の考えがよくわかる、というところまでは
 いかないにしても、


 「お互い、生きてきた歴史も異なれば、

  当然のことながら、価値観もまるで違うのだ」


 と認識し、その前提に立っていれば、

 多少はコミュニケーションもうまくとれ、
 考え方もすり合わせていけるのではないかと

 アフリカの広大なサバンナの中に身を置きながら
 考えていたのです。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】                ■そんなバカな!と思うことが、別の国の人には当たり前の       ことだったりする。                        それはお互いさまなのだろう。                  ■相手と自分と、価値観に大きなギャップがあることを         あらかじめ認識しておけば、                    よりよくコミュニケーションが図れるようになるのでは        ないだろうか。                      

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